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「お前達ミッションスタートだ。」
「「「「「「了解」」」」」」
花凛が勢いよく三人の侵入者に突撃を始めた。
普通に走っても50m六秒台の速さの花凛は、瞬く間に三人の前に辿りついた。
「いっちょやりますか。で君達は、凡人なんだよね。」
そう言うと挑発的な笑を敵に向ける。
「なら魔法使わなくていいか。」
花凛が相手に正拳突きを一発かまし膝蹴りを二回すると相手は倒れた。
「あと二人!」
「ひぃ逃げろ!!」
二人は走って逃げ始めた。
「仕方ないなぁ。十秒待ってあげる。」
腕を組んで数を数え始めた花凛。
その姿はまるで死の宣告をする死神だ。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0。」
そうすると不敵な笑みをうかべ
「タイムアップ。」と囁いた。
「エンジン全開!!ファイヤーブースト!!」
そう唱えると手と足が燃え上がり、足の速さが倍になった。
「化物め来るな!!もう逃げられないなら殺してやる!!」
二人は、反転して花凛にマジック・イーターをぶちかまし始また。
「だから効かないんだって、それ。」
花凛はそう言うと手の炎でなぎ払った。
「もう飽きたし一気に決めるよ。」
花凛は、構えをとり印を結ぶ。
「日和柔術流爆炎突き!!」
二人を殴った瞬間に手が爆発した。
誰しも爆発したら吹っ飛ぶのは自明の理。
二人は壁に叩きつけられ気絶した。
「あとお願いね。」
そう花凛が言うと美月が一歩前に出た。
「任してください。なら私は先程日和様にを撃った人達を倒しましょう。」
美月はそう言うと足に手をかざした。
そうすると段々足が透け始めまるで水のようになった。
「一瞬で終わらせますから安心してください。」
美月はそう言うと透けた自分の足に手を突っ込み手裏剣を取り出した。
「日和手裏剣術流乱れ星!!」
美月は手裏剣を投擲した。
「へっ!こんなの避けるのちょろいっぜ!」
五人の男達は、見事に躱す。
普通の反応は避けられたら悔しがるはずなのに美月は笑い始めた。
「フフフ・・・アハハハハ!別に避けても変わらないのに・・・」
そう言うと美月は指を鳴らした。
そしたら何故か手裏剣が軌道を変えて男達の方に向かって行った。
「何故だ!!避けたはずなのに!!」
「うわぁぁぁぁ!!」
「ぐわっ!!」
「ちきしょぅ。」
男達に当たっていき見る見るうちに倒れて逝った。
「もっと硬ければよかったですね。」
そう美月は言うと日和のそばに行った。
「日和様!倒しましたよ。」
「うん。ありがとー」
「はあぁぁん~」
美月は日和の笑顔に見れて喜び悶絶した。
勿論倒れる前に花凛が抑えた。
「もう面倒だな~僕が残りをしよう。」
日和はそう言った。
まだ12人も残っているのにだ。
「ライジング・ボルト」
そう言いながら腕を真上にあげた。
それから手を精一杯広げて、次にギュッと閉じた。
その瞬間男達に避雷した。
「てか最初からこれしてたら良かった~」
そんな呑気なことを言ってる日和を周りは驚いている。
「アイツ等化物だ・・・」
「なんで雷ができるんだ・・・」
「火を纏うなんてことできないはずなのに・・・」
「体が水になるなんて水魔法の常識を超えている・・・」
そんな声が聞こえ始めた頃、日和たちは・・・
「いや~魔力使い過ぎた~」
「何言ってんのよ日和。」
「そうですよ、日和様。私たちの方が使っていますわよ。」
「そうだっけ?」
「おっちょこちょいの日和も素敵。」
「日和がしなくても僕が、殺っても良かったのに。」
「まぁ久しぶりの練習だと思えばいいじゃん。」
「日和がそう言うならいいけど。」
「じゃぁ帰ろうか。どうせこのままじゃ式は続かないだろうし・・・いいですよね校長せ・ん・せ・い。」
校長は激しく頭を振る。
「良かった~中学の先生みたいにしないで済む。」
そう日和が言うと他の六人も笑い始めた。
「ではこれで・・・賢悟」
日和が賢悟に呼びかけると賢悟も頷いた。
そうした急に七人から光がでて辺りが一瞬で真っ白になった。
視界が元に戻った時、そこには七人はいなかった。