空気
一五分ほど前、俺は学校の昇降口を友達と出て、エンジンが始動しはじめたバスに駆け込んだ。その日は、五月とは思えないほどに暑く、乗客はみな半袖や薄手の服を着ていた。
俺も友達も、まだ冬服期間中ではあるのだが、たまらず学ランを脱いでワイシャツ姿でいる。しかしそれでも汗ばんでいるのだから、相当暑いということが分かるだろう。
「イッセー、テストどうだった?」
友達の矢部 浩史が軽く息を切らしながら訊いてくる。イッセーというのは、俺のあだ名だ。本名の『伊勢崎』から取ってイッセー。
このあだ名と俺の顔が妙に合うらしく、同学年の友達は大体『イッセー』と俺を呼ぶ。俺も俺で、結構このあだ名を気に入っているので悪い気はしていない。
「まぁまぁかな。政治経済は自信あるよ。浩史は?」
「壊滅的」
笑いながら言う浩史に、おいおい、と俺は呆れる。
「もう今年受験だぞ……大丈夫かよそれで」
「まぁ、なんとかなんだろ。ほら、高校受験もなんとかなったんだ。だから大丈夫大丈夫」
浩史はまったく根拠のないことを言いながらおどける。しかし少しずつ笑顔が消え、最後にはため息をついた。
「やっぱダメだよなー、これじゃあ」
「当たり前だろ」
「イッセーは勉強どうしてんだよ。社会科とか、いつも満点近いけど」
「別にこれといって特別なことはしてないよ。社会科は興味があるだけだし」
「あんな眠たくなる教科に興味を持つ時点で特別だろ、お前」
浩史が珍獣でも見るかのような目で俺を見つめる。そこでバスが急ブレーキをかけ止まった。反射的に、俺は手すりを持つ手に力を入れ踏ん張った。
まったく乱暴な運転だな。俺はほんのわずかに怒りを生じさせながら思った。が、すぐにそれは消え、また浩史との会話に戻る。
「いやでも、ホントに政治経済は面白いよ」
「そうか? 俺にとっては今日の晩ご飯がなにか考える方が面白いけど」
「いやまぁそうかもしれないけど……。政治に興味持って損はないぞ。最近だとほら、憲法改正の話とか──」
「お前、やっぱ変だよな」
浩史の声に俺は少し黙るが、すぐに「受験生なのに危機感持たないお前に言われたかない」と返した。
俺達二人は、駅前に店を構えるコンビニでアイスを買うと店を出て、近くのベンチに座りアイスにかぶりついた。この異様な暑さに耐えきれなくなったのだ。
ベンチに座りながら、街を見る。学校帰りの女子高生や、会社帰りの中年男性、部活帰りの中学生。様々な人々が、それぞれの目的地へと足を動かしていた。
「そういや」
浩史がアイスを飲み込み言う。
「なんか二組でイジメがあったらしいぜ」
「……高校生にもなってイジメかよ。バカじゃねぇの」
俺はそう返すと、アイスにかぶりついた。勢いよく大量のアイスを口に入れたせいか、頭がキーンとした。その方が心地よく感じた。
「まぁアレだろ。受験のストレスでむしゃくしゃしてやった……みたいな」
「そんな供述した犯罪者いなかったっけ?」
「なんかいたっけ? まぁそんなんがあったから、今度、緊急学年集会だとよ。噂だと『イジメについて』とかいう作文を書かせられるらしいぜ。それも生徒全員」
「まるで小学生の道徳だな」
俺は言いながら、食べ終わったアイスの棒をおもむろにコンビニ袋に放り入れる。隣を見ると浩史も食べ終わったらしく、俺にアイスの袋と棒を渡してきた。俺はそれらを受け取りコンビニ袋に入れると、立ち上がり、コンビニの外に設置されたゴミ箱に入れに行く。
「あー、今日の宿題めんどくせぇ」
ベンチまで戻ると、浩史がそう嘆いていた。俺は「宿題くらいめんどくさがるなよ……」と呆れつつ、浩史と一緒に駅へと向かった。
駅は人で溢れていた。いつものことだ。俺達は比較的空いてる列に並び列車を待った。
「話戻るけどよ」
浩史が思い出しかのように口を開く。続けて「なんでイジメって起きんだろうな」と、疑問を投げかけてきた。
「なんだよいきなり」
「いや、なんか作文書くらしいじゃん? お前の意見聞くのも悪くないかなって」
堂々とした作文盗作宣言に、俺はやれやれとなる。それに気づいてか気づかずか、浩史は言葉を続けた。
「それに少し不思議なんだよな。だってみんな笑って暮らせりゃそれが一番だろ? なのになんでイジメなんか起きるんだろって」
おや? 俺は少し驚く。
作文盗作宣言に対しての取り繕いの理由だとしても、浩史にしてはまともな疑問だった。確かにみんなが仲良くできるなら、それに越したことはない。逆に仲悪い状態を望む人などいるのだろうか。
恐らくいないはずだ。それなのに、なぜ大勢の人間が人間関係を破綻させる方向へと動くのだろうか。不思議といえば不思議である。いやもはや不思議を通り越して……。
「……なんでだろうな」
俺はそうとしか言えなかった。考えても答えが出てこないのだ。すると浩史は軽く笑いながら「だよな」と言う。
直後、カンカンという音と光がホームに散らばった。列車が弱い風を起こしながらホームに入ってきた。その風に汗だくの背中を冷やされたせいか、俺は薄ら寒く感じた。
帰宅した俺は、やることもないのでツイックーを開いて様々な投稿に目を通していた。浩史に勧められて始めたのだが、これがまた楽しい。
自分と同じ趣味の人を探したり、その人と文面上ではあるが交流したりすることができる。しかもその人の生活と自分の生活に、ツイックーを除いた交わりがないというのが魅力的だ。知り合いとはできないような話ができる。それだけで俺は楽しくてしょうがなかった。
また政治方面の投稿が多いのも、ツイックーを楽しいと感じる要素の一つだ。それこそ特定の政治思想に偏った投稿も多いが……というよりそれが殆どだが、それでも大量の新鮮な情報と出会えることは、楽しみといえる。
俺はトレンド入りしたフレーズを眺める。すると、ある芸能人の名前がトレンド入りしていることに気がつく。俺はなんとなく、そのトレンドをタッチし、関連投稿を見た。
まず出てきたのは、その芸能人に対しての罵詈雑言だった。まるで小学生の喧嘩かと思うような、『死ね』だの『最低』だのという言葉が溢れている。
そして『不倫』という言葉もチラホラと見受けられる。どうやらこの芸能人は、不倫が報道されてしまい現在絶賛炎上中だったらしい。
俺はなんだか嫌な気持ちになる。
確かに、不倫、というのは、してはいけないことだろう。が、まったく関係ない人間が、なぜこんな自身の親でも殺されたのかというレベルで罵っているのだろうか。空気がそうさせるのだろうか。まぁなんにしても、いい気はしない。
そんなことを考えながら、気分が悪くなった俺はツイックーを閉じようとし──そこでふと気がつく。
──この感じ。
──イジメと同じだ。
ツイックーを見返す。罵詈雑言、感情的な言葉、暴言、そして多対一という構図。原因や経緯は様々であれ、この状況はイジメそっくりだ。イジメと違って少数だが擁護のコメントもあるが、しかしそれが批判の嵐を抑えることには、到底至っていない。
ならば、なぜこうなった。
この芸能人が悪いことをしたから?
その芸能人を叩くことが正義だから?
いやそれは根本的な原因ではない気がする。根本的な原因はもっと違う、なにか得体の知れないものだ。まるでこのツイックー内で渦巻いている……そう、空気そのもの。
「ご飯よー」
下の階から母さんの声が響いた。俺は一旦、思考を止め、スマホの電源を切ると、食卓へと向かう。
食卓には母さんと父さんが既に席についていた。今日のメニューは白飯、唐揚げ、キャベツの山、そして煮物だった。
俺はそれらを見回しながら席に座る。「いただきます」と一斉に声を出した。
テレビでは、どこかの国で日本の車メーカーの店が燃やされているというニュースをやっていた。
「そういやさ、イジメってなんだと思う?」
「イジメ?」
煮物を箸で挟み込みながら、母さんが訊き返した。母さんの眉間にシワが寄る。そして真面目な顔になりながら、さらに訊ねてくる。
「あんた、また?」
「俺じゃないよ。二組で起きたんだ」
俺は唐揚げを口に放り込みながらそう返した。すると母さんは少し安堵したような表情を浮かべながら、煮物を口にした。しかし飲み込むと、また真面目な顔で言う。
「でも二組というと……あの子は大丈夫なの?」
「ん?」
「浩史君よ、浩史君。あの子二組でしょ?」
「浩史の奴は俺と同じ五組だよ。二組だったのは去年の話な」
母さんが「そういえばそうだったね」と笑う。その直後、白飯を口に入れ、咀嚼した。
テレビからコメンテーターの声が流れてくる。なにやら日本車メーカーの店が燃やされたニュースに憤怒しているらしい。
すると今まで黙って酒を飲んでいた父さんが突然、口を開く。
「で、イジメってなんだと思う、ってなにがだ?」
「いや、今日の帰り浩史と話したんだよ。イジメの原因ってなんだろうって」
「それで?」
父さんはコップに缶ビールを注ぎながら訊いてくる。
「で、さっきイジメの原因は、そうさせる空気なんじゃないかと思ったんだ」
「ほう」
「でもその空気ってなんなんだろうって思って」
父さんは注ぎ終わったビールを一気にゴクゴクと飲み、口に白髭を作ると「そりゃお前簡単な話だ」と言う。
「空気を読めって言うだろ?」
「うん」
「つまり、空気ってのはその場の雰囲気だよ。それ以上でもそれ以下でもない」
そう言うと父さんはガツガツと唐揚げと白飯を口にかきこんだ。それを見ていた母さんが「貴方……今日もビール二本飲む気ですか?」と半ば呆れた声を出している。そしてため息をつくと、母さんは俺の方をまた見て言う。
「そう考えると、雰囲気って怖いわね。雰囲気一つで、人をイジメて殺すことだってあるってことでしょう? 雰囲気じゃどうこうすることもできない」
「まるで天災だな、天災。人の力じゃ足掻けない代物だよ」
父さんはビールを飲み、唐揚げを頬張りながらそう言った。テレビのニュースは終わった。
「空気か。確かに、イジメって『イジメないといけない空気』みたいなのあるよな」
放課後の帰り道で、浩史がそう言う。
今日は部活がない分、早めの帰宅だ。とはいっても、緊急学年集会があったため、いつもより数十分ほど早いだけなのだが。
俺達はバスに乗り込むと、空いてる二人掛けの席に座った。今日は五月らしい天気だ。乗客もみな、昨日よりかは涼しげな顔をしている。余裕がある。俺達も学ランに袖を通している。しかそれでも暖かい程度だ。
「でも、まだよく分からんよな」
「分からないって?」
「まぁ俺の場合、分かんないことが分かんないんだけどさ」
浩史が笑いながら言い一旦区切ると、また言葉を紡いだ。
「なんて言えば良いんだろうな。その空気? ってやつは一体なんなんだ?」
「雰囲気ってやつだろ」
「だからその雰囲気ってなんだよ。なんかフワフワした答えすぎないか?」
「う、うーん。それは……」
俺は言葉に詰まった。
雰囲気の正体。つまり空気の正体というのは、今のところ『なんとなくそんな感じの風潮』という浮ついた答えでしか説明できない。しかしそんなものが、大勢の人間を動かすだけのエネルギーを果たして持っているのだろうか。
俺はそうは思えなかった。やはり空気は正体不明なのだ。まさに得体の知れない存在だ。
「まぁそれは置いといて。これだけ考えりゃ、『イジメについて』の作文は楽勝だな」
バスに乗って少ししてから、浩史がのんきなことを言う。俺はため息をついた。
「お前なぁ、この状態で作文書いても落第点だろ」
「はぁ!? いやいや、ここまで考えて落第点って、そりゃあり得ないだろ」
「イジメの正体は空気です、けど空気がなんなのかは分かりません。だからイジメは対策できません。これで合格点が取れるとでも?」
「対策できないもんは対策できない。そうだろイッセー?」
「ちげぇよ、そこじゃねぇよ。ちゃんと正体がなんなのか書かなきゃダメだろって言ってんだよ」
俺が呆れた声を出したところで、バスが停留所に到着した。俺達は立ち上がると、バスを降り、そしてまた駅へと向かいだした。
「空気ってさ、不満とか不安なんじゃね?」
浩史がそんなことを言ったのは、駅のホームで列車待ちをしているときだった。
「なんでまたそんなこと思ったんだ?」
俺はドヤ顔をしている浩史にそう訊ねる。するとまるで自分の仮説を唱える学者のような顔で、浩史は言う。
「イッセーが『イジメの原因は空気』だと思ったのは、その芸能人の炎上を見てだろ? 芸能人が炎上した理由ってさ、多分だけど、その芸能人に対しての、妬みとか僻みとか失望とか、まぁ一纏めにすると、不満だと思うんだ」
「ほう」俺は相づちを打つ。
「イジメだってそういう不満で起こることもあると思うけど、多分それだけじゃなくて『イジメないと今度は自分が……』って不安もあると思うんだ」
「だからその二つが空気ってこと?」
「そう!」
浩史は、まるで小学生のような笑顔を浮かべた。俺はなるほど、となりつつも、しかしどこか引っかかるような感覚があった。
浩史は少し考えながら言う。
「でもあれだな」
「ん?」
「もしそうなら、空気より怖いもんはないよな。大勢の人間の不満と不安とか、どうやっても抑え込めねえもん」
俺は机に向かっていた。目の前にあるのは真っ白の原稿用紙。これに『イジメについて』の作文を書かなければならない。
しかしなにも浮かばない。浩史の意見をそのまま書けば良いのかも知れないが、なにか引っかかりがあってモヤモヤが晴れない。仕方がないので、俺は心を落ち着けるために愛読書の『世界の歴史』を本棚から取り出す。
俺は社会科と呼ばれる教科全般が好きだ。特に世界の歴史の中でも、世界大戦のところがとても好きだ。理由は? と訊かれれば、なにか学ばなくてはならないことがある気がするから。
適当にページをめくり、第二次世界大戦の項を開く。気がつけば俺は、本に夢中になっていた。数十分読み続け、ドイツのページになる。そこで俺は、突然……いや必然に、引っかかりが解けた。
そうか、そうだったのか……。
俺は本を机の上に置くと、原稿用紙にペンを走らせる。と同時に嫌な記憶がふと蘇った。
『なんで生きてんだよお前』
『さっさと死ねよ』
『クズが人間の生活すんなっての』
中学時代の同級生の声が、脳裏に浮かんできた。あぁ、あのときもそうだったよな。
俺は二度と思い出したくないと思っていた記憶を前に、しかしなぜか冷静に──客観的にそれについて考えていた。
きっかけはいつも、些細なことだ。たった一人の憎悪とか、嫌悪とか、不満とか不平とか、そういうものが原因でイジメは起きる。
そして『このイジメに参加しないと自分がやられる』という不安でイジメは広がる。……けれど、本当は少し違ったんだ。もちろん不満も不安も要因に違いないのだけれど、それだけじゃなかったんだ。
つまり空気の正体は不満や不安だけじゃない。それはほんの一部に過ぎないんだ。
空気というのは、感情そのものなんだ。けれど、多分正の感情よりも負の感情の方が、何倍も他人に影響する。伝染する。だから負の感情が巻き起こした『イジメ』は他人にまで伝染る。
しかも困ったことに、そこまで広がった空気は、もう制御のしようがなくなる。負の方向に、吹き荒れるだけ吹き荒れる。大勢の人間を巻き込みながら突き進む。それができるほど莫大なエネルギーを伴って。
もうそれはただの空気じゃない。嵐だ。負の嵐だ。
けど、だとしたら。空気は『イジメについて』だけの問題ではないのではないだろうか。
俺はペンを机に置いた。
原稿用紙を見る。ぎっしり文字が書かれていた。ここまで真面目に作文に取り組んだ奴が何人いるのだろう、と少しだけ恥ずかしくなった。
だが、後悔はなかった。自分もイジメの経験がある。ここまで考えられたのは、そういう俺だからではないだろうか。ならば、俺は後悔はない。それどころか達成感すらある。
一息つくと、俺はまた『世界の歴史』を持ち上げ読み始めた。
空気は吹き荒れれば嵐となり、時として人を殺す。人間はその圧倒的な力に、為す術はない。しかもそれは、目に見えないときた。これを怖がらない人間がいるだろうか。俺は恐らくいないと思う。
『そう考えると、雰囲気って怖いわね。雰囲気一つで、人をイジメて殺すことだってあるってことでしょう? 雰囲気じゃどうこうすることもできない』
だからこの母さんの言葉は間違っていない。
それに──、
『まるで天災だな、天災。人の力じゃ足掻けない代物だよ』
強力な負の嵐なのだから、天災と言って良いだろう。しかし、自然のそれとは全くの別物だ。天災なんて生やさしいものじゃない。
なぜなら天災は抑えることもできなければ、起こすこともできない。しかし負の嵐は違う。抑えることはできないが、起こすことはできる。
俺は『世界の歴史』を眺めながらにして思う。やはり空気よりなにより──人間こそが一番怖いのだ、と。
負の嵐を故意に起こす人間こそが一番危険なのだ、と。
そしてそれはイジメに限った話ではないのだ、と。
俺は鉤十字の旗の前に立つ、数多の民衆の憎悪を煽ったハザードシンボルの写真を見ながら、静かにそう思った。
またまた柄にも合わないストーリーの短編を書いてます、青砥です。
私、アレなんですよね。歴史とか好きなんですよ。で、この前中学の同級生が『歴史を学ぶ意味とか無くね~? 前見ようぜ前』的なことを言ってまして……。
いやいやあるよ? というのを小説にした形です。ちゃんと見てるか同級生? お前のことだからな。
とまぁ、それはさて置いて。
歴史云々よりも、やっぱメインテーマはタイトル通り『空気』です。空気って本当に厄介ですよね~。人間関係が壊れることもありますし。大勢の人間を巻き込めばそれこそイジメになったり。
でもたかだか『四〇人』くらいの集まりの空気で、人が一人死ぬことがあるって、実は凄くヤバいことなんじゃないかって思ったんですよね。それこそ政治家が利用して『数万人規模』の空気が出来上がったら、本当にヤバいような気がして。それで空気ヤバくね? という小説を書いた次第です。はい。
ついでに言うと私は心理学に関して無知です。『空気は感情だ』なんて書いてますが、すべては私の少ない知識から作られた妄想です。
ではなぜそんなことを書いたんだって話なのですが、私、人の感情や心理学に興味というか憧れがありまして。まぁ某ラノベの影響なのですが。それで自分の作品に取り入れたくなったんですよね。ただそれだけです。
というわけで。ここまでお読みいただいてくださった読者の皆様、拙作にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!