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僕の彼女は、僕に素直に想ってる事を言わない彼女。

作者: 七瀬






僕の彼女は、気を遣う子で僕にワガママ一つ言わない。

僕の為に、何でもしてくれるというのに、、、。

僕が彼女の為に何かしたいと想っていても、、、?

彼女は、正直に自分の想っている事を僕にぶつけてきてくれない!

本当に、優しくていい子なんだけど?

僕も、君の為に何かしてあげたいんだよ。

いつもいつも、君に我慢させてばかりだから。

たまには、僕にワガママ言ってもいいんだよ。




・・・この前もね?



『寧音ちゃん! 今日は、君の行きたい所に何処でも連れててあげるよ。』

『えぇ!? でも、私は蒼鳥クンと一緒に居れるなら何処でもいいよ。』

『・・・じゃあー何か食べたい物とかある! それを食べに行こう~!』

『・・・蒼鳥クンは何が食べたい?』 

『うーん? 回転ずしかな?』

『じゃあー私も回転すしに行きたーい!』

『・・・映画で観たい映画は?』

『蒼鳥クンは、何が観たいの?』 

『“ソールマンショー”』

『じゃあ、私もソールマンショーがいい!』

『・・・もぉ~寧音ちゃんの好きな事を言ってくれていいんだよ。』

『私は、蒼鳥クンが隣で居てくれさえすればそれでいいの!』

『・・・寧音ちゃん、』






本当に、僕にワガママを言わない彼女。

本当に優しい子で、他の人にも親切なんだよ。

以前も、電車で行き先を決めてそこに向かっていると?

彼女の前に、おばあちゃんが立ったんだ。

満員電車で、他の人はおばあちゃんに席を譲る気はない。

彼女は、直ぐにおばあちゃんに席を譲ったんだよ。



『・・・あのう、良かったら? ここどうぞ!』

『ありがとうねぇ~助かったわ~』

『いえいえ、』




僕は、僕以外の人達にも優しい彼女が好きだけど...。

変な男に、騙されないか? 心配もしているんだ。

彼女は誰にでも優しいから、本当に心配なんだよ!

でも? 以前、彼女が僕と何処かに行きたいと言っていた事を

僕は絶対に忘れない!

彼女が、初めて僕と行きたいと言った場所だ。

だけど? それが何処なのかはっきりと思い出せない。

彼女が、呟くように言ったから。

声が小さすぎて、僕は聞き取れなかったんだ。

覚えているのは? “ふたりでゆっくりできて願いが叶う場所。”

何処かの有名な、神社か? お寺なのかな?

何かのご利益がある場所。

それか? パワースポットなのか?

有名な旅館間かもしれないし! 何なんだろう、、、?





・・・僕は、少し時間はかかったけど?

彼女が僕と行きたかった場所をやっと知る事ができたんだ!

彼女に、こっそりと分からないように聞き出すためにキーワード

を引き出すやり方でね。



『ねえねえ、寧音ちゃんの好きな事って何?』

『今! 何に興味がある?』

『なんか? 願い事でもあるの?』

『今、行くとしたら? 何処に行きたい?』


『・・・どうしたの? 急に、質問攻めだね!』

『ごめんごめん、寧音ちゃんが興味がある事を僕もしてみたいんだよ。』

『そうなんだ~! 私ね、昔からパワースポットが好きで神社とかお寺

とか行くのが好きなの!』

『そう! そういう事に興味があるんだねぇ~! うんうん。』

『・・・なんか? 今日の、蒼鳥クン変ね?』

『・・・うん? そうかな?』

『そうだよ!』

『まあ~いいじゃん! これからどこ行く?』

『蒼鳥クンの行きたいところでいいよ!』

『うん!』





良かった! やっぱり、パワースポットやお寺や神社が好きなんだ!

ただ、それが何処までかは聞き出せなかったな~

よし! 寧音ちゃんに内緒で、そういう場所を巡るデートプランを考えて。

彼女と一緒に行こう!

きっと彼女は、喜んでくれるに違いない!





 *




・・・数日後。



『今日は、寧音ちゃんの好きな所に行くよ!』

『・・・うーん? 蒼鳥クンは何処に行きたいの?』

『僕は寧音ちゃんの行きたい所に行きたいんだ! 今日は

パワースポットやお寺に神社回りをしない?』

『・・・えぇ!? 蒼鳥クン、本当にいいの?』

『うん! 僕は寧音ちゃんのしたい事に興味があるんだよ。』

『ありがとう、蒼鳥クン!』

『じゃあー僕の愛車で行くか?』

『うん!』





この時の彼女とのデートが一番楽しかった。

彼女も凄く笑って楽しんでいたから!

自分の好きな事を僕と一緒にできた事も良かったのかなと思う!

もっともっと彼女の喜ぶ姿を、僕は近くで見ていたい!

彼女の幸せが僕の幸せの一部でもあるからね!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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