天鳥阿古、ちょっと休憩。
「ああ……だめかもしれない……」
朝、目が覚めた時の気だるさと熱っぽさで、自分が風邪を引いてしまった事を理解した。
とりあえず風邪薬を飲んで、それからオーディションの打ち合わせと、来月からのベリルツアーの手配に……ああ、忙しい!
ベリル本社内にある仮眠室から出た私は、フラフラした足取りでエレベーターホールへと向かう。
「阿古さん……?」
「あくあ……君?」
あ、そっか、もう早朝トレーニングに来る時間か。
私はほんの少しだけあくあ君から視線を逸らす。
だって、今のあくあ君は体のラインがわかるようなスポーティな服装で、目のやり場に困るからだ。
はっきり言って今のあくあ君の状況は私や琴乃さんでもギリ耐えられるかどうかである。他の女の子なら失神するんじゃないかな……。
トレーニングルームなどの清掃に入っているクリーンアクアエコシステムズの皆様も、完全防護服を着て清掃してるとしとりさんから聞いているし、もう普通の清掃業者ではあくあ君の汗ばんだ匂いに暴走して手に負えないそうだ。
「ん?」
あくあ君は何かを察したのか、ゆっくりと私に近づいてくる。
あ、ダメダメ、そんなに近づいたら赤ちゃんできちゃう! ってそんな事あるわけないってわかってるけど、こんなシャワー後の良い匂いを出されたら私でも意識しちゃうよ。
「阿古さん、じっとしてて」
「ふぁ、ふぁい……」
あくあ君は私のおでこにそっと掌を当てる。
ん……あくあ君がさっきまで冷たいペットボトルを手に持っていたせいか、おでこがひんやりしててすごく気持ちいい。
「やっぱり。明らかに熱がありますよね? その様子だとまた仮眠室に泊まったんですか?」
「え、あ、う……」
しどろもどろになった私は目を泳がせる。
「だ、大丈夫。お薬を飲めばすぐに良くなると思うから……」
私は何事もなかったかのように、そのまま通り過ぎようとしたけど、あくあ君に腕を掴まれて抱き寄せられる。
あわあわあわ、待って、今、余裕がない時にそんな事をされちゃったら、普段抑えてるぶんだけ余計に意識しちゃうよ。
「いやいや、これはいい機会です。おうちに帰りましょう。前に行くって約束してたしね」
「え、あ……でも、今日は大事な仕事が……」
12月は特にイベントやテレビ出演の仕事が多く、私が休んだらみんなやあくあ君に迷惑がかかってしまう。
「それなら琴乃がいるし、しとりお姉ちゃんがいるんだから大丈夫。阿古さんは、もっと自分の会社の社員に自信持ってください」
あくあ君はそう言うと私の体を抱き上げる。
え……えっ!? こ、これって、あ、あの、伝説のお姫様抱っこじゃ……。
「ほら、家に帰りますよ」
「ふぁ、ふぁい」
家に帰って何するの!? もしかして子作りとか……って、そうじゃなーい!
いつもなら我慢できてるのに、今日はあくあ君がぐいぐい来るから私の頭の中は熱と妄想でぐるぐるしている。
あくあ君は私をタクシーに乗せると、そのまま私の住んでいるマンションへと向かった。
「あ……」
自分の家に入ってすぐ、最後に出て行った時に慌てて着替えたので脱ぎ散らかしていた事と、洗濯物を出しっぱなしだった事を思い出した。
「ご、ごめんなさい」
「あ、いや、こちらこそ、すみません」
さっき、あくあ君が私の脱ぎ散らかしたものを見ていた気がするけど、きっと私の気のせいだろう。
熱で幻覚でも見てるのかもしれない。これは、早めにお薬を飲まないとって思った。
「ご飯は食べられますか?」
私は首を左右に振る。
「それなら俺が買ってたゼリーがあるのでそれを食べましょう。あとは常備薬はありますか?」
「えっと、ポーチの中に……」
私はあくあ君からゼリーをもらってお薬と一緒に飲み込む。
ポーチの中から最初コンドームが出てきた時は一瞬だけ気まずくなったけど、あくあ君が見なかった事にしてくれたので助かった。
「あくあ君、風邪をうつしちゃいけないから、もう……」
「大丈夫。そこら辺はしっかり対策してますから。阿古さんは自分のことだけ考えて」
あくあ君はそう言うと、会社に電話をかけてきますと言って部屋を出ていった。
私はあくあ君が外に出てる間に服をパジャマに着替える。
「とりあえず阿古さんは、水分を補給してしっかり寝てください」
「わ、わかった」
風邪をひいたせいなのか、あくあ君がお家にいるからか、ドキドキしすぎて全然眠れなかった。
その様子があくあ君からしたら、私が不安に思っているように見えたのかもしれない。
あくあ君はお母さんのような優しい手つきでそっと私の頭を撫でる。
「大丈夫、俺がいるから安心して。それと寝ている間に、少し散らかってるところ掃除するけどいい?」
「う、うん」
なんてかっこいいんだろう。
こんなかっこよくて頼り甲斐のある男の子にそんな事を言われて、ドキッとしない女の子なんていないよ。
熱が一気に上がった気がした。そのおかげか知らないけど、私は知らないうちに眠りについてしまう。
「ん……」
体に何かがまとわりつくような気持ち悪さを感じて目が覚める。
「あ……」
汗でパジャマがぐっしょりとしていた。
一体どれだけの時間眠っていたのだろう。
時計を見るともうお昼を過ぎていた。
これだけ熟睡したのは、数ヶ月ぶりだろうと思う。
周りを見ると、私が脱ぎ散らかした服は綺麗に片付けられていた。
「阿古さん、起きましたか?」
「あ、はい」
もしかしたらもう帰ったんじゃないかなと思ってたから、あくあ君の声が聞こえてきて心がはずむ。
ダメ! 私はベリルの社長なのよ。信頼してお子さんを預けてくれている親御さんを裏切っていいのと、何度も自分に言い聞かせる。
「部屋にはいるけど大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫」
あくあ君は、お粥をトレーの上に乗せて持ってきてくれた。
お米のいい匂いに釣られて、お腹が勝手にぐーと鳴ってしまい、恥ずかしい思いをする。
「食べられそうならちゃんとご飯食べて、もう一度お薬を飲みましょう」
わっ、たまご粥だ! 私、これ好き。
って、あれ? お米とか卵ってこの家にあったっけ?
私が知る限りこのお家には食料品なんて何もなかったはず……。
「ちなみに、あまりにも食材がなかったので買ってきました」
「ごめん。ほんと何から何までありがとう」
私はスプーンでお粥を掬うとパクリと口に放り込む。
あっつぅ! 私はお腹が空きすぎていたのか、お粥が出来立ての熱々である事も忘れるという森川さん並のボケをかましてしまった。
口の中を火傷して身悶える私を見てあくあ君が苦笑する。うう……恥ずかしい姿を見られてしまった。
「なんか、阿古さんのそういう姿を見ると、昔……トマリギでバイトしてた時を思い出すな」
「あくあ君……」
「最近の阿古さんは、すごくしっかりしてて無理してないかなって思ってたから、たまにはこういう日があったとしてもいいんじゃないですか?」
確かに、最近はちょっと……というか、だいぶ、無理してたと思う。
ゆかりにもそれでめちゃくちゃ怒られたし、私が風邪ひいたことを知ったらまたすごく叱られるんだろうなあと思った。
「それじゃあ今日はいつも頑張ってる阿古さんを、久しぶりに甘やかすとしますか」
「え?」
甘やかす? 誰が? 誰を?
私が処理落ちでフリーズしていると、あくあ君は私が使っていたスプーンでお粥を掬いとる。
「はい」
「え?」
私が同じリアクションを2度すると、あくあ君はにこりと微笑んだ。
「食べさせてあげる」
うぎゃあああああああああああああああああああ!
慌てふためいた私は、混乱したのかとんでもない事を口走ってしまう。
「ふーふーしてほしいな」
何をいってるの? ねぇ、私は今、何を言ってしまったの!?
私の奥底に抑えてた欲望が勝手に言葉になって外に漏れ出てしまった。
「ふーふー、はい」
え? 本当にしてくれるの? サービス料とか別途必要なんじゃ……。
私はポケットもないのに、ポケットから財布を取り出す仕草をしてしまった。
あぁ、あの頃から本質的には何も成長してないんだと気がついて、ちょっとだけブルーになる。
「ん、美味しい……」
でもお粥は美味しかった。
ぐす……久しぶりに食べる家庭の味がじんわりと心に沁みる。
「はい、じゃあもう一口食べようか」
「は、はい」
そこから先は平常心との戦いである。
あくあ君に食べさせて貰っている間は、もう一生分の贅沢をしているんじゃないかと思うくらいの幸せな時間だった。
「それじゃあ、洗い物してきますね」
「あ、それなら私もお手洗いに……」
部屋の外に出てすぐに気がついた。
溜まっていた段ボールが通路から完全に消えている……。
これはもしかしてと思い一瞬だけリビングを覗くと、放置していたものがすごく綺麗に片付けられていた。
それもどれをどこに片付けたかわかるようにメモ書きまでテーブルの上に置いてある。
え? これ、もう夫婦ですか?
あ、ダメダメ、また余計な事を考えちゃってる。
とりあえずトイレに行って一旦落ち着こう。
私はお手洗いのついでに汗ばんだ下着を脱いで洗濯機の中に入れる。
ついでに新しい下着に変えておこ……。
心なしか洗面台とかトイレの中も綺麗になってる気がする。
って、あ、おトイレの中のあくあ君ポスター見られた!?
ポスターをよく見ると側に付箋が貼られていた。
【ポスターを貼ってくれるのは嬉しいけど、トイレの中はちょっと恥ずかしいです】
うわああああああああああああああああああああああああ!
思わずトイレの壁に頭を打ち付けようとしたけど、何とか踏みとどまる。
そんな事をしたら、きっとあくあ君が何かあったんですかって慌てて駆けつけてくれるからだ。
そうなったら、そうなった原因を説明しなければいけなくなるので、自ら恥を上塗りしてしまう。
それだけは絶対に耐えなければいけない。
「穴があるなら入りたい……」
例えるならばこの恥ずかしさは、勝手に部屋を掃除したお母さんに、えっちな本とかバイブを見つかってテーブルの上に綺麗に畳んだ服の上に置かれているのと同じくらいである。
私は羞恥心に身悶えながらトイレから出て自分の部屋へと向かった。
もう寝よう。寝て全てを忘れてしまうんだと思った。
「お帰りなさい」
「た、ただいま……」
え? これって夫婦ですか?
部屋に戻るとあくあ君がテーブルの上を拭いてくれていた。
私は気恥ずかしさからあくあ君から目を逸らしてしまう。
ううう、目なんて合わせられるわけないじゃない。
「他にしてほしいことってあります?」
「こ……」
「こ?」
バカー! 私のバカー!!
もうちょっとでとんでもない事を言いそうになった。
あぶな。本気であくあ君に軽蔑されたっておかしくない発言をしてしまうところでした。
前に本で読んだけど、人間弱ってると子孫を残したくなるっていうの本当だったのか。
「こ、このパジャマ、汗ばんでるから着替えたいかなって」
「それじゃあ体を拭けるタオルを持ってきますね」
よし、今のうちに一旦落ち着こう……って、落ち着けるわけなんてないじゃない!!
だって、あくあくあくあ君と自分の部屋で2人きりとか、そんな事は想定してないにも程があるよ。
私がベッドの上で再び身悶えていると、あくあ君が洗面器にお湯をためて、それと一緒に体を拭くタオルを持ってきてくれた。
「それじゃあ俺は一旦外に出てますから」
「あ、待って、その前に背中だけ拭いてもらえるかな?」
ちょっと私!? 一体何を言ってるのかな?
完全に暴走してる。いつもはちゃんと制御できてる事全くできていない。
「わ、わかりました。極力見ないようにしますから」
うう、これじゃあどっからどう見てもパワハラと青少年に対する事案発生じゃない。
あくあ君が週刊誌に訴えたら私は1発で逮捕されるだろう。
私はプチプチと一個づつパジャマのボタンを外すと、あくあ君に私の見苦しいものを見せないように背中を向ける。
「そ、それじゃあ拭きますよ」
「う、うん」
あ……ひんやりとしたタオルが気持ちいいな。
そんな事を考えていたら、私の部屋の扉がバーンと開いた。
「待たせたわね! この私がわざわざ来てやったわよ!」
扉の向こう側でふんぞり返った友人の姿を見て私は固まる。
「ん? あ……ごめん。続けていいわよ。悪かったわね。2人の邪魔して……」
「せ、背中を拭いてもらってるだけだから! ま、まだ、何もしてないもん……」
確かにちょっと怪しかったけど、ギリ踏みとどまったし!
「まだ……って事は……」
「そこ、深掘りしたら1週間は口利かないから」
それを聞いたゆかりは絶望した顔をしていた。
「小雛先輩、しっかりしてください。小雛先輩」
「そ、そんなに振らなくても大丈夫だから! もう」
あくあ君はゆかりの体を揺さぶって元に戻すと、手に持っていたタオルを渡す。
「俺の代わりに阿古さんの体を拭くの手伝ってあげてください」
「わ、私が!?」
「小雛先輩以外に誰が居るって言うんですか? 阿古さんは風邪を引いてるんだから頼みましたよ」
「わ、わかった」
なぜかゆかりはぎこちない手つきで私の体を拭いてくれた。
ごめんね。替えの服まで取ってきてもらって……。
ゆかりから話を聞くと、どうやらあくあ君から連絡があって駆けつけてくれたそうだ。
私はその事も合わせて、ゆかりにありがとうとお礼を述べる。
「ふふん、私と阿古っちは親友なんだから、もっとこの私に頼ってくれていいのよ!!」
正直、ゆかりが来てくれて本当に助かった。
あのままあくあ君と2人きりだと本当にやばかったかもしれない。
ゆかりが来てくれた事で落ち着いたのか、安心したのか、私はまたベッドで眠りこけてしまった。
あー、喉乾いたかも。
私はベッドから起き上がると自分の部屋から通路に出る。
するとリビングの方から楽しげな声が聞こえてきた。
「小雛先輩、食材で遊ばないでください」
「ムキーっ! これでもちゃんと料理してるんですけど!?」
「先輩、人には向き不向きがあります。先輩に向いてるのは、大人しく席に座って待っている事です」
「ぐぬぬぬ! 見てなさい。絶対にいつの日か料理でギャフンと言わせてあげるんだから!」
あくあ君とゆかりの2人が、キッチンで横に並んで料理を作ってる姿を見ると微笑ましくなった。
まぁ、片方は邪魔をしてるだけみたいだけどね。ま、ゆかりに毛が生えたレベルの私に言えた事じゃないけど……。
「あ、阿古さん。よく眠れましたか?」
「うん。お陰様で元気になったわ。ありがとう」
ゆかりがジトっとした目で私の事を見つめる。
「そう言って、また無茶するんじゃないわよ」
「ふふ、ごめんね。ゆかりにまで迷惑かけて」
私がそう言うと、ゆかりは、もう、仕方ないんだからと呟いた。
そうやって悪態ついてても、ゆかりが優しいって事は私がよく知っている。
だから私は再度ゆかりに感謝の気持ちを伝えた。
するとゆかりは、恥ずかしそうに頬を赤く染める。そしてそれを誤魔化すように私から視線を逸らした。
ふふ、そういうところは結構可愛いんだから、もっとみんなに知ってもらえるといいわね。
「阿古さん、お腹空いてますか?」
「もう、ペコペコだよ!」
「なんでも食べられます?」
「うん!」
「それじゃあ、すぐに用意するから、邪魔になる小雛先輩と一緒にテーブルで待っててください」
「ちょっと! 邪魔になるって何よ邪魔になるって!!」
「はいはい。ゆかりは私と一緒に、テーブルで待ってようね。あくあ君の邪魔しちゃだめよ」
その日は、3人で一緒に晩御飯を食べた。
今思えば、この家がこんなに賑やかなのも今日が初めてだな。
引っ越してからは特に、寝るためと着替えを取りに帰るくらいしかしてなかったから……。
「あんた、せっかくだから今日は泊まっていきなさいよ」
「ええ……」
ゆかりの提案にあくあ君は困惑する。
え? 待って、誰が誰のお家に泊まるの?
あくあ君が、私のお家に? え……それって青少年略取とか何かの犯罪に当たるんじゃ……あ、ご家族から許可が出てれば大丈夫と……って!? 本気で泊まるの!?
「そういうわけで、今日はお世話になります」
「ふふん、せっかくだから今日は特別に反省会をするわよ」
奇しくも今日は月曜日だ。
つまり月9の主演を務める2人に挟まれて解説を聞きながら私は月9を見る事になったのである。
これ、絶対にファンの人からしたら超絶うらやま展開じゃない。
ゆかりは調子に乗って、途中からアヤナちゃんを呼ぼうとしたけど、流石にそれは迷惑がかかるからやめてとお願いした。というか、そんな事をしたら向こうの事務所やお母さんにも謝らないといけないし、これ以上、私の仕事を増やさないで欲しい……。
「で、ゆかり、本当にやるの?」
「もちろん」
来客用のお布団を出した私達は、リビングで3人横になって川の字で寝る事になった。
待って、こんなの眠れるわけないじゃない!!
というか寝過ぎてて目がギンギンだよ!
「あくぽんたん起きてる?」
「はいはい。起きてますよ」
「ふふん。もしかしたら1人じゃ寂しくて寝れないんじゃない? 仕方ないわね。それなら私が一緒に寝てあげるわ」
「え?」
え? ゆかりは一体何を言っているのかな?
私達の真ん中、つまりはあくあ君の布団がモゾモゾと動く。
「ちょ! 小雛先輩!?」
「ほら、どうせなら阿古もこっちに来なさいよ」
ええ? い、いいのかな?
私も同じように自分のお布団からあくあ君のお布団の中に移動する。
って、これ完全にアウトでしょ!!
釣られてやってみたけど、完全にアウトです!!
「小雛先輩、流石にこれはまずいですって」
「まずいって何がまずいのよ?」
「いや、その、俺も、男ですし……」
え? 男ですしって……ああああああくあ君、もしかしたら私達の事をおおおおおお女の子として見てくれてるって事!?
「ふーん……仕方ないわね。ほら、ちょっとなら触っていいわよ」
「ゆかり!?」
「小雛先輩!?」
私とあくあ君は同じようなリアクションをする。
「阿古っちこそ、森川みたいにボケっとした顔して、何ぼーっとしてんのよ」
え? え? え?
私はチラリとあくあ君の顔を見る。
するとあくあ君は、誰が見てもわかるような三文芝居で狸寝入りしていた。
「ぐー、ぐー」
「あっ、こいつ寝たふりしやがった! 肝心なところでビビリなんだから!」
私はホッと胸を撫で下ろす。
そんな事もあって疲れがどっと出たのか、私はまた眠ってしまった。
翌日、すっきりとした私は完全に復活する。
よーし、また心機一転、お仕事頑張るぞー!!
私は膨大な年末年始のイベントに向けて再び気合を入れ直した。
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