調子に乗って奮闘記の続きが書けたので、連続投稿してみた。
本日三話目です。
俺がなろうから離れてる間、予想外にもランキング入りを果たし、高ポイントを獲得していた。
何故ランキング入り出来ていたのか、色々と考えてみる。
まずひとつは、離れる前に予約投稿などを使い、毎日のように投稿出来るようにしていた。この毎日投稿は、読む側からすると、ブックマークがしやすい。
俺が以前、なろうで作品を読みあさっていた時がそうだったからだ。
ある程度気に入った作品なら、頻繁に投稿していてくれた方が、毎日の通勤時など暇なときに読むことが出来るので、ブックマークをしてしまう。
それとこれが重要なのだが、メッセージを読んでいた時に気付いた事がある。どうやら、知らないユーザーさんが運営するネット小説案内サイトで、俺の作品が紹介されてたようだ。(俺はガラケー投稿なのでそこにアクセス出来ず、詳しくは分からない)その運営するユーザーさんから、その事に関してのメッセージが届いていた。
どうもこれが、アクセス爆発の呼び水となったようだ。
見た人がポイントを付ける。ランキングの端っこに載る。更に多くの人が読む。そしてポイントが……。
なろうでよく言われる爆発的上昇スパイラル。
どうやら俺は、そのスパイラルに運よく乗ったようだった。
知らない間にランキング入りを果たしていた俺は、更なるポイントを獲得すべく喜び勇んで次話を書き進める。
今度は自分のこの目でランキング上位、或いは一位になる瞬間を見るためだ。
―― だが、それは悪夢の始まりだった――
次話を投稿したのだが、思ったようにポイントが伸びない。
いや、それどころか、逆にポイントやブックマークが減っていく。それも、百や二百といった百単位の半端ない数字で。
何がいけない。どこが悪い。俺の頭は混乱する。
投稿してない日は、少ないけどジリジリとポイントやブックマークは上がり続けるが、投稿した途端に上がったポイントの倍以上が減っていく。
これは……まるで、読者にダメ出しされてるようではないか。
俺は自分の書いた作品が、面白いとは思えなくなっていく。
投稿する度に同じ状態が続いた。
何がいけない。何が悪い。俺の頭は更に混乱する。
遂に俺は、書けなくなった。他の作品すらも……文章そのものが書けなくなったのだ。
作品の感想や割烹のコメントなどで、励ましの言葉をかけられる。
それがまた、俺の焦燥感に拍車をかける。
早く続きを書かなければと、焦りを生み出す。
これはプレッシャー。馬鹿な……俺は仕事で、初見の相手にも平気で営業がかけれる。皆によく心臓に毛が生えてると言われるこの俺がプレッシャーだと。
だが、書けなくなったのは事実だ。
そして俺はまた、なろうから離れた。まるで敗残者のように。
俺は以前のように、小説を書くことが出来る日がくるだろうか。復活は果たして……。