幕間 白銀カノン、捗るとショッピング!?
※大人のノクターンな事情でしばらく幕間が続きます。
「藤百貨店、ベリルコラボ商品のご購入を希望されるお客様はこちらの列にお並びくださーい!」
「押さないでくださーい。走らないでくださーい。数は十分にありますからねー」
「入店の際に整理券のご提示をお願いしております。また、整理券をすぐに提示できるようにお手元にご準備しておいてください!」
「後、10分くらいで開店しまーす!」
クリスマスを来週に控えたある日の早朝、私は藤百貨店の開店を待つ多くの人達の列に紛れて並んでいた。
今日はベリルと藤のコラボグッズ、その先行発売日です。
私はこの日のために昨日は早寝、今日は早起きして、誰にもバレないように変装してきました。
それなのに……。
「嗜みわかってるとは思うけど、始まったら恨みっこなしだぜ」
「わかってるってば」
なぜか目的地に着いたら速攻で変装が捗るにバレた。って、なんでよりによって捗るが私の前に並んでるのよ! それと、ちゃんとお金はあるの? え? 臨時のアルバイトで荒稼ぎした? 無人島!? 何、それ……。それって、一応、大丈夫なやつよね? 変なやつだとまた姐さんに怒られるよ。
「そんな事より、ヤベェ奴がいるな……」
「やべえ奴?」
私は捗るの言葉に首を傾ける。
もしかしたら待機している列に危険な人物でも紛れているのかな?
でも、私の目の前にいる人より危険な人なんていないと思うけど……。
「ああ、あれをみろ」
捗るが顎をクイッとさせた方向へと視線を向ける。
うーん、どっからどう見ても普通のお姉さんだと思うけど?
「あいつは、榛名のハチロクだ」
「榛名のハチロク?」
「ああ。なんでも今日のために榛名山で86日も山籠りしてきたらしい。ついた渾名が榛名のハチロク、だが……」
「だが……?」
「実際は86日じゃなくて86分の山籠りで、冬の山の寒さと寂しさに耐えきれなくて山から降りてきたらしい。ちなみに86の由来は1986年8月6日生まれだと言われてる」
「何よそれ!」
捗るの話を真面目に聞いて損した気分になった。
「うわっ!」
「今度は何?」
私は捗るにジト目を向ける。
どうせまたしょうもない事で反応したんだろうけど、並んでる間は暇だから付き合ってあげてもいいかな。
「見ろ……。ガラスの天才、三本杉だ」
「ガラスの天才?」
「ああ。三本杉がデザインされたTシャツを着た女で、トリッキーな動きで人混みを掻き分けて、目的のグッズは確実に手にするって掲示板じゃ言われてる。ただし……」
「ただし……?」
「活動できるのが5分しかないんだ。そしてイベントの後には必ず負傷してしまう。そこからついた二つ名が、ガラスの天才……欲しいグッズを手に入れるたびに病院に入院しているそうだ」
「もう普通に予約で買おうよ。今日のコラボグッズだって後で普通に予約で買えるからね」
今回のグッズは先行で買えるだけで、普通に待てば買えるんだよね。
だから入院してまで買う必要はないと思うんだよ。うん……。
「そしてアレが……ある意味で地上最強の生物、名前を呼んではいけないあの人、ワイルドスピード、ホゲの子等100以上の二つ名を持つ女、森川楓だ」
「何が地上最強の生物よ! めちゃくちゃ知り合いじゃない!!」
って、アレ? 楓先輩って確か今日、お昼から担当してる番組あるんじゃなかったっけ?
大丈夫? もちろんサッと目的のものを買って、スッと帰るんだよね?
生放送に間に合わなくても知らないよ。
「くっ、流石は楓パイセンだぜ。他の女どもとは面構えが違う。見ろよ。あの下心全開のぐへ顔。並の女じゃあの顔はできないぜ!」
捗るもたまにああいう顔してるけど……。言わないであげた方がいいのかな?
「そしてあそこにおわすのが、霊長類最強女子、ベリルの守護者、昭和の怪物……その名も桐花琴乃姐さんです」
「だから、それも知り合いだって! しかも、昭和の怪物って……姐さんって、普通に平成生まれだけど大丈夫? それ、殺されたりとかしない?」
チラリと姐さんの方を見ると、こちらに気が付いたのか視線を返してくれた。
「流石は、イレイザー、視線だけでデリートさせられるかと思ったぜ……」
うん、捗るは後で姐さんにちゃんと怒られたらいいと思うよ。
ていうかなんでこの狭い範囲に知り合いが揃ってるの……それって、おかしくない?
「そろそろ開店しまーす!」
「押さないでくださーい!」
「走らないでくださーい!」
「数は十分にありまーす!」
あっ、列が前に進み出した。
捗ると私は入り口で整理券を見せて、ゆっくりと百貨店の中に入る。
「アディオス、嗜み。健闘を祈る!」
「あ、うん。人がいっぱいいるから、お財布落としちゃダメだよ。気をつけてね」
私は親指を立てた捗ると別れると……って、向かってる先、同じなんだけど?
恥ずかしがってるけど、私も同じくらい恥ずかしいのわかってる?
私と捗るは、おそらく同じ目的のアイテムを買おうとしているのだろう。
エスカレーターで降りた階も一緒だし、ずっと私の目の前を気まずそうな顔で歩いている。
「白銀あくあさんプロデュースの下着はこちらでーす!」
あの女性解放宣言以降、あくあには多くのこういう系オファーがあった。
私はどうかなと思ったけど、あくあが嬉しそうにしてたから何も言えなかったんだよね。
それがまさかこんな事になってるなんて……でも、あくあのプロデュースの商品はちょっと欲しい。
「あのー……すいません。これ、試着したいんですけど……」
「えっと、天使のエアリーブラですね。少々お待ちください」
私は店員さんにサイズを測ってもらって、自分にぴったりのサイズのを受け取る。
「うん、やっぱりこれいいかも」
レースがふんだんにあしらわれているところも、この純白の色も、清楚可愛い見た目からして私好みだ。
何より装着時に形がすごく綺麗に見える。
「サイズどうでしたか?」
「ピッタリでした。これ買います」
「まぁ! お客様、よくお似合いですよ」
目の前の試着室へと視線を向けると、もう一つのコラボ商品、悪魔のビッグバンブラを装着した捗るが勝ち誇った顔でこちらを見てた。
でっ……!? えっ? 捗るって確かに大きいけど、そんなに大きかったっけ!?
私が口を半開きにしていると担当の店員さんがヒソヒソ声で耳打ちしてくれた。
「お客様。悪魔のビッグバンブラは通常サイズより大きく見せる事に特化したサイズアップ商品です」
「サイズアップ!?」
「はい。白銀あくあさんが小さくて悩んでいる全ての女性のために開発した新しい商品です。本来であれば全くと言っていいほど需要なんてありませんが、あくあ様は違います。少しでもあくあ様が喜ぶものを見せてあげたい! 何か少しでも恩を返してあげたいと、そう思いませんか?」
「思います」
「ええ、そうですよね。ですから、何かの機会、それこそ偶然、街中であくあ様とすれ違った時、ライブに行った時、握手会やサイン会、その一瞬であくあ様が偶然、私の方を一瞬でも見て喜んでくれたらそれでいいんです!!」
「……店員さん! 私……これも買います!」
「ありがとうございましたー!!」
あ、あれ? 最後、店員さんの口車に乗せられてしまったのか、気がついたら天使と悪魔を2枚ずつ、下を4枚ずつ購入してた。
ま……まぁ、こういうのはいくらあっても困らないからね。うん……。
「嗜みってカモだよな」
「うっ……」
もう! うるさいなぁって、捗る? また同じ方向に向かってるんだけど!?
「へっ、流石は同じ男を好きになった嗜みさんだよ。どうやら私達は自分たちが思っていた以上に相思相愛だったようだな。照れるぜ!」
「何が相思相愛よ。バカ」
3階から地下フロアに到着した私達は、とあちゃんとコラボした猫クッキー缶に並んでるお客さんの列を横目に見ながら通り過ぎ、あくあがコラボしたお弁当を購入するために並ぶ。
あくあが拘りに拘り抜いた日本各地の食材を使った47都道府県弁当は、新潟のお米や和歌山の梅干しなどを使ったお弁当に、石川県加賀のお味噌や徳島県鳴門のワカメを使ったお味噌汁と静岡の茶葉を使ったお茶などがセットになった、47都道府県から選抜された食材がもれなく全て使用された超豪華なお弁当です。
ここはそこそこ並んでたけど、個数の指定と電子決済ですぐに購入できる事もありすぐに自分の番が回ってきた。
「2個お願いします」
「3個お願いします。会計、前の人と一緒で」
私は前に並んでた捗るの分も合わせて会計する。
「た、嗜みさん!?」
「電子決済だと一瞬で終わるし、捗るそういうの持ってないでしょ。だから私が払っておくね。それに2個目のお弁当、どうせおばあちゃんのだし……」
「あざっす! いやー流石、1人で弁当3つも食う食いしん坊の嗜みさんは違いますわ」
「そんなわけないでしょ! 残りの2つはペゴニアとあくあのだってば……」
せっかくだし、あくあやペゴニアも交えて5人で食べてもいいかなと思った。
私と捗るは再び上に向かうエスカレーターに乗ると、買った商品をサロンに預ける。
こうしておくと後でまとめて下で受け取れるから便利だ。
さてと……ここからが本番なのよね。
「催物会場の入場整理券をお持ちの方は、こちらに並んで下さーい! あっ、整理券、こちらで確認しますね。はい、確認できました。中にどうぞ」
ベリルコラボのポップアップショップは一言で言って戦場だった。
「捗……んぐ!?」
後ろに押されて捗るの体に私の頭がダイブする。
「んっ」
「ちょっと、変な声、出さないでよ……」
「仕方ないだろ」
んん、すごい人だ。ちゃんと整理券で区切ってはいるものの、できる限り多くのお客さんに買えるようにと、事故が起きない範囲で限界まで人を入れている。
「嗜み。いいやつを見つけた! こいつを私達の壁にするんだ!」
「こいつ……?」
捗るは私の手を引っ張ると、誰かの後ろに隠れるようにする。
ちょっと、知らない人を盾にしたら……ん? この人、どこかで見た事があるような……。
「って、楓先輩じゃん!」
「ほげ!?」
「行け! ぱわー系ホゲモンのホゲーカワ! 君に決めた!!」
捗る。それ絶対に怒られる奴だからやめといた方がいいよ!!
「あのー、2人とも、私で遊ぶのやめてもらっていいですか?」
あ、ごめん……。
捗るは何かに気がついたのか、右斜め前を指差す。
「おっ、なんか知らないけど、あそこ空いてるぞ。行け、ホゲーカワ!」
「わかったってば! 行くから後ろから押さないでってば、あわわ!」
私と捗るは楓先輩を盾にして前に進む。
「あなたたちは、こんなところで何してるんですか?」
えっ? 聞き覚えのある声に反応して、私と捗るが楓先輩の両肩から顔を出して前を見る。
するとそこには呆れた顔の姐さんが立っていた。
あー、なるほど、だからここだけ空いてたんだね……。
「流石姐さんっす。視線だけで相手を殺……んごっ」
捗るってさ、余計な事を言わなきゃ生きていられないのかな?
姐さんに顔を鷲掴みにされた捗るは平謝りする。
でも、そのおかげもあって、心なしか周りから少し人が引いた気がしました。
って、ここが空いてるから逆に回りが混んでるんじゃ……気のせいって事にしとこ。
「とりあえず婆ちゃんに頼まれてたあくあ様のポスターゲットしてくるわ」
「あ、うん」
捗るは楓先輩を押してポスターのある方向へと向かう。
ちょっと、あんまり楓先輩に迷惑かけちゃだめだよー!
「姐さん、なんかいいの買えた?」
「あ、はい。これ……」
私は姐さんが手に持っていた買い物カゴの中を覗き込む。
「あ、ぬいぐるみシリーズ、集めてるんだよね。どこにあったの?」
「あっちの方にありましたよ」
「じゃあ、そっち見てきます」
「あ、それなら私も買い忘れたのがあるからそっちに行きます」
私は姐さんと一緒にぬいぐるみコーナーに行く。
あったあった、この藤百貨店コラボのコンシェルジュあくあ君のチビぬいぐるみをお迎えしたかったんだよね。
ほら、おうちにおいで。私は手に取った一個をぎゅっと抱きしめた後に、そっと買い物カゴの中に入れる。
今日から君はうちの子だよ。よしよし。私はあくあ君ぬいぐるみの頭を優しく撫でる。
「あ、ミニチュア人形!」
私は手を伸ばすと、ミニチュア人形が入った箱を手に取る。
やったー。これもうちにあるドールハウスにお迎えしたかったんだよね。
「例のドールハウス用ですか?」
「うん」
「いいな……。私もドールハウスやってみたいんですよね」
「それなら先にミニチュア人形を買っておいて、後からイメージに合いそうなお家とかセットを買うのもいいんじゃないかな?」
「そうしましょうか。これ、喫茶店のドールハウスを作る時に合いそうだし、私のイメージにぴったりなんですよね」
喫茶店かー、あくあのトマリギ時代を思い出して、それも悪くないかもと思う。私が持ってるのはお家タイプとお城タイプの2つで、これはお城タイプの執事にしようかなと思ってたんだよね。
姐さんはちょっとだけ箱を見て悩むと、買い物カゴの中に人形の入った箱を入れる。
「ふぅ、なんとか全部、買えたな……」
買い物を終えた私達4人はポップアップショップの外に出る。
楓先輩と捗るの2人は、邪魔にならないところで、すぐに買ったグッズを見せ合ってたけど、貴女達は小学生なのかな? ちゃんと家に帰ってから見せ合いなさいよ。落としても知らないわよ。
「ところで姐さんアレ買った?」
「いえ、今から行こうと思います」
私は姐さんの耳元で囁く。
「ビッグバン凄かったよ……」
「うっ、天使のエアリー狙いだったのですが、やっぱり悪魔のビッグバンですか?」
「うん、絶対、一個は買っておいた方がいいと思う」
「わかりました。ありがとうございます」
下着を買うために3階へと向かった姐さんとお別れする。
食事に誘おうかと思ったけど、姐さんは昼から仕事みたい。頑張ってと声をかけた。
「あ、ちょっと私、トイレ行ってくるわ。ホゲ川と嗜みは先に行ってていいぞ」
「うん、わかった。それじゃあ楓先輩どうする?」
「あ、じゃあ。5階行かない? 仕事で使うから。レターセット買っておきたい」
「OK! 私もそれ買おうと思ってたんだ」
私は捗るにメールを送ると、エスカレーターで5階に降りて文房具を売っているショップの中に入った。
「ベリルコラボのレターセットはこちらになります」
「「あ、かわいいー!」」
思わず楓先輩と声が重なる。
ベリルコラボのレターセットはちゃんと4人分+ベリル全員分の5パターンが用意されていた。
私は5つの商品の便箋の色を見てピンと来たんだよね。
BERYLって、もしかして……。うん、これはまだ仮説の域を出ないから、私の中でそっとしまっておこう。
「ありがとうございました」
私はあくあを10セット、楓先輩は自分用にあくあを1個買って、それとは別に、あくあを5セット、残りの全種類を1つずつ購入した。
楓先輩と私は店を出ると捗るが帰ってくるのを待つために、屋上庭園に行く。あ、ここで待ってるってメールしとかないと……うん、これで良し。
「そういえば楓先輩ってちゃんとお手紙とか書くんですね」
「あ、うん。鬼上司が私の将来を考えて今からお手紙を書く練習をしとけって……」
そっちなのね……。あと、鬼塚アナは結構優しいと思うけどな。
だって楓先輩の交友層の広さだと、ちゃんとしたお手紙はかけた方が良いと思う。
「そういう意味なら私もお手紙の練習に付き合うよ。あと、ああ見えて捗るとか、ものすごく達筆だし、海外向けの手紙も書けるからいい練習相手になれると思う」
「え? 捗るが!? 嘘でしょ!?」
うん。意外かもしれないけど、ああ見えてこの国の華族のトップなんだよね。
それにメアリーだから語学も完璧だし、私は逆に楓先輩がメアリーの特待生なのに掲示板でホゲグリッシュとか森川のパワー言語とか言われてる方が気になるよ。
って、ああ、なるほどね。読み書きと聞き取りはできるけど、喋る方がダメなんだ。
まぁ、それならいいんじゃないかな。実はスターズでも楓先輩のホゲグリッシュ人気だし……。
「わりぃわりぃ、待たせたな。大が多いのかトイレがすげー混んでてよ」
「嗜み……。こいつがうちの国の華族だなんて信じたくないんだけど……」
「あ、うん、ご愁傷様です楓先輩。あと捗る、女の子が大きな声でそんな事を言っちゃダメでしょ」
「わかったって、それよりかホゲ川はここでノンビリしてていいのか?」
私と楓先輩はお互いに顔を見合わせて首を傾ける。
「あと30分でお前の番組始まるけど。さっき待ち時間に携帯でテレビ見てたら鬼塚アナが凄い顔でニュース読んでたぞ」
「うわああああああああああああ!」
楓先輩はベンチから立ち上がると猛ダッシュで階段の方へと向かった。
「だ、大丈夫かな?」
「大丈夫大丈夫、ホゲ川の足なら20分くらいで間に合うだろ。タクシー乗るより早いよ」
嘘でしょ……って思ったけど、信号待ちとか渋滞考えたら、走った方が早いかもね。
「それじゃあ私達もお昼だし、そろそろ帰ろうか」
「おう!」
私と捗るは預けていた荷物を受け取ると、2人でタクシーに乗って自宅のマンションへと帰る。
途中、楓先輩の事が心配になって掲示板をチェックしてたけど、なんとか番組には間に合ったみたい。
でも汗だくでテレビで映ってたのか、またそれをネタにされて掲示板が盛り上がってた。
「おかえりなさいませ、お嬢様」
「ただいまー」
私はペゴニアにお弁当を預けると、自分の部屋に買ってきたグッズを広げる。
ふふふ、ここに来た時は本当はあくあから部屋を一緒にする事も提案されたんだけど、グッズで癒される部屋は必要よね。
「ただいまー。おっ、これ俺の考案した弁当じゃん!!」
あっ、あくあが帰ってきた!
私はえみり先輩とお婆ちゃんにあくあが帰ってきた事をメールすると、藤で購入したグッズを慌てて片付ける。
ふふっ、今日は5人でお昼が食べられるし、嬉しいな!
ほんと、あくあと結婚してから毎日が騒がしいし、毎日が楽しくて仕方がない。
私は自分の部屋を出ると、ウキウキとした気分で階段を降りていった。
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