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■人物紹介や世界観など

はじめまして。

このページは飛ばして頂いて問題ございません。

文明開化の音も届かぬ、とある田舎の村。その村では五十年に一度、年頃の娘が神への供物として奉げられる。 

命ある者の暮らす現世うつしよだが、逢魔ヶ時を過ぎた頃から亡者や物の怪が災いを運び出し祟りを起こす。

人々は神に守られながら生きているが、それを見ることができる者は非常に少ない。


◇◇◇



■登場人物


まほろ

産まれてすぐに母を喪った少女。

母の死を招いたとして、家族からも疏まれている。

本来は義妹と同様に天真爛漫な性格で人懐こい性格だったが、育った環境から控えめで臆病にならざるを得なかった。

常に怯えており自信がなく、喋り方もややたどたどしい。

龍神の花嫁として生贄に奉げられることとなる。

針仕事や細かいちまちまとした仕事は得意。


龍神りゅうじん

村にある大穴の底から繋がる常世に住まう神。

本人も覚えていない昔、およそ二千年程前の弥生時代の頃から、冥土から脱け出す亡者を元の道へ導いている。

生贄を見定めに日中は現世をうろついており、黒髪に蒼白い肌はまさに幽霊そのもの。

龍だと嫌われると思い、まほろにはロウと名乗るが……。

好きなものは勾玉と犬。

気に入った者には福を、気に入らぬ者には不幸をもたらし、自らの手で裁くことも。神はほとんどが自己中心的で理不尽なものだが、この龍神は少しマシ。


元綱もとつな

村長であり、まほろの父親。

大体のことは金と暴力で解決できると思っている。

もとは農民らから年貢を取り立てる身分の一族であったが、現在は孤児院や浮浪者などを保護する更生施設を所有する。

鈍感ゆえに、鏡についた無数の手形は掃除がされていないだけだとしか思っていない。


元久もとひさ

まほろの実の兄。

温和そうに見えるがたちの悪い性格。幼い頃からまほろを怒鳴りつけ、暴行などにおよんでいる。

恋仲の女性がおり、毎日楽しく生きている。

夜中に呻き声を聞くことがあるが、父親のいびきと自分に言い聞かせている。


すず

まほろの実の姉。

それなりにまほろをいじめてきた。

好きなものは、あいすくりん


唯華ゆいか

まほろの腹違いの妹。

天真爛漫な性格で、明るく正義感の強い少女。

村に女学校が無いため、家に教師を呼んで授業を受けている。

優しい性格故に、気に入っている同世代の村民の少女を集め、一緒に手習いなどしている。

曲げられない正義感から、気に入らぬ者は徹底的に追い詰めて謝罪させたい。


沙耶さや

唯華の母親で、まほろの継母。鈴とは不仲。

元は元綱の妾だった。

白髪が増えたことが悩み。


えい

唯華の侍女として世話をしている。

まほろのいとこにあたる。

口数が少なく、何を考えているのかわかりづらい。


ハツ

元綱に雇われた下女の一人。

美女というわけではないが、男に好かれる。

米が好き。


琴代ことよ

まほろ、元久、鈴の母親。



◇◇◇



■登場する言葉などの解説


山にある大穴

龍神の住処。50年に一度、花嫁を迎えるために人々は導かれる。それ以外ではなかなかたどり着けない。


現世うつしよ

生き物たちの暮らす世界。


常世とこよ

死者の向かう先。自由に行き来が出来るのは神と、それに仕える鬼や物の怪のみ。現世のあらゆる場所にその境界があり、数多の神や鬼などがその地を守っている。


勾玉

装身具のひとつ。翡翠や瑪瑙などを削って作ることが多い。

ロウはこれのマニアで、長いこと収集し続けている。自分で作ることはあまりないようだ。

モノが腐ったり朽ちやすい現世には残存していないような素材で作られた貴重な勾玉もあるとか……

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