1回表 偵察オーダー
気がつくと俺は森の中で倒れていた。どうやら魔物はしっかり異世界に送ってくれたようだ。なぜ分かるのか?その答えは簡単だ。
「目の前にエルフの里がある!」
俺は甲子園の魔物があまりにも異世界のお約束を知っていて感動していた。
森の中にエルフの里!これこそ俺が求めていた異世界!そして俺しか変化球を使えないというチート!
「キャーーーーーー!あんなところに戦闘服を着た人族がいるわ!」
突然悲鳴が聞こえたかと思うとその瞬間俺はバットを持った耳の長いエルフたちに囲まれていた。
「おいお前!何しに来やがった!まさかこのエルフ族に一騎打ちを挑みにきたのか?」
一騎打ち?おいおいやめてくれ・・・バットでたこ殴りにされたら異世界で投手王の夢が一瞬で終わっちまう・・・
「お、俺は怪しいもんじゃない!記憶を失ってこの森をさまよっていたんだ。
そしたら里があるから近づいてみたら君たちに囲まれちゃって・・・」
「そうだったのか大変だったな、疑ってすまない何せこのご時世だからな。
とにかくここに突っ立ているのもなんだ、ウチにきて話そう。」
この里の長らしき人が急に友好的に接してくれた。
さすが記憶喪失っていうベタな手段だな!
「ところでルースさん、野球というスポーツを知っていますか?」
村長のいえに招いてもらい地図をみせてもらいながら(この世界は地球と地形が一緒だったがベイスという世界だそうだ)ここがインデ村というエルフの隠れ里で地球でいうアメリカ西部に位置することを確認し村長の名がルースだと分かったところで思い切って野球について聞いてみた。
これも覇道への第一歩である。
「はい?もちろん知ってるぞ。そんなことまでわすれてしまったのか?」
ルースさんが言うにはこの世界と野球は密接に絡んでいるとのことだ。
この世界の創造主は2000年前戦争で荒れ果てたこの世界に秩序を取り戻すために神の子ンカチーフ王子を地上に送り込んで戦争の代わりに野球で争いごとを解決するように命じた。
見事に争いごとはなくなりハンカチーフ王子は救世主としてあがめられるが弟子のドルオータの裏切りによって肩を壊されてしまう、しかし奇跡の復活を果たす。だいたいこんな感じのストーリーだった。
・・・絶対この世界に奴が来ているな・・・・
いずれにせよこの世界に野球があることが分かった。そして野球を職業とする者はもとの世界の戦士と同じということだ。
「よしっ、やってやるぜ!まずはルースさん、インデ村自警団と俺で対決することはできないですか?俺は記憶を全て失っても野球のことは覚えていた。
試合をすることで思い出すことがあるかもしれないんです。」
適当な説明でルースさんを納得させる。
「いいだろう、でもこの村の住民はみな職業軍人ではない。この時間は農作業や狩りで忙しいだろう。村一番の私と一騎打ちでどうだ?どうだベイス一の飛ばし屋だぞ」
「わかりました。それではお願いします」
3年間球拾いで鍛えた足腰と天性の野球センスと変化球さえあればこの勝負頂だぜ!
【登録名】ノボル
【所属】未定
【背番号】なし
【誕生日】8月9日
【ポジション】投手
【サブポジ】外野手
【打撃フォーム】一本足
【弾道】2
【ミート】15G
【パワー】15G
【走力】15G
【肩力】60C
【守備】56D
【捕球】53D
【送球】61C
【投球フォーム】オーバースロー
【球速】120km/h
【コントロール】71B
【スタミナ】15G
【変化球】スライダー2
【特殊能力】弱者の弱み 強者の奢り




