勢いで、奮闘記の続きも書いてみました。久しぶりなので、話が繋がるかちょっと不安です。
本日二話目
俺は久しぶりに、なろうにアクセスした。
ここの所、仕事が強烈に忙しく、文章を書いている余裕がなかったからだ。
しかし、本当の所はそれだけでなかった。
書き始めた最初の頃にに、あれだけ持っていた小説を書くといった熱意が、いつしか薄れてもいたのだ。
そして一ヶ月半ほど、なろうから離れていた。
その間、何となく書いていた短編を投稿するべく、久しぶりになろうにアクセスをした。
仕事から帰ると、バルコニーでのんびり煙草に火を付け、ガラケーでなろうにつなぐ。
最初に目に飛び込んで来たのは、メッセージがありますという赤い文字だった。
長い間なろうから離れていたから、交流のあるユーザーさんから心配のメッセージでもきてるのかな。後でゆっくりと、確かめるか。
その時は、大して気にせず、先に短編の投稿をすませようと、操作を続ける。
それは以前にも少し離れていた時、交流ユーザーさんから、心配メッセージをもらった事があったからだ。
投稿の操作を終え、煙草の煙りを吐き出すと、おもむろにメッセージ欄を開こうとする。
んっ、メッセージの数が多いな。おっ、感想も大分たまってるな……えっ、どういうことだ。
そこには予想外に、多数のメッセージや感想が寄せられているのが、示されていたからだ。
メッセージがニ十件近く。感想に至っては、数十件以上の感想が寄せられている。
そこで、メッセージのタイトルに目が止まる。
殆ど全てが、おめでとうと祝福するタイトルがついている。
……俺のいない間に一体何が……。
俺は慌ててメッセージを開いてみる。
「なんじゃ、こりゃー!(優作風に)」
思わず夜空に叫んでいた。銜えていた煙草を落としたのも構わず、もう一度確かめる。
そこには、こう書かれていた。
“日間一位おめでとう”
まさか……そんなはずは……何かの間違いだ。
そこではたと思い付く。
そういえば、なろうから離れる前に何話分かの予約投稿をしていたような気がする。
それは俺の好きな有名な剣客が、異世界に行ったらどうなるだろうと、恋を絡めた冒険ファンタジーだったのだが……連載を始めたばかりで、気にも止めていなかった。
だが、感想が付いているのは、確かにその作品にばかりだった。
俺は恐る恐る、その作品のポイントを確かめる。
ぶほっ、思わず鼻血が飛び出そうになる。
一万ポイントを越えているではないか。しかも、俺がなろうから離れた数日後に異様なアクセス数が、その数は十万アクセスを越えている。
マジかよ。後、数日我慢してたら……。
取り敢えず、メッセージに返信でもするか。
「日間一位おめでとう」
いや、俺はその一位の瞬間は見ていないから。それから後、一ヶ月以上放置してたから今は枠外へ、残念!
「ポイントが付いたりランキング入りした時は、喜んで割烹に書いたりしたら変なユーザーに絡まれたりするから気を付けてね」
喜ぼうにもその時なろうにいなかったから、残念!
「これで書籍化も見えてきましたね」
いやいや、流石に書籍化は無理でしょ。それにもうランキング外ですから、残念!
はあ、思わずため息がこぼれる。
何故かって、なろうに登録した最初の頃、俺は自信もあり、直ぐにもランキング入りするだろうと思っていた。
だが、それはとんでもない思い上がりで、俺の天狗となってた鼻は早々にへし折られた。
もう俺には文才もない。ランキング入りなど夢だと思っていたのだ。
それが…………何故、よりにもよって俺がなろうにいない時に!
く、悔しいぞ!
日間一位を取った瞬間を見たかったぞ!
俺は夜空に向かって叫んでいた。