2016年6月1日に変更された規約のダイジェスト禁止についていろいろ思うこと
いろんな意見があると思いますので他の方の意見を否定するものではありませんが、ただ自分がどう思ったのかというだけのお話です
2016年06月04日16:45分追記
これを書き始める前に見ていた作者側の意見の一つを入れ忘れてました
また感情面の考慮についても一つだけ追記しました
皆さん初めまして、煉倉庫です
こんな名前ですがねとげーでは途中から倉庫アカウントではなくてメインアカウントとして使っています
タイトルに書いている話題で自分なりに思うところがありましたので活動報告ではなくエッセイ(?)な形で書いてみようと思います
読み専が意見出してんじゃねーという人もいると思いますが、読者も作者も小説家になろうというサービスの利用者でありサービスを運用しているのは雛プロジェクトという企業であるということから、
作者も読者も規約を変更した雛プロジェクトとは立場が別なのでより多くの意見が出てしかるべきと思いましたので意見を出すなという意見をスルーします
また、いろいろと面倒なので句点は省略しています
いろんな人がいろんな意見を出していますが、
反対する人:主にアルファポリスで出版した人が多い気がします
賛同する人:割と多くの人、反対する人以外の多くは賛成しているのではないでしょうか?
中立の人:正直見かけていませんのでわかりませんが、多分中立の人は意見を出さないんじゃないかなーと思っています
まずは雛プロジェクトとアルファポリスの規約から大雑把な方針や状況を推測してみます
雛プロジェクト
方針
無料サービスなので書籍化したからと言ってダイジェスト化はありえない
あくまでも小説投稿サイトであり出版物の宣伝場所ではない
状況
無料サービスと言っても雛プロジェクト側は一切お金をかけずにあるいはお金を得ずに運営しているわけではなく、
サーバーの維持費・システムの開発費及びそれらを実行する人件費等の費用は発生しています
収入に関しては広告がおそらくは閲覧に対しての支払いで発生しているものと推測されます
(多分クリック後の会員登録や購入などのアクションは不要のタイプだと思われますがあくまでも推測です)
アルファポリス
方針
書籍として販売しているものは無料で公開するなんてありえない
こっちは金儲けでやってるんだよ!
状況
書籍発行には当然お金がかかります、それは流通に乗せて本屋まで届くのにかかる費用までも含めた費用だと思われます
売れ残った場合の返本は収入がないだけでなく発生した費用は戻ってきませんし、送り返しの送料も負担しているかもしれません(してないかもしれませんが誤差と考えていいと思います)
歩合制という話なので一切売れなかった場合は作者に支払いが発生しないかもしれませんが、未確認なので作者にも支払いが発生するものとしてみた方が良いでしょう
なろうで人気があったからと言ってもあくまでも無料で読めるから見てるといった読者も多く書籍化しても売れるとは限りません
ただなら暇つぶしになるから見るけどお金を払ってまでしてみたいほど面白いわけではないという読者も多いはずです
そのため、売れるかどうかは賭けにしかならない(経験則である程度予測はできるとは思いますが確実なものではないと思います)ので売れ行きの落ちる原因は排除したい
他にもいろいろな要素はあると思いますが両者の立場はそんなところだと思います
今回の規約については基本的に両社の間の話になるため作者の事情はあまり考慮されていないと思います
既にアルファポリスは削除かダイジェストにしろという方針だったのでそれが嫌なら別の出版社にすればいいだけです
(もちろん作者側が簡単に選ぶことができるほど甘くないのは理解しています。
そのために声がかかったら出版社を考慮せずに飛びつきたいというのもわかりますがダイジェスト化や削除は正直アルファポリス以外はあまり望んでいないということも考慮するときりがなくなるので
とはいえ、最後にちょっとだけ作者と読者の視点でも少しだけ書こうと思います)
(上記をまとめたうえでの僕の意見)
{
元々削除かダイジェストを要求していたアルファポリスなので雛プロジェクトの規約変更関係なしに削除のみとか自社サイトでのダイジェストのみとかそういった方針に変更する可能性もあったわけです
売れ行きが低迷していくとそういった囲い込みを行うのはよくあることなので絶対にしないということは言い切れないでしょう
ここで重要なのはその作品が人気となって書籍化へとなるまでに、そして書籍化後にどこが費用を出してどこが収入を得ているのかということです
書籍化前は当然アルファポリスは関与していませんので雛プロジェクトのみ費用と収益が発生していますが、書籍化後は両方に費用と収益が発生しています
ところが、書籍化作品の削除やダイジェストとなるとアルファポリスは正直変化はありませんが、雛プロジェクトへの収益はかなり減ります
削除の場合は費用と収益ともになくなり、ダイジェストの場合は費用は発生したまま収益がほとんどなくなることになります
これを作品ではなく技術者等の従業員ならどうかという比較的身近な例えを使って考えるとします(僕がプログラマーなのでこの例えにしましたがりんごなどの食材でも構いません)
雛プロジェクトに社員が新しく加わりました
使い物になるまでにいろいろと教えつつ仕事をこなしてもらいようやく一人前になるまで育て上げることができました
そして協力会社へ派遣もしくは出向(書籍化)となった時に協力会社から引き抜かれてしまいました
その会社経由で色々お仕事をこなしている場合は円満に解決するためには引き抜いた会社が引き抜かれる会社へそれなりの金額を支払う(書籍化権利を得るために出版社が雛プロジェクトへ支払う)ことは従業員のやり取りではよくありますが、
なろう=>書籍化ではないと思われます
そのため通常の会社の場合は派遣または出向のままで働いてもらって(削除やダイジェスト化なしのそのまま掲載続行での書籍化)いますが、
アルファポリスは労災や社会保険の負担はそのままで自社へ帰った時だけの時給によるパート化(ダイジェスト化)か支払いなしでの引き抜き(削除)のどちらかの選択を従業員へ要求してきたということです
それに対して自社では比較的被害の少ないパート化(ダイジェスト化)を許容していましたが他からの苦情も多くパート化(ダイジェスト化)は無しで派遣または出向へ戻すか引き抜きのどちらかと変更になったため、他からの苦情をなくすようにしたという感じでしょうか
どうしても例え話でしているためややずれがありますが雛プロジェクトがダイジェスト化を嫌がる理由には今まで費用を負担してきた作品で収入だけごっそりと持っていかれてしまうのと、
アルファポリスの収入を増やすための宣伝費用を賄わなければならないという意味不明な状態を避けるためにダイジェストを禁止したというところでしょうか
}
雛プロジェクト側の意見は正直もっともな事であり、逆にアルファポリスは元々が小説家になろうという利用料が無料のサイトで公開されていたものを自社の権利として囲い込もうとしているというのが見えてきます
では作者と読者の視点で見てみましょう
作者
そもそもダイジェスト化や削除は喜ばしいものではないのだけれど書籍化は非常にうれしい(サイト名が小説家になろうだし)
ただ出版社を選ぶことはかなり難しく書籍化の打診があったところへ飛びつくほかない
なのでやむを得ずダイジェスト化を選択して書籍化してもらう
というところになるため、ダイジェストまで禁止で削除となったら書籍化の可能性が下がる+苦渋の決断のダイジェスト化だったのに結局削除させられるなんて酷い!
といった気持になってるんだと思います
そのため雛プロジェクトへ反感を持っている方が多いようです
ですが、書籍化は考えてないもしくはアルファポリスは考慮に入れておらず打診があっても拒否するって作者からは反感はないでしょう
読者
見てる作品がダイジェスト化なら続きは読めるけど削除は読めなくなるので困る
何故かアルファポリスで書籍化すると更新が止まり書籍も続きが出なくなることが多いので結局読めなくなる可能性が高くて怖い
ランキングで読もうと思ったらダイジェスト化されていたのでいきなりあらすじ読まされて途中から本編となっても面白味を感じない、なので書籍を買う気にはなれない
話数がくるってブックマークがずれてどこまで読んだのか分かりにくくなる
という感じでしょうか
中にはいきなり書籍を購入してから読めという意見もあるようですが、
そもそも面白いかどうか判断できない状態で買おうという気にはなれないと思います
逆に読んで面白かったら書籍も買おうという気になれます
最終的に買うか買わないかの判断は読者が行うため面白さ>金額とならない限りは買うことはないでしょう
(上記をまとめたうえでの僕の意見)
{
もちろんすべての人の意見を見たわけでもありませんしむしろわずかな意見しか見れていないため僕の憶測にしか過ぎないと切り捨てる方も多いでしょう
ただ、金銭がかかわる部分なので感情だけで意見を言っても意味がないということだけは断言できます
また最後に自分の意見を出しますが、
・雛プロジェクト側に広告を増やしてもらい、閲覧による収入を増やして作者へ還元できるようにする
・書籍化した作品のページにはさらに広告を増やして雛プロジェクトと出版社と作者で収入を分配する
・上記二つの広告追加を行った後に書籍化に伴う削除とダイジェスト化を禁止する
こういった工夫があれば比較的ほとんどの立場で納得できるのでは?とも思っていますが、
現状ではダイジェスト禁止が一番正しいと思っています
}
// 2016年06月04日16:45分追記 ここから
// 書き忘れていた内容を思い出しましたので追記します
作者の意見で昔は自身でサイトを借りて発表し、書籍化に伴い作品を削除していたという意見を見ましたが、
この意見には雛プロジェクトでは小説投稿のために様々なシステムを開発・メンテナンスしていることが考慮に入っておらず、
無料レンタルホームページ(ホームページの正しい意味は別で本来はWebサイトと表記すべきですがたいていホームページという表記でサービスがあるので名前で)では、
ユーザーがFTPによるHTMLのアップロードを行うだけでサービス運営会社が色々手を加えてくれているわけではありません
いうなれば土地を貸しているだけでそこに立っている建物のメンテナンスなどは行っていないのが昔のレンタルホームページを利用した小説の公開であり、
小説家になろうは土地だけでなくビルなどの設備もすべて用意して随時機能追加をしてくれているサービスになりますのでかかる費用が全然違いますし、サポート範囲も違います
また感情面での問題ではないと断言していますが、ブックマーク評価や書籍の購入するかどうかの判断には読者側の感情が影響してきますのでダイジェスト化はその面ではマイナス評価になると言えるでしょう
// 2016年06月04日16:45分追記 ここまで
普段誤字や誤用などの指摘をしまくっている自分ですが、今回一切推敲していないので先日OS入れなおしたばかりでIMEの調教がろくに進んでおらず不安がいっぱいです