小雛ゆかり、伝説の通販番組。
「はあ? 通販番組ぃ!?」
「そうなのよ。えみりちゃんが自分で取ってきた仕事でね。気がついたらあくあ君も出る事になってたの」
阿古っち曰く、あのバカがまた何かをやらかすらしい。
しかも今度はえみりちゃんと2人でやるようだ。
「生放送だから心配ですね。なぜか楓さんもいないですし……」
「うんうん、何事もなければいいんだけどね」
琴乃さんと、カノンさんの2人が頭を抱える。
楓が何しに行ったのか知らないけど、もうこの段階で嫌な予感しかしない。
「みんなー! 始まるわよー!」
まりんさんの声でみんなが一斉にテレビ前に集まる。
ふふん。今まで1人だった時は、テレビに向かって1人でツッコミを入れてたけど、大人数で暮らしてるってこれがいいところよね。
みんながドキドキしてテレビの前で待ってると、アニメーションのOPと共に陽気でポップなイントロが流れてくる。
【アイドルが通販番組をするベリルドリームグループ系列会社、ベリルネットあくあ】
何それ? ベリルってば、また新しい系列会社作ったの?
「阿古っち、この会社、何?」
「私が聞きたいわよ……」
なんで社長の阿古っちが知らないのよ……。
手の込んだアニメーションのOPに合わせて、あくあとえみりちゃんの歌声が聞こえてくる。
『日本だけじゃなく〜、スターズやステイツにも夢を届ける〜』
あんたがスターズやステイツに届けてるのは夢じゃなくて絶望でしょ。
カノンさんは笑ってるけど、スターズなんてもう残ってないのよ!
ステイツの人なんてこの歌を聴いて震えてるんじゃない? 少しは優しくしてあげなさいよ!
『みなさん、こんにちは。ベリルネットあくあの社長、白銀あくあです』
『愛人……じゃなくて、サポーターの雪白えみりです』
やたらニコニコした顔の2人が出てきた。
この段階で相当胡散臭いはずなのに、顔がいいからみんな騙されてるでしょうね。
『社長、今日は一体、どんな商品を持ってきたんです?』
『はい。今日はですね。料理が苦手な皆さんのために、よく切れる包丁を持ってきました』
ふーん。料理が苦手な私にも使えるのかしら?
本当に良い商品なら、場合によっては買ってあげてもいいわよ。
あくあはどこにでも売っているような包丁を手に持つ。
『はい、この何処にでもある包丁。本当にどこにでもある包丁なんです』
『まぁ、すごぉい!』
どこにでもある包丁のどこがすごいのか何にもわからないけど、どっからどう見ても普通の包丁じゃん。
これのどこがすごいのよ!
『ほら、見てください。この切れ味、すごいでしょ?』
『すごぉい! 欲しくなっちゃうぅ!』
エプロンをつけたあくあが手慣れた手つきで胡瓜を切っていく。
いやいや、これ、包丁がすごいんじゃなくて、あんたが料理うまいだけじゃん!
私みたいな人間に、そんな高速で均等に薄切りできるわけないもん。
『テレビをご覧の皆さん。それはあんたが料理がうまいだけでしょ! って心の中でツッコミを入れてませんか?』
私はうんうんと何度も頷く。
『そうじゃないんです! 料理が下手な人でもこの通り、上手に輪切りができるんですね』
映像が切り替わると包丁を持った楓が出てきた。
近くに居た琴乃さんが「あぶなーい!」と声をあげる。
『ほら、料理があまり得意じゃない森川楓さんが使ってもこの通り!』
『すごーい! 切れ味が良すぎてまな板まで一刀両断! 社長、こんな危険な包丁、売っても大丈夫なんですか?』
それ、包丁の切れ味じゃなくて、ただ単に楓のパワーがすごいだけじゃない!!
ていうか、えみりちゃん。普通に今、危険な包丁って言わなかった?
私の聞き間違いじゃないよね?
『それにね、包丁はいざという時に役に立ちますから。ほら、こうやって料理をしてる時も……』
どこからともなくインターフォンのピンポン音が聞こえてくる。
『はいはーい。今出ますよ〜』
あくあは包丁を持ったまま台所から移動する。
あれ? えみりちゃんは?
あくあが玄関の扉を開けると、そこに笑顔で手を合わせたえみりさんが立っていた。
『神様にお祈りを捧げませんか? って、ぎゃ〜っ!』
『ほら、この通り。料理中の急な宗教勧誘にも、包丁を持っていれば安全! 一瞬で玄関を開けたら居る人が帰ってくれます!!』
いやいや、危ないってぇ!!
配達員の人だったらどうするのよ!
包丁はちゃんとキッチンに置いて行きなさい!
『もちろん、宗教勧誘以外にも、訪問販売、急な強盗にも対応できる優れものです。皆さんも一家に一本、あの伝説のレジェンド白銀さんも使ってるこの包丁を如何でしょうか?』
レジェンド白銀って誰よ! どうせあんたのことでしょ!!
しょうもない付加価値つけんな! あんたの名前がついてるだけでバカが買うじゃない!
「あのレジェンド白銀さんの!?」
「買わなきゃ……」
カノンさん? 結さん?
すごく身近にトップクラスのバカ……いや、あいつに汚染された被害者が居る事を知って私は絶望する。
『でも、社長。あのレジェンド白銀さんが使ってる包丁なんですよ。お高いんでしょう?』
『はい。実は1万円以上するんですけど……今回は9980円でどうですか?』
たっか! ていうか日本製でなんとかコーティングみたいなのしてたら、そのくらいするのかしら?
料理なんかしないから全く適正価格がわからない。
『社長、もう一声! 7210円でどうですか?』
『っ……! わかりました! 今回は特別に7210円でどうでしょう!』
なんで急に2770円も安くなるのよ! 怪しいわね!
最初からその値段にしときなさいよ!!
『社長、何かおまけとかはないんですか?』
『はい、もちろんございます! 今回は特別、そう、特別に! 包丁とセットでシャープナー、この私のサインが印字された包丁研ぎ器がおまけについてくるんですよ!』
『うわぁ! すごぉーい! 社長、もちろんセットでお安くなるんですよね?』
あくあはまたさっきと同じように苦しんだ表情を見せる。
そういう小芝居はいいから、最終的に何と何で何円なのか言いなさいよ!!
『……っ! えみりさん、いくらなら買いますか?』
『じゃあ、今回は初回なので私のサインも入れて4730円でどうでしょう?』
また中途半端な金額ね。その4730円はどこから出てきたのよ。
ていうか、気がついたら、最初に出した額より半額以下になってるじゃない!!
その包丁、本当はいくらなのよ! 100円ショップで買ってきたのじゃないでしょうね!
『わかりました! 4730円、さらにレジェンド白銀がオススメするまな板もつけて、この値段でご提供させて頂きたいと思います!』
『やっすぅ〜い! 包丁だけじゃなくてまな板や研ぎ器もついて4730円ならこれはもう絶対に買いですね!』
『はい! 絶対に満足していただけると思います!!』
いらないいらない。そんなの買う人なんていないわよ。
「あっ、もしもし〜、さっきテレビで言ってた包丁なんですけど〜」
「包丁買いたいんですけど、まだ在庫ありますか?」
琴乃さん!? それに、阿古っち!?
もしかしてその包丁を買うつもりなの!?
「すみません。保存用と予備と使う用で3本くらいお願いできますか?」
カノンさん!? 3本も買ってどうするの!?
もしかして、あくあの事を刺すつもりじゃないわよね!?
「残った在庫、全部買います。ええ、全部です。領収書は皇くくりでお願いします」
くくりちゃん!? そんなに大量の包丁買ってどうするの!?
この前のレクリエーションでお腹に誰もいませんよって言ってた時から、目にハイライトが消えてるんだけど大丈夫かな? あくぽんたんは通販番組で包丁を売るより、先にこっちをどうにかしたほうがいいわよ!!
『社長、今日は他にも皆さんにおすすめしたい商品があるんですよね?』
『はい! 今日は皆さんのために、特別な商品を持ってきました』
あくあが手のひらを向けた方向にデッキみたいなものが映し出される。
今度はまともな商品でしょうね?
『社長、これはなんですか?』
『でーぶいでーぷれーやーです』
でーぶいでーって何!? DVDの事!?
変に勿体ぶって喋るから、滑舌が変な事になってるじゃない!
『もちろん、ただDVDが再生できるだけのデッキじゃないですよね?』
『はい、そうです! 実はこのでーぶいでーぷれーやー。お持ちのビデオテープの映像をでーぶいでーのディスクに録画する事ができます!!』
『えぇっ!? すごぉぉぉい!』
……ちょっと欲しいかも。
これがあれば私がコレクションしている古いビデオテープの映像をDVDに録画できるよね?
うん、これなら買ってあげてもいいわよ。
「これはイマイチですね」
「ね。今ならサブスクだし、もっと機能がいいのが他の日本メーカーから出てるよね」
パソコンに詳しい琴乃さんとカノンさんが家電の事についてペラペラと語る。
そんなにもパソコンとか家電の事は詳しいのに、さっき騙されてクソみたいな包丁を買わされていたのはなんだったんだろう。
『さらにこのでーぶいでーぷれーやー。なんとしーでーの再生やカセットテープからの録音にも対応してるんです!』
『すごーい! CDの再生機能や、カセットテープからCDへの録音機能もついてるんですね!』
ふーん。そっちはあんまり興味ないからいいや。
『しかもこのデッキにはモニターがついていて、こうやって普通にポータブルプレーヤーとしても利用できるです。しかも9インチとか小さいのじゃないんですよ。11インチもあるんです!! ヘッドフォンやイヤフォンを使えば、移動の最中や、出張先のホテル。入院中なんかにも使えますよ』
あら、いいじゃない。
県外や海外で長期の撮影とかがある時に使えそう!
『なんと今回はこれを見てくれている皆さんのために、特別に! プレミアムなイヤフォンもしくはヘッドフォンと、ベリルネットあくあ特製のポーチをセットでおまけします! もちろんポーチには私とえみりさんのサインが入ってますよ!』
『すごぉい!』
別にあんたらのサインはいらないけど、イヤフォンかヘッドフォンがセットならお得ね。
本気で買おうかしら?
「これは買いね」
「ポーチが本体ですね」
あれ? カノンさんも琴乃さんもさっきまでいらないって言ってなかったっけ?
私の聞き間違いだったのかしら?
『でも、社長。機械の操作なんて不安って人もいると思うんですよ。それは大丈夫なんですか?』
『はい。そういう機械音痴の人にも安心できるように、この人に実際に使ってもらいました!』
また映像が切り替わると油断してくつろいでいる姿の楓が映し出される。
おーい! 全国放送で今、あんたの間抜けな顔が映ってるわよー! 早く気づけー!
カメラが回ってる事に気がついた楓は、DVDの電源ボタンを押すとDVDを入れて再生ボタンを押した。
ふーん。ボタンがたくさんあるとややこしいけど、これなら私でも使えそうね。
『このように簡単な操作でも使えるんです』
『ゴリ川さん……んんっ、脳筋の森川さんでも使えるなんてすごぉい!』
えみりちゃんが手を叩いて喜ぶと楓が頭を掻いて照れた表情を見せる。
ちょっと、あんた! 今、ゴリラと同じレート帯にされてるのよ! ちょっとは怒りなさいよ!!
そんな、私がゴリラと同じだなんて光栄です。みたいな顔すんな!
あんたそれでもあのメアリーの特待生なの!? そろそろ学校から訴えられるわよ!
『でも、お高いんですよね?』
『はい。でも、今回は皆様から私への勉強代という事で、9980円で提供させてもらえればと思います!!』
あんたもあんたで、そんなペテン師みたいな口調を勉強する前に、ちゃんと学校で勉強しなさいよ!
『社長、もう一声!』
『じゃあ、7210円で! もうこの値段は革命ですよ!』
だからなんで安くなるのよ! それなら最初からその値段を言っておきなさいよ!!
そういうところが胡散臭いって言ってるのよ! 本当は1980円とかで買えるんじゃないでしょうね!!
『社長、もうそこまで値下げするならさっきと同じ金額でいいんじゃないですか?』
『わかりました! 高い勉強代になりましたが、4730円! もうこれ以上は勘弁してください!』
4730円か……。
1台くらいはあってもいいかも。
持ち運びできるし、モニターやイヤフォンもついてるしね。
『社長、本当にこれ以上はもうお安くならないんですか?』
『はい……。でも、その代わりに! なんとこの私、白銀あくあが歌うベリルネットあくあのOPテーマソングが収録されたしーでーと、OPの映像が録画されたこのでーぶいでーをセットにしたいと思います!』
『すごぉぉぉい! それじゃあ、この私、雪白えみりの歌うEDテーマソング。夢のような安さが収録されたCDもおまけします!』
いやいや、そういうのはいいって!
全くもう、いらないゴミなんてつけなくていいから、本体だけ売りなさいよ!
「すみません。CD三つお願いします」
「本体はいいので、CDとDVDとポーチだけ発送してもらえますか?」
ちょっとぉ!?
カノンさんと琴乃さんは何言ってんのよ!
メインは再生機の方じゃないの!?
「私も買おうかな。海外で撮影する時にあくあくんの映像見れるし」
うんうん。さすがは美洲ね。
ちゃんと真っ当に再生機を使ってくれそうで安心した。
「じゃ、じゃあ私も、楽屋で使おうかな……」
アヤナちゃん、買うのなら私が一緒に買ってあげるわよ。
遠慮しなくていいから。ねっ。
私は電話をかけるとアヤナちゃんと2人分のでーぶいでーぷれーやーを注文する。
『続きましてお勧めしたいのが、このアクアスリーパーです!』
『これはお布団ですか?』
ふーん。お布団か。寝心地がいいのなら買ってもいいんだけどね。
『そうです。このアクアスリーパーを使って貰えば、なんとこの私と一緒に寝ている気分が味わえます』
『すごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!』
映像が切り替わると、お布団の中ですやすやと寝ている楓が映し出される。
おーい! 生放送中だぞー! よだれふけー!
『なんとこのアクアスリーパー。ホゲウェーブ研究所との共同開発で、就寝時にホゲラー波をカットしてくれる働きがあるんです』
どこがカットされてるのよ! 普通にホゲった顔で寝てたじゃない!
これは間違いなく効果なしね。後で消費者センターに通報しておこ。
『今ならこのアクアスリーパーを買ってくれた人に、敷布団もプレゼントしちゃいます!』
『すごぉい! でも、社長。お高いんでしょう?』
もう、その流れいいわよ。どうせ9800円から始まって7210円になって、4730円でしょ!
わかってるんだって!
『なんとこちらのアクアスリーパー、4730円でご用意してます!』
『ええ!? 社長、そんなに安くて大丈夫なんですか?』
『はい! その代わりですね。今回はそれだけじゃないんです!』
あくあはアクアスリーパーの隣に敷布団を置く。
『なんとこちらのホゲウェーブ研究所と共同開発した敷布団もおつけします。さらに』
あくあはその上に更に枕を置く。
『このホゲウェーブ研究所と共同開発した枕もセットします! なんとこれで4730円で提供したいと思います!』
『すごぉぉぉおい! でも、社長、もう一声、お願いできますか?』
『わかりました! 家族用、または来客用に全く同じセットをもう一個つけて4730円! これでもう勘弁してください! なんなら僕の匂いをイメージした香水もおまけでつけます!』
ちょっと! その香水一本だけでどう考えても赤字じゃない!!
その場に居た私以外の人達が一斉に無言で電話をかける。
こっわ! みんな、目が血走ってるわよ!!
『社長、そろそろ終わりの時間が近づいてきました』
『はい。それでは最後にこちらの商品を紹介したいと思います』
次は何よ?
私はジト目でテレビに映った2人を見つめる。
『社長、これはなんですか?』
『これはスターズのベリヒャーがベリルネットあくあと特別に共同開発した、ベリヒャープレミアム高圧洗浄機です!!』
ふーん。聞いた事ないメーカーだけど、向こうじゃ有名なのかしら?
まぁ、どっちにしろ掃除しない私には不要ね。
『このベリヒャー高圧洗浄機にはですね。様々なオプションがついていて、どんな汚れにも対応しているんです』
『すごぉい!』
ふーん……。
あんたたちこそ、その高圧洗浄機ですけべな心を綺麗にしてもらった方がいいわよ。
『また、この付属のアタッチメントを使えば、こういった汚れや、こういった汚れにも対応できるんです』
いくらなんでもオプションありすぎでしょ。
いい? 掃除ができない人にとっては、そのアタッチメントを付け替えるのがそもそも面倒くさいのよ。
なんなら掃除できないイコール片付けができないだから、そのアタッチメントを無くしちゃうのよね。
『でも、社長。本当にこれで汚れが落ちるんですか?』
『はい! それでは実際に、このベリヒャー高圧洗浄機を使った洗浄力をご覧ください!』
画面が切り替わると、いつの間にか外に移動していた楓が手に高圧洗浄機を持って掃除していた。
『ヒャッハー! 汚物は消毒だ!!』
あれ?
画面が急に切り替わると、外国っぽい湖の上に浮かぶボートが映し出される。
【※只今、不適切な映像が流れた事を、心から深くお詫び申し上げます。映像が切り替わるまで、しばらくそのままでお待ちください】
なんなのよこれ……。
あと、楓も妊娠してるんだから少しは落ち着きなさいよ。
お腹の子が楓を反面教師にしてくれたらいいけど、影響されちゃったらどうするの!
映像がスタジオに帰ると、あくあとえみりの2人が頭を下げていた。
『えー、ちょっと回線の調子がおかしかったみたいですね』
『そうですね』
いやいや、回線の調子とか関係ないでしょ!
『それでは社長、このベリヒャー高圧洗浄機、おいくらでしょう?』
『あー、はい。さっきのお詫びも兼ねて、4730円でいいですよ。もう時間も押してますし。もちろんちゃんとサインもプリントされています!』
やっすぅ! むしろ4730円って安すぎてちゃんと使えるのか心配になるレベルだわ。
「普通に欲しいわね。年末の大掃除用に」
「そうね。あったら便利かも」
まりんさんと揚羽さんが普通に電話かける。
一つあれば十分でしょって思ったけど、この家広いから一台二台じゃ全然足りないし、そもそも掃除ってメイドさん達がするからいらないような気がするんだけど……まぁ、いっか。
『それでは皆さん、また明日〜!』
『えっ? えみり、これ明日もするの?』
下にテロップで明日は再放送が流れますと出る。
まぁ、いい暇つぶしにはなったかな。
私はでーぶいでーが届くのを楽しみにして、自分の部屋へと帰った。
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