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自分の名前は、佐堂 湊 各関高校2年生だ。
自分の過去を語るのもなんだが、親は再婚同士でお互いに子供を連れていたため、血の繋がってない妹が小5の頃に出来た。高校生になると同時に親が海外に仕事に3年ほど、帰ってこないそうだ。いまの悩みは……いや、悩みって訳でもないがここ最近妹にすごぉーくなつかてきてる気がする。
「おーい」「みなとぉー」早く学校行くよ?ちなみに妹は今は高1だ。「あー悪い、ちょいまち」しまった…もう、学校に行かなくてはならないのか……「早くぅーー」「おっしゃ行くか!」今日は気合いが入る。どうしてか?それは今日が始業式、つまり早く帰れるから
だ。無論学校に行くのは嫌だがどーせ行かなくてはいけないのだから早く帰れる日はいつになくテンションが高くなってしまう。自分
は部活に入っていないからいいが、部活ある人はお疲れだな。「ねーねー」家から電車の駅までというよりは家から出た直後かな…いきなり呼び止められた。「なんだ?」「今日も一緒に帰ろーね」「まぁ良いぞ駅前のいつものとこに集合な」「了解」美緒は、何かと一緒に帰りたがるのだ。おっと、わかると思うが美緒とは妹のことだ。学年は違えど家族ということもあろうが、一緒にいる時間が多い…(最近増えた気もする)そんなこんな話したり考えてたりしたらもう着いたようだ。
「じゃー私はここで」「おう」玄関は違うのでいつもここで別れる。「あ、おはよう!」誰かと思えば同じクラスの相沢 みのりだ(幼馴染みといっても家が隣とか言うわけではないが)。割りと明るい一応幼馴染みってやつだ。「おう!おはよう」だいたいいつもの風景だな。それじゃあ今日は始業式だし寝ないで頑張るかな。