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1-40 Ending

本日三話連続投稿の二話目になります。

最初にこちらを開かれた方は一話前からお読みください。



「ヒヒ、準備は終わったか?」

「……わざわざ待っててくれたのか?」

「クヒヒ、おうよ。俺様はやっさしいからな。で、どうだ? お前はシケた面して今にも死んじまいそうだけどよ、あのガキは死んだか? ん? んん?」

「今しがた治してきた。今は寝てるよ」

「は?」


 ヒカリがそう告げると、カリストは唖然として眼を丸くし、次には大声を上げて笑い始めた。


「こりゃ面白え冗談だ! おいおい、いっくらダチが死んじまって信じられねぇからって現実逃避しても結果は変わんねぇぞ? これまで散々殺しまくってきた俺が言うんだ。あの感触は助からねぇ。間違いなく致命傷だったし、ぶっ刺してこんだけ時間経ってりゃとっくに死んだはずだぜ?」

「お前がそう信じたければ信じてればいい」


 表情こそ辛そうだが、ヒカリの顔色に悲壮の色は無い。決して嘘を言っているわけでも逃避しているわけでもない。絶望に暮れる表情を引き出すため、カリストは事実を突きつけてやったつもりだったが、動じた様子の無いヒカリを見て、そして先ほどの現象を思い出して舌打ちした。


「……さっきの光の柱か。治癒魔術でもあんな光なんざでやしねぇし……お前、本当に何モンだよ?」

「お前が望んでた敵だよ」

「ああ? どういう意味だぁ?」

「さあね。少なくともユキヒロじゃないお前にこれ以上教えるつもりは無い」

「クヒヒ、そうかそうか、そうかよ。俺としちゃ気になるトコだけどよ、教えてくれねぇなら仕方ねぇ。それよりも、だ。俺はもう我慢できねぇ。早く、早くお前とさっきのガキを喰いたくてたまんねぇ。

 だから――さっさと始めようぜ?」


 カリストを取り巻くドッペルゲンガーたちが一斉に詠唱を開始する。瞬く間に空が魔術で溢れ、ヒカリに向かって牙をむき出しにする。それをヒカリはつまらなさそうに見上げた。


「クヒヒ、そぉら行くぞっ!!」


 展開が完了するや否や、カリストは魔法陣から一斉に魔術を発動させた。

降り注ぐ氷の刃に炎の矢。雷の一撃に鋭いかまいたち。膨大な数のそれらが微動だにしないヒカリの元へ集い、着弾して巨大な土煙を上げた。


「ヒヒッ、これくらいで死んでくれるなよぉ?」

「ヒカリくんっ!」


 カリストが笑い、ホノカが叫ぶ。一撃一撃が並の魔術師なら必死の威力。特に魔術が展開された様子も無く、避けたようにも見えない。口では死ぬな、と言いながらもカリストはほぼ確信していた。少なくとも重傷は負っただろうし、死ぬなというのはどちらかと言えば希望に近い。いずれにしても、後は屠殺した獲物の新鮮な肉を喰らうだけ。

 カリストはヒカリ(死体)の元へ歩き始め、だがその足が半歩踏み出したところで止まる。


「さっきから馬鹿の一つ覚えだよな。ビデオでも見せられてるのかと思ったよ」


 ヒカリは立っていた。一歩も動いておらず、服も元々の傷以上のものは付いていない。舞い上がった砂埃を払うように顔を拭い、ヒカリは冷笑してみせる。


「言ってくれる!」


 魔素が励起。ビデオを巻き戻したようにカリストを中心にして魔法陣が展開される。しかし先程は小さな魔法陣が無数に浮かび上がっていたのに対して、数は減らしたものの一つ一つが数倍はある巨大な魔法陣が複数描き出される。

付近の崩れた家々から折れた柱やコンクリート、それに鉄筋造りだった廃屋から鉄柱が動き出し、ヒカリ目掛けて四方から高速で飛来する。ヒカリに逃げ場は無く、更にはそれぞれの資材に高圧力で圧縮加工を施し、高硬度と化して威力は増している。


「これなら避けられねぇだろぉっ!」


 串刺しにせんとカリストが叫ぶ。

だが、次の瞬間にはその顔が驚愕に彩られた。


「邪魔だよ」


 そうヒカリが呟く。それと同時に飛来していた建材が次々と消失していく。

まるで最初から存在が無かったかのように。あるいは空間に食いつくされてしまったかのように。ヒカリに近づくと同時に何もかもが消え失せていく。


「何が起こってんだよ……」


 有り得ない。世界でも屈指の魔術師であるカリストの頭脳が目の前で起きた現象の解を探していく。あるゆる書物を読みつくし、その知識は膨大。魔術の四元素全てに精通し、魔素方程式についても深い理解がある。その頭脳を余り無く使い尽くし、カリストが答えを探し求める。


「有り得ねぇ……!」


 だが答えは見つからない。方程式をどう組み立てても、どんな仮定を置いても、いかなる初期条件を用いても、想定し得る全ての境界条件を設定しても目の前の現象は導き出せない。

不可解。未知。相手は微動だにしていないというのに攻撃は届かず、傷ひとつ付けることができていない。理解の及ばない現実にカリストは激しく動揺し、戦慄した。


「曲芸は終わったか?」


 嘲る言葉とともにヒカリが一歩を踏み出す。ただそれだけの行為に、カリストは強く気圧された。


「う……うるぁあああああああぁっ!!」


 ただの少年に気圧される。それに反発するようにカリストは大声で叫び、拳を握りしめてヒカリへと殴りかかった。

しかし――


「――動くな」


 ヒカリが発したその一言でカリストの体は硬直した。体全てが鉛の塊と化した様に指一つ動かせない。顔も動かせず、瞬きさえ不可。眼は見開かれたままヒカリだけを捉えて逸らすことができない。

ヒカリの手の中にある剣がカチャリ、と音を立てる。右手で柄を固く握りしめてゆっくりと動けないカリストへと近寄っていった。


「お、俺を殺すつもりか? ひ、ヒヒ、ンなわけねぇよなぁ? この体は、お、お前のダチのもんなんだろ? で、できるわけがねぇ!」


カリストは恐怖した。これまで多くの人間を殺し、その報復として多くの人間に命を狙われてきた。だが本当に命の危険を感じたことは無かった。

しかし今、明確に圧倒的に絶望的に死を目の当たりにしていた。死神の鎌が、まさに今自分の首に掛けられている。ヒカリが自分を殺せるわけがない。そう確信していても、だがカリストは死の恐怖から逃げ出すことができなかった。


「問題ないさ。お前だけ(・・)を殺せばいい」


 そう言うとヒカリは突然、剣の刃に左手を当てた。何をするのか、と震える声で問うカリストに向かって僅かに微笑むと、次の瞬間に自らの手でスバルの血で濡れた刃を真っ二つに折った。

断面を覗き込んで確認し、指先でなぞる。そして、徐ろに上段に刃のない剣を構えた。

何をしようとしているのか。カリストには全く想像がつかない。ヒカリは振り被り、刃の無いはずの部分が、しかし、不意に仄かな光を発し始めた。幽鬼か、あるいは鬼火を連想させる不気味さをカリストは覚え、だがその実体を持たない刃がいかなる結果をもたらすのか、と刃を凝視した。動けないカリストはそうせざるを得なかった。

果たして、その答えはヒカリが剣を振り下ろした瞬間に明らかになった。

 最初にカリストが覚えた感覚は、「無」だった。不明瞭な刃はカリストの、ひいてはユキヒロの左腕を通過していった。その直後にはカリストは何の痛痒も感じなかった。斬られた痛みも無く、かろうじて動く眼球を必死に動かして腕を見遣れば血が噴き出していることもなく、腕が地面に落ちて血潮をぶちまけることもない。ただ敢えて挙げるのであれば、まるで風が腕の中を吹き抜けて行った。そんな感覚がカリストには残っていた。

だが――


「ぎゃあああああああぁぁぁぁっ!!」

 

 次の瞬間に感じたのは焼ける様な熱と激痛だった。皮が裂け、肉が削ぎ落とされ、骨を絶たれ、神経を焼けたコテで挟まれ、引きずりだされたような痛み。全身が痛みに警報を発し平時であればカリストはのたうち回っていた。だが拘束された体はそれを許さず、何かで気を紛らわせることさえ出来ない。カリストに許されたのは黙って痛みを享受する。それが唯一だった。


「何を、何をしやがったぁ……っ!」


 それでもこれまで多くの修羅場をくぐり抜けてきたカリストは、すぐに痛みを堪える術を覚え、脂汗を流しながらも口を開いてヒカリを威嚇するように吠える。その様子を見てヒカリは、口には出さないものの流石、といった風に感嘆した。しかし、それ以上の感情を与えるものでもない。


「言っただろ? お前だけを殺せばいいって。その為に必要な武器を用意したまでだよ」


 刃のない剣は肉体を斬るに能わず、魂を斬る。ヒカリが望むままに。

もう一度剣を振りかぶり、ヒカリは今度こそ狙いをカリストの頭上に合わせた。


「今度こそ死んで、殺してきた人間全てにあの世で詫てきなよ」

「くそがぁぁぁぁっ! 俺が、俺がこんなガキにぃぃぃっ!!」

「じゃあな。ユキヒロの体を返してもらうよ」


 腕が振り下ろされる。

青白い刃はユキヒロの体を真っ二つに割り、しかし腕を切りつけた時と同様に傷ひとつ体には痕を残していない。

だが、迫る刃に泣き叫び、罵声を浴びせていたその口は刃が通過した直後から閉ざされ、直立していた体は膝から崩れ落ちて倒れ伏した。

それと同時にヒカリの方を向いていたドッペルゲンガーたちは統率を失い、ユキヒロの体を中心として好き勝手に彷徨い始める。寄る辺を失った幼子の様に。


「……お、終わったんですか?」

「たぶんにゃ」


 固唾を呑んで事態を見守るしか無かったホノカは、倒れて動かなくなったユキヒロの姿を見てユキに問いかけ、ユキはそれを肯定する。それを聞いて緊張の糸が解けたのか、ホノカは脱力してその場に座り込んだ。


「でもまだやることが残ってるにゃ」


 ユキも安堵のため息を吐いた。だがそう言うと気を引き締め、不意に詠唱を開始する。突然何を、とホノカが問いかけるが、その前に異変が現れた。

ヒカリの腕から剣が滑り落ち、ユキヒロが倒れた時と同じく両膝を突く。


「う…あ……あああ……」


 ヒカリの口から苦悶が漏れる。記憶が解放された直後と同じく両腕で自身を強く抱きしめ、限界まで見開いた両目からは止め処なく涙が流れ落ちていた。それと同じく全身から夥しい量の汗が流れ始める。しかしながら全身は怖気が襲い、体温は瞬く間に奪われていき激しく震えていた。

そしてヒカリの全身から淡い光が溢れ始める。


「ヤバイっ! 暴走が始まったにゃ!!」


 両手で顔を覆い、何かを濃く深く嘆くような仕草をするヒカリの周りで、足元の砕けた瓦礫の破片が突如として消失した。その後も周囲の小さな破片が、始めから何も無かったかのように消えていく。

ユキの詠唱とともにヒカリを中心として光が溢れ、消失する範囲の拡大速度は減少するが、それでもなお消え続けている。


「ヤバイにゃヤバイにゃ……! 復唱するにゃ、ホノカ!」

「は、はいっ!!」


 詠唱にホノカが加わり、更に拡大速度は低下。それでもゼロにならず、少しずつユキたちに向かって虚無が近づいてくる。


「……あの範囲に入っちゃったら、私たちどうなっちゃいます?」

「心配する必要ないにゃ。最悪、何も感じずに消え去るだけにゃ」

「やっぱりぃっ!!」


 ユキの詠唱を復唱しながらも器用にイヤイヤと頭を振るホノカ。一段と気合を入れてユキに迫る速度で詠唱するが、ヒカリ側からの速度も増大しているのか、拡大速度が拮抗することは無くジワリジワリと広がっていく。

マズい。焦りが汗となってユキの毛を濡らす。いよいよ追い詰められ、ユキの脳裏に過去の惨事の記憶が過る。

 ――もう、あんな惨劇は起こさせないにゃ

必死にコードを描き続け、同時にヒカリへの封印措置を講じようと試みるが、現状維持に魔素を供給するので手一杯であり、魔術の並行行使まで手を回す余裕が無い。

事態はジリ貧。いよいよこの場からの撤退も視野に入れ始めて、そのタイミングを伺っていたその時。


「お疲れ様。後は私に任せなさい」


 頭上から降ってくる声。その声にユキとホノカが反応した時、声の主はすでにヒカリを取り巻く光柱の範囲内へと入り込んでいた。


「うん、ヒカリもよく頑張った。だから今日はもう十分休んでいいわ」


 そっとヒカリの顔に手を当てて上を向かせ、イチハはヒカリと額同士を合わせてそう伝える。顔には優しい笑み。それまで凍えているかの様に自身を抱きしめていたヒカリの両腕が垂れ下がった。

するとヒカリは糸の切れた人形の様に、しかし顔には笑みを浮かべて仰向けに倒れていった。ヒカリの意識が途絶えると同時に付近で発生していた消失現象も止まり、ヒカリを取り巻く魔法陣からの発光も停止した。


「よ、良かったぁ……」


 眼鏡を半分ずり落としながらホノカは大きくため息を吐いた。それは隣のユキも同じで、しかしどこかふて腐れた様に口を尖らせて前脚で顔を洗った。


「来るのが遅いのにゃ」

「せっかく助けに来てあげたのにそんなこと言う? 前々から思ってたんだけど、ユキちゃんはもう少し私に感謝の気持ちを持ってもバチは当たらないと思うんだ」

「ふん、イチハに感謝なんかしてやる義理は無いにゃ。大方どっかで出てくるタイミングを見計らってたに違いないにゃ」

「あら、バレてた?」

「お前の性格を考えれば簡単に想像できるにゃ」


 悪びれず、アイドルの時の様に軽く首を傾げてみせるイチハに、先ほどとは違った意味でため息をユキは吐く。

だけど、と軽く前置きして、ユキはプイッとイチハの方に尻を向けると小声でそっと言葉を紡ぐ。


「……来てくれたことには感謝するのにゃ」


 人であれば赤面しているのが分かるだろうほどにユキは照れていた。

 静寂。

居心地の悪い沈黙にユキが耐えかねてそっと振り向くと、イチハがわなわなと震えている。


「ユキちゃんが……デレた」


 イチハは感動に打ち震えた。


「ユキちゃんがデレたユキちゃんがデレたユキちゃんがデレたユキちゃんがデレたぁぁっ!」

「あーもう! うるさいにゃ!! そんなにわちきがお礼を言ったのが珍しいのかにゃっ!?」

「だってだってユキちゃんがよ!? あのユキちゃんが私にお礼を言ってくれたんだよっ!? しかも恥ずかしそうにそっぽ向いて!! これを奇跡と呼ばずしてなんて呼称すればいいのよっ!」

「知るかにゃ!?」

「今ならいけそうな気がする! お願いっ! 尻尾を撫でさせてモフモフさせて!!」

「死ねばいいのにゃ! むしろ死ねっ!!」

「あの~……」


 鼻息をフンスフンスと荒く吐きながら手をワキワキさせてにじり寄るイチハと全身の毛を逆立てて威嚇するユキ。そんなワイワイと騒ぐ一人と一匹に向かって、ホノカは恐る恐る声を掛ける。


「お楽しみのところ恐縮なんですが……」

「誰が楽しんでるかにゃっ!」

「ひゃいっ! ご、ゴメンナサイぃぃっ! そ、それで、その人はどなたなんでしょうか? 何だか見たことある気がするんですけれど……

 後、ヒカリくんは大丈夫なんですか……?」

「お前が知る必要は……」

「あ、私のこと知ってる? 嬉しいなっ! 紅葉・イチハ、職業はアイドルやってまーす! これからも応援よろしくねっ!」


 突然アイドルの皮を被って可愛らしくメディア向けの決めポーズを浮かべて自己紹介するイチハ。ホノカは一瞬聞き間違いかと思ったが、ネットで見かけたイチハの容姿と完全に一致しているのに気づき、口をポカンと開けたまま固まった。

「え、え? どうしてここに……」とオタオタし始めたホノカを放っておいて、ユキはビシッとポージングしているイチハの足を前脚で叩いた。


「そんな事より、ヒカリはどうなったにゃ?」

「ん~、とりあえずまた封印しておいたわ。ただしせっかくヒカリも今回頑張ったんだし、昔の記憶は完全に消去はせずに朧気に覚えているくらいに留めてるわよ。じゃないと命張ったスバルにも悪いしね」

「そうかにゃ……」

「だから今回は能力に関するところだけ封印ね。正直、完全に目覚めたヒカリを相手に封印が効くか微妙なところだったけど、ユキちゃんとそこの白瀬さんがヒカリを抑えこんでてくれたから予想してたよりも楽だったわ。彼女、結構精神魔術の才能があるわよ」

「なら後でスバルに頼んで彼女もこちら側に巻き込んでやるかにゃ。もうわちきだけじゃ苦しいトコにゃ」

「そうね、それがいいと思うわ。それとミサト姉とコウジから伝言。どっちも万事滞りなく完了したって。獏も無事に解放されたらしいから、私はそっちに行ってくるんで後はよろしくね。スバルは早いところ病院で治療させた方がいいわよ。傷は塞がってもヒカリじゃ失った血液までは戻んないんだからね」

「三人を病院に運ぶくらいのアフターサービスを要求するにゃ」

「いやよ。そこまでは今回のサービス外。それくらいは自分たちでやりなさいよ」

「相変わらず冷たいヤツだにゃ」

「あ、でもユキちゃんを抱っこさせてくれるなら……」

「ホノカ、呆けてないで三人をさっさと病院に運ぶにゃ」


 イチハの願望を意図的に無視してユキはホノカを現実に引き戻す。イチハも本気では無かったらしく、小さくフフ、と笑うとその場から姿を消した。

イチハの姿が視界から消えたのを確認すると、ユキは笑顔で寝息を立てるヒカリの元へトコトコと歩いて行く。そうして安らかな寝顔を覗きこんで、その頬を前脚でペチペチと叩いてみる。深い眠りの中にいるヒカリは眼を覚ます様子が無く、ユキは呆れた様に深々と息を吐き出した。


「まったく……世話の焼ける奴にゃ」


 そう言いながらヒカリに口付けた。




お読み頂きましてありがとうございました。

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