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黒星  作者: 伊田 朋量
第1章、戦乱
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第八話、天照

車が止まった、どうやらここが目的地みたいだ


少しすると、車の扉が開けられた


「おーい、着いたぞ」


高嶺さんの指示で降りて、みんなが車の前で1列に並んでいる


「坊やも早く並びなさいよ」


レンゲが指図してきたが、奴の言葉には返事をしないで列に加わった


ついに車に乗っている間はレンゲと一言も話さなかった、完全に謝るタイミングを見誤った、どうしよう


「よし、全員降りたな。

これから俺らが配属される基地は、俺も含めて全員初めてになる、何せ秘密基地だからな、俺以外の隊員には直前まで秘密にされていた訳だ

そしてAWの運用開始と共にこの基地も起動した、詳細は事前に渡した資料に書いてあった通りだが、皆大丈夫だな?

試験運行もすんだし上からもそろそろ基地に入れとの達しが来た」


ん?運行?今どきの基地って動くのか?

いや、それより資料ってなんぞ?

俺貰ってないんだけどさ...


高嶺さん!俺詳細一切分からないよ!


最高の眼力で高嶺さんを見つめるが、一向に気付いてくれない


俺の事はよそに話は進んでいく。


「正直上手く基地に入れるかはまだ分からないけど、大丈夫だろう。行くぞ」


え、ちょい待ち、全く俺が状況を理解してないんだけど 、ねえ皆なんでそんなにすましてるの?


「よし、全員AWを装着するんだ」








もうどうでもいいや、はいはい勝手に進めてくださいな、真似だけしますよってからに。




という訳で皆AWを装着した訳なんだけど、なんだか壮観だな。


あの地下虫共を駆逐する為に作られた兵器か、それの装着者が俺の目の前に5人も居る、やっぱし黒く光るボディは威圧感が凄いな


あ、でも1人1人ちょっとだけデザインが違うなー

識別の為かな?


「おーし、準備万端だな、それじゃ装置に入れ」


んあ?装置?なに?どこよ?


すると、数メートル先の足場に青く光る装置があるのが視認できた


あ、あれに乗るのか.....で?



「おい、大くんも早く乗りな」


呆気に取られているともう装置の上に乗った高嶺さん達が俺を見てる


.......俺は静かに装置に乗った。



と思ったら直ぐに景色が変わった


はい?ここ何処よ?ん?

え、何かロボットアニメとかで見た戦艦の中みたいよこれ。



「良かった、無事に転移が完了したな」



てんい?ごめんなさいもう頭の理解が追い付かない





「ようこそ、ここが俺達の基地で家になる

移動式空中基地 [天照](あまてらす)だ」


天照....?



「太陽を現す神の名前って大層ね」


レンゲが基地内を見渡しながら素直な感想を口にした


へえ、神様の名前ねえ...


てかあれ?皆もう変身解いてる、しれっと俺も解いとこう...



「これが俺達、アブソリュートウェポンに与えられた基地だ、この基地.......艦でいいや、この艦で世界を照らす太陽になって欲しいと、上の願いだそうだ、そして今上空30000メートルに俺達はいる訳だが何か質問があるヤツは居るか?」



ここだ!



「はい!」


「はい大くん」



「資料が配られていないです!」


「ごめん車で気付いてた」


「......はあ?」


「「「プッ....」」」


「きゃははははは!!」




































後で高嶺さんにゆっくり説明してもらった。



そして馬鹿みたいに笑ったレンゲは絶対に許さねえ



そして今日は各自自分の部屋に行き、明日のオリエンテーリングに備えて休めとの命令になった。







明日に詳細が説明されるのか、この数日間はほとんど親父達と過ごしてたからな...正直まだ何も知らないんだよな...


とか思いつつ俺は配られた艦内MAPに従って自分の部屋に着いた、こういうのはアナログなのか。

.......瞬間移動したくせに。



あ、あった

無事に自分の部屋を見付けたのは良いけどさ、部屋超豪華なんですけど!


すげえな、最新家電とか全部あんじゃね?

あれ?ベットどこだろ?


....ほう、ちゃんと寝室があるのか、流石人類最高戦略兵器の基地だ、寝る事の重要性を理解している。


さて、トイレでも行きますか....ってウォシュレット!!しかもこれは...自動で蓋が開くやつじゃねえか!すげえ...すげえよ自衛隊...


そして地味に風呂が別なのが嬉しい...

お!ジャグジー!!!!!!



至れり尽せりだな!うん!


そんなこんなで俺の1日が終わっていった...

AW(アーマード・ウォーリア)


人類の最高頭脳と技術の粋が集められ作り上げられた、戦略兵装。

半永久機関である[カグツチ]が動力元であり、移動元と移動先に専用の装置があれば転移も可能。


活動時間に制限はない

※装着者の体力に依存する


100機製造されており、世界各国の移動型の基地に配備されて運用している。


AWの管理統括は国連軍が行っている。


1機で多数のアルバトロンを相手取る事を想定して作られており、そのために装着者を補助するシステムが搭載されている。


普段は基地に保管されており、変身の際に装着者の体に装着する形で転移される。


オプション装備もあり、個人的な強みを活かした戦いが可能である。

※近接戦闘であれば剣など


ちなみにエースには星マークが背中につく。


スペック※大の場合

パンチ力27t

キック力37t

ジャンプ力、ひと飛び15m

100mを5秒

装甲※これは共通値

衝撃は60tまで耐えられる

飛行能力あり※共通


大は、基本的に柔道を用いた格闘戦主体のためタイマン向きであり、AWの運用目的と根本から違うが、天性の戦闘センスで多人数でも問題なく戦える。


比較のため

一般的なアルバトロン下級兵士のスペック

パンチ力1t

キック力2.5t


蜘蛛型の幹部級

パンチ力15t

キック力26t

ジャンプ力、ひと飛び40メートル

100mを1秒


______________

天照(あまてらす)

正式名称

[空中航行型戦略戦艦天照]


全長1km

幅300m

MAX移動速度、時速400km

航行距離、無限

動力源、カグツチ15個

装甲、核爆発の衝撃を2回まで耐えられる


人員、324人


武装

超電磁砲5基15門

30mm6連装機銃300基

カグツチ粒子収束砲 [天獄(てんごく)]一基1門

※ビーム兵器


基地の中には、各員の部屋、トレーニングルーム、演習場、AW保管庫、ブリーフィングルーム、独房、娯楽場、展望台、動力室、医務室、第1ブリッジ、第2ブリッジ、難民受け入れ施設等が備えられている。


やけに大きいのは、戦争で家や帰る場所が無くなってしまった人を救助するためである。


空中艦にしたのは、AW部隊が地底からの奇襲を避けるためである。


官房長官がAWを各地に配置と言ったのは、ある種の情報操作の為であり、日本の編隊してのAW運用はこの部隊のみである。


______________

カグツチ


次元科学の実験中に、偶然生まれた新しいエネルギー源、カグツチは液体であり、個体でもある。


カグツチは流動体になって初めてエネルギーとして使える、そのため、AWにも天照にも、血管のように張り巡らされている

そしてカグツチが個体から液体に変わる条件として、熱がある、その熱は体温でもよく、AWの稼働は体温に依存している、天照は初動こそ電気を使用して起動したが、起動した今は自身で発電した熱エネルギーで自給自足している。


そしてカグツチ最大の特徴は、無くならないという事である。

循環しているエネルギーは交換の必要がなく、1度稼働すればマッチポンプ式でエネルギーを供給していく。


欠点は新しく生産は出来ても、一つの個体から新しく個体を生み出す事が出来ない。

増殖が出来ない事にある。

そして1個を作り出すのに相当数の時間が必要であった為、兵器転用が遅れた。

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