始球式 わしは甲子園の魔物じゃ!
俺の名前はノボル
俺は野球留学で上京したのに3年生にもなって球拾いをさせられている情けない野球部員だった。
でも今日から俺は異世界の勇者だ!
何を隠そう異世界物の小説を読みあさっていて異世界で勇者になってハーレムを作ることを夢見ていた俺は少女がトラックに轢かれてそうなのを見ると咄嗟に助ける能力がそなわっていたのだ。
この能力のおかげで俺は死んで目が覚めると壁や天井が一面白の無機質な部屋に真っ白な野球のユニフォームを着て立っていた。
「よしっ、ここまでは計画通り!まあなんで野球のユニフォームを着ているのかは分からないが。」
とりあえず女神的な奴が出てくるように独り言を言ってみたんだが反応は全くない。
「おーい神サマー、俺はどんな異世界にいけるんだ?」
しかたがない単刀直入に聞いてみた。すると無機質だった壁がきえておれはTVで何回も見た場所に立っていた。
「ってここ甲子園じゃん!!日本じゃなくて異世界がいいんですけど!」
一通りわめいたところであたりを見回しているとスピーカーから人の声が聞こえてきた。
「私は甲子園の魔物である。君には異世界で野球をやってもらう。」
はあ?普通異世界って言うのは中世風のRPG的な世界じゃん?なんでこのジジくさい声の主は俺がとっくにあきらめた野球を死んだ後もやらせようとしてるのか?しかもこいつ甲子園の魔物とか言ってたぞ?正気なのか?
「普通異世界というのは中世風のRPG的な世界じゃん?と思っているようだがもちろんあたりじゃ。君に行ってもらう異世界は地球で言う中世ヨーロッパレベルの文明に魔法をプラスした世界じゃ。死んだ後も野球させるなという君の気持ちも分からんではないが・・・きっと向こうに行ったら野球がしたくなるじゃろ」
うわっこいつ人の思考読める系神様かよ!まあ中世風なのは悪くない。RPG的な要素は含まれているんだろうな?
こんどは心の中で質問してみる。
「もちろんじゃ、君が最近最もはまってる野球ゲームをちょいと参考にしたステータス表ととっておきの能力をよういしたぞい。ちとステータス!と叫んでくれんか?」
俺がステータス!と叫ぶと目の前には見慣れたステータス表が飛びだしてきた。
【登録名】ノボル
【所属】未定
【背番号】なし
【誕生日】8月9日
【ポジション】外野手
【サブポジ】なし
【打撃フォーム】一本足
【弾道】2
【ミート】15G
【パワー】15G
【走力】15G
【肩力】60C
【守備】56D
【捕球】53D
【送球】61C
【投球フォーム】オーバースロー
【球速】120km/h
【コントロール】71B
【スタミナ】15G
【変化球】スライダー2
【特殊能力】弱者の弱み 強者の奢り
「ってまんまダイナミーの野球ゲームじゃんか!!
てか俺よっわ!こんなステータスで外野手やってたのかよ!投手の方がまだ向いてたわ!」
「念じるだけでポジションはチェンジできるぞ、あとステータスは君にしか見えんから安心じゃ」
「ちょっと待って!この特殊能力本家のゲームにはない気がするんだけど・・・」
「それは今回わしが特別に作った能力じゃ。弱者の弱みは相手のステータスのうち自分より数値が下回る項目だけ見えるようになる効果じゃ
強者の奢りは自分より全てのステータスが上の相手を倒すと任意の一つの数値や能力を自分と交換できるって訳じゃ」
魔物の割にはよく考えてるなあ・・・。これなら本当に野球するしかないじゃん・・・
「失礼なことが聞こえた気がするのー
あ、そうじゃ転送する前に言っておくが向こうの世界の野球は遅れていて変化球はまだ開発されてないんじゃ」
俺の時代キターーーーーーーーーーーーーーー!!!
投手王に俺はなる!!




