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蝶の刻印(カルロ)

不思議な痣だ。だが、この女には似合っていると、不覚にも見とれている自分がいた。白いうなじに小さな蝶がとまっているのかと一瞬、目を凝らしてみた。



……



つい先刻まで、紅いカナペ(カウチ)に花模様のドレスを広げ、男達に取り囲まれていた態度とは随分な違いだ。叔父上の令でサロンがひけた後、再び送っていく羽目になったのだが……。

 行きはチョピン(厚底靴)におぼつかない足元を揺らし、この腕にしがみついていたというのに、帰りはエスコートなど不要とでも言いたげな態度で、つかつかと歩き出したのには呆れるを通り越し恐れいった。ゴンドラから降りる時だけは、さすがに差し出した手に指を乗せてきたが、地上に足をつけた途端、再び勝手に歩き出す。この女のリュートを、水路に投げ捨ててやろうかと思った。だが、楽器に罪はない。

 思い留まり、モニカのリュートを手に、彼女の後を渋々とついていく。あと数歩で玄関の扉、というところで、モニカの身体がグラリとバランスを崩し横に大きく揺れた。

「危ないっ」

 片手を差し出し細い腰を抱き止める。その時だった。

「……イタイっ」

「は? 足でもくじいたか」

「ちがっ……髪っ」

 背中を向けたままモニカは髪を押さえている。視線を辿ると、彼女の後ろ髪がひと房、こちらのマントの留めボタンに絡み付いていた。

「痛いっ。早く絡んだ髪を取って頂戴」

「動くな。暴れるとまとめて抜けるぞ」

 騒ぎを聞き付けたゴンドラ漕ぎが、灯りを手に駆け寄って来る。そして事態をのみ込むと、モニカと私の間に明かりを向けてくれた。

 ゆらり。灯篭が、柔らかいレースの飾り襟に包まれた白いモニカの首筋を照らし出す。……蝶? うなじの下に、爪先程の青紫の羽。いや、小さな羽を広げた蝶にも似た痣だった。

 染みひとつ許さないのが美女の条件であろうに……肌に張り付いた痣でさえこの女は、魅惑の要素にすり替える事が出来るのか。

「……取れたぞ」

 その言葉に安堵したように、モニカの強ばった肩から力が抜けた。振り向いた彼女の結い上げた髪が、ぱらぱらと乱れ崩れていた。唇にまで垂れた前髪を、そっとつまみ上げ整えてやる。

「……してよ」

「は?」

 拗ねてふて腐れた口調は小さなもので、よく聞き取れない。

「だから、腕を貸して下さるように、頼んでおりますのっ」

 全く気の強い女だ。だが、お得意の作り笑顔よりは頂ける。

「足を痛めたか? その靴は命がけだな。女は妙な代物を好む」

「お陰様で命拾いいたしましたわ。お言葉ですけど、チョピンなんて、好みでも何でもございません。

男に寄りかかれなきゃ歩けないこんな靴なんて……」

 そう口にした後モニカは、ふと急に黙り込んだ。絡めた腕にバランスを任せ歩を進める。ゴンドラ漕ぎは気を利かせているつもりなのか、すっと持ち場に戻っていった。

「好みでないのなら、何故こんな物を履く」

 玄関のノブに手をかけたまま、モニカは躊躇うように動きを止めた。まだ機嫌を損ねているのか計りかね、とりあえず彼女の手がかけられたままのドアノブに指を重ね回す。

 かちゃっ。小さな音を立て呆気なく扉は開いた。

 ふわり。顎の下でモニカの髪が柔らかく匂い立つ。

 するりと、金色の花模様のワンピースをなびかせ、腕の隙間を抜け出し扉をくぐると、モニカは振り返り艶やかに微笑んでみせた。

「頼りない靴の淑女を好むのは殿方ではないですか。女はその期待に応えるだけの事」

 モニカは手を伸ばしこの腕に抱かれたリュートをそっと引き取った。

「……今宵はとても楽しかったですわ」

 唐突にくすくすと笑いながら、からかうような眼差しを投げ掛けてよこす。

「エスコートしていただきありがとうございます、カルロ様。少し酔ってしまったようで…無作法の数々お許しくださいませね」

 つい先程の気の強さなど嘘のように覆い隠し、コルティジャーナーに相応しい笑みを浮かべている。あまりの見事な豹変振りに、返す言葉を失うほどだ。思わせぶりに指先をすり抜けるアゲハのごとく……。

「最初に断っておいたはずだが、私に愛想笑いは不要だ」

 ぱさり。私の言葉に、モニカの睫毛がゆっくりと瞬いた。気まぐれに羽を休めた蝶が、再び飛び立つ意思を見せるかのように。

「私、本当の笑顔を忘れてしまいましたの」

 ついと手をのばし、モニカはゆっくりと扉を押した。

「お休みなさい、カルロ様、今宵貴方の見る夢に神のご加護がありますように。明日のカルネヴァーレが楽しみですわね」

 幕を降ろすようにゆっくりと、モニカは扉を閉じていく。バタンと響く扉の音が、ぷつりと絡んだ視線を断ち切った。



……



「無償で振る舞われる、一夜の夢とやらを見せて貰おうか」

 まさか、あの蝶がこんな所に隠れているとは。ベレー帽の中に髪を押し込んだ男の肩に手を添えたら、襟の隙間からあの蝶が覗いていた。正体を見破られたモニカの顔といったら……言葉も出ないといった様子だった。

「では、行くぞ」

 どうして見破られたのかまだ納得のいかない顔で、渋々とモニカは歩き始めた。そんな足取りでは夜が明けてしまう。今日は歩きやすそうな靴を履いているではないか。

 手首を掴み足早に人々の間をすり抜けていく。なんて騒がしく艶やかな夜だろう。ありきたりの日常をマスケラで封印し花開く夢。醒める夢と心得ているからこそ、人々はひと夜の幻を熱く燃やし尽くす。

 いつの間にかしっかりと絡みんだ指先が、不思議な感覚を伝えてくる。モニカの指はまるで自分の皮膚のようにしっくりと馴染んでいた。二人で、息を弾ませながら港の方へと抜けていく。走るなんていつぶりだろう。宮殿に向かう人々の波に逆行し走る二人を驚いた様子で皆が振り返っている冷えた夜気が上気した頬を滑りぬけていった。モニカの髪が風に乗ってなびく。

 息を弾ませ、お互いの視線が絡むと、どちらからともなく笑いが溢れた。愉快だと思った。何が? 子供のように息を切らし走り回っている事が、だ。

 港に付けてあるゴンドラに飛び乗ると、漕ぎ手が独りワインを呑気に傾けていた。急に乱入してきた客に驚き目を丸くしている。

 こんな夜にも働く彼をねぎらい、気前よく金貨を握らせると、どちらまで船を出しましょうかと、愛想よく伺いをたててきた。モニカの耳に届かぬよう、小声で行き先を告げる。滑るようにゴンドラを漕ぎ出したかと思うと、彼は唐突に歌い始めた。


“愛を語るには見詰め合えばいい。何が残るかなど、考えるのは愚かな事。

 この夜が全て。触れ合う温もりの他に、確かなものなど何もなくていい。

 さぁ、漕ぎ出そう、貴方の腕に抱かれて。行き先など必要ない。

 さぁ、漕ぎ出そう、今宵の夢に。愛があれば陶酔の夜が味わえる……”


 夜の深まりと共に、冷えた空気が降りてくる。小さく震えるモニカの肩に、自分の外衣をかけてやる。

「新調したマントを置いて来ちゃったわ」

 貴方のせいで……と言いたげな視線で睨まれる。全く可愛げのない女だ。聞こえない振りをして、モニカの脇に置かれていたマスケラを自分の顔にかぶせてみる。小さな穴の隙間から、居心地が悪そう隣に座るモニカの顔が見えた。

 何か言いたげな彼女の口元が、躊躇したように言葉を飲み込んでいる。行き先は何処なのだと、問いただしたいのだろう。

 狭い船の中、必然と身体が触れ合う。指先が触れると、モニカが突然隙間を埋めるよう擦り寄ってきた。そして、片手でマントを広げると、ふわりと俺の肩を包み込む。

「手が冷え切っていらっしゃる。二人で包まった方が暖かいわ」

 人の温もりというものは、時に安らぎを時に戸惑いをもたらす。二人の体温が混ざり合い、僅かな空間を暖めていく。

 街の喧騒が遠くなる。陸地を振り返れば、大掛かりな舞台で繰り広げられる喜劇を眺めているようだ。ふと、三年ぶりに再会したビアンカの姿が脳裏をよぎる。

『カルロ、カルロ…会いたかったわ』

 マスケラで身分を隠し、飛び込んできた懐かしの子猫は、幼さを残すビアンカではなかった。大人へと脱皮する寸前の危うささえ漂わせている。

 別れたあの日と変わらない眼差しで射ぬかれ胸が痛んだ。その想いに応えられるならば、さらってしまう事もいとわない。だが……傷付けてしまう。誰よりも大切に思っているというのに。

 きっと、グリマーニ侯爵は既に私がヴェネチアにいることを耳にしているのだろう。会わせたら、ビアンカが再び私にしがみ付くのを誰よりもよくわかっているのだ。引き剥がすには忍びないと思う親心。だから会わせたくはなかったのだろう。どうやって抜け出してきたやら。

 早く屋敷に返さなくては。そう、思った時だったのだ、招かざる客人……いや、最高のタイミングだった。モニカが乱入してきたのは……。


 ゴンドラは夜霧に紛れ、ちゃぷちゃぷと柔らかく揺れながら進んでいく。しばらく漕ぎ進めると、景色が変わり始めた。ブレンダ河沿いに並ぶヴィッラはヴェネチア貴族達のステイタスだ。土地の少ないヴェネチアから離れ、贅沢な庭園を抱く別邸で過ごす休息。富のある者はこぞって田園生活を楽しむ為に、趣向を凝らしたヴィッラを築いた。

 ゴンドラから降り、月明かりに照らされた庭をくぐりぬけると、小振りながら一際目を引く優雅なヴィッラが姿を現す。丸彫りの彫刻が刻まれた三角破風ペディメントを円柱で支える荘厳な様式。館全体が芸術作品といえるべき気品を漂わせいる。

 昨夜、叔父上から預かった鍵で玄関の扉を開く。召使さえ不在のヴィッラは、ひっそりと静まり返っていた。手にした灯油ランプの灯りを頼りに室内を歩く。定期的に手入はしてあるのだろう。大理石の床は鏡のように艶やかだ。緩やかに弧を描きながら三階まで続く階段を上がる。モニカは押し黙ったまま、後をついてきた。

 彼女を通した部屋には、小さな暖炉があった。もちろん火の気はない。ここに足を踏み入れるのはいつぶりだろう。十年……それ以上か。

 広々とした部屋の隅に、見覚えのある天涯付きのベッドが置かれている。こんな物を未だに置きっぱなしにしているとは。

 じっと、その代物を眺める私に何を勘違いをしたのか、モニカは意を決したように手首を掴んできた。そしてベッドに向かってつかつかと歩き始めた。

 どさっ。なだれ込むよう押し倒され、この細腕のどこにこんな力が隠されているのかと感心する。男の衣装を纏ったモニカを眺めていると、自分が女になったような感覚に襲われ苦笑いが込み上げる。上から垂れてくるモニカの髪に頬を撫でられる。

「ベッドに縫い付けられた大人しい女なんて、つまらないものよ。こういうのはお好みではないかしら?」

 吐息で睫毛がそよぐ程の距離。思わせ振りにモニカは、私の前ボタンを、一つ二つ程外してみせた。

 がたんっ。隙をついて体勢を逆転させる。ベッドに、モニカの栗色の髪が流れる様を眺める。

「縫い付けてしまおうか。蝶が飛んでいってしまわぬように」

 はっとした仕草でモニカは自分の首筋に指を伸ばした。皆の前で、正体が暴かれた原因を悟ったようだ。

「……いやらしい男ね。こんな所を覗き見て」

「ならば、首を絞めるように慎ましいドレスを着ることだな。覗き見とは濡れ衣だ」

「貴方って、本当に……」

 言葉を途切らせたモニカが、ビクリと身体を跳ね上げ抱きついてきた。何だ? どうした? 

 男を誘うにしては随分と唐突な。この女らしくもないと不思議に思いながらも、子供が怯えるように小さく震えだした身体を抱き止める。

「や……嘘っ…怖いわカルロ……あんな暗がりに……」

 モニカの差し示す指先を追うと、そこには白いドレスを纏った女が立っていた。あぁ、貴女でしたか、お久し振りですね。不意打ちの来客に心の中で小さく呟いてみる。ランプの灯りに浮かび上がる姿は、記憶の中となんら相違する箇所もない。自分が大人になった分、年は近づいた筈なのに、何時までも追い付けない隔たりを感じる。

 ふと、視線をモニカに移す。いつもこんな風に素直にすがりついてくれば、可愛いものなのにな。種明かしの為、ベッドの脇に置いたランプを手に取り、女の姿を照らし出してみる。ふっと、しがみついていたモニカの腕から力が抜ける感触。

「絵……?」

 腕の隙間をくぐり抜け床に足を伸ばすと、モニカは壁際に恐る恐る歩いていく。それは白いドレスで装った、等身大の女の絵だった。モニカはその前で身じろぎもせず、じっと女を眺めている。

「すごく綺麗な人ね」

 モニカが燭台に火を灯すと、部屋は明かりを増し、壁に連なる他の絵画が暗闇から引き出されていく。どれも、これも皆同じ女を描いていた。儚い人生を燃やし尽くす運命を秘めたスミレ色の瞳。目にした男の心を、根こそぎ摘み取るその可憐さ。

「不思議ね、知らない方なのに初めて会った気がしないわ」

 首を傾げるモニカの背後にそっと忍び寄る。

「叔父上が描いたひと昔前のコルティジャーナだ。聞いた事があるか?紫の薔薇と称された女の話を」

「耳にしたことはあるわ。この人が、本当に紫の薔薇のコルティジャーナ?」

「あぁ、叔父上の専属のモデルだった」

「男爵様の恋人?」

「いや、他の男の妻になった」

「でも、愛していたのね。絵を見ればわかるわ」

 きっぱりとモニカは言い切った。女ってやつは本当に勘が鋭い。

「お伽話だと思っていたわ。どこぞの大貴族様が爵位を捨てた恋……よね」

「お伽話さ」

 呟きと共に首筋に息を吹きつける。モニカの肌が粟立つ気配を漂わせる。鼓膜を愛撫するように、耳元で再び低くそっと囁いてみる。

「奇麗事だ」

 華奢な首筋から覗く蝶の痣。吸い寄せられるようにそっと悪戯に唇を寄せてみる。びくりと身体を跳ね上げ、モニカは身を固くした。

「こんな風に永遠に、その美しさを刻みつけたいとは思わないか?」

 モニカの背中から腕を回し、そっと顎に手を添え振り向かせる。

「ひと月ほど週に二、三回、ここに通って貰いたいのだ。もちろんそれなりの謝礼は払う」

 怪訝な眼差しでモニカはこちらを見上げてきた。何のお話かしら?瞳が疑問を投げかけてくる。

「叔父上の絵のモデルになって欲しいのだ。昨夜、そなたの姿に創作意欲をわかせたらしい」

「男爵様の……?」

「この部屋は、叔父上のアトリエなのだ」

 モニカはぐるりと部屋を見渡し、窓際のテーブルに並ぶ絵筆に目を留めた。

「もしかして、ここにまで私を連れて来たのはその話をする為に?」

「他に理由などある訳もない」

 少し、むっとした表情でモニカは真っ直ぐに睨みつけてきた。言葉が過ぎただろうか。だが、他に言いようもない。

「……そうね、お受けするわ、言っておくけれど、私、決して安くはなくってよ」

「構わないさ。あの方は美しいものを手に入れる為に、金に糸目をつけない主義だ」

「契約成立ね」

 そう言い放つモニカの口元から白い息が漂う。だいぶ冷え込んできたようだ。

「暖炉の薪が切れている。凍えてしまうからベッドに入ろう」

 あちこちに装飾を施した堅苦しい衣装を脱ぎ捨て、肌着一枚で先にベッドに潜り込む。モニカは、慣れない衣装を脱ぐのにいつまでも手間取っているようだ。かさかさと響く衣擦れの音が耳障りで、ベッドを抜け出しモニカの服に手を掛ける。

「そんなに緊張する事はない。何もしないから安心しろ。ただ、二人で眠った方が暖かい」

 二人でひとつのベッドの隙間に滑り込む。冷えたシーツが柔らかな温もりに染まり出した頃、背を向けていたモニカが思い詰めた顔で振り向いた。

「私、抱く価値もない女かしら。コルティジャーナはお好みではなくって?」

「自分に金貨を積ませる価値があるのは充分理解しているだろう。私はただ抱く相手を、金で買う趣味などないだけの事」

 じっとモニカはこちらを見ている。まるで珍しいものを眺めるように。

「今宵は無償だと申し上げましたのに」

「タダより高い買い物はない」

 可笑しそうにモニカはクスリと笑った。

「そんな事をおっしゃって、実は殿方が趣味ではないのですか」

 全く口の減らない女だ。勝手に男色家の烙印を押されては名誉に関わる。

「抱いて欲しくて誘っているなら、その気にさせてみろ」

「その気にさせるのなんて容易いですわ。でも、私からおねだりする事などございませんの」

 ああ言えばこう言う。口で女に勝てる訳もない。返事をせずに瞼を閉じ、軽い寝息を立ててやる。モニカの視線を感じながら、寝たふりをしていると、いつの間にか本当にうとうとと眠りの淵をさ迷い出す。

 ふわり。投げ出した片腕に、モニカが腕を絡め寄り添ってきた。どうするつもりなのかと、息を潜めていると、顎の下で規則正しく寝息を立てるモニカの息遣いが聞こえてくる。薄く瞼を開くと、濃い睫毛を伏せて眠る女の顔があった。

 奇妙な夜だ。何故こんな事になった?

 ゴンドラは明日にならないと迎えに来ないのだし、くべる薪も尽きている。自分自身への言い訳を頭の中で反芻しているうちに再び深い眠気に襲われる。

 カルネヴァーレの夜だ。皆、日常とかけ離れた一夜を過ごしている事だろう。ふと先程のゴンドラ漕ぎの唄が脳裏をよぎる。

"触れ合う温もりの他に、確かなものなど何もなくていい”

 冷え切った夜だからこそ一層に、分け与えられる温もりが引き立たされる。心地良く眠りにおちていく感触を味わいながら、そっとモニカの肩を抱き寄せ再び瞼を閉じてみた。


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