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「あ?誰だ、てめぇ?今すぐ座れば見逃す。座れ。」
そう言われた青年は、ニコッと笑い、
「嫌です。」と言った。
「そうかなら・・・死ね!!!」
五人から集中砲火を喰らった青年。
誰しも死んだと思った。
数名の女子生徒は悲鳴まで上げている。
だがなんということだろう。
生きている。
六人の男女が集中砲火を受けていた青年を守っているのだ。
しかも魔法で。
「おい!どういうことだよ!!マジック・イーターが効いてないじゃんかよ!!」
そうなのだ。
魔法使いなのにマジック・イーターが効いてないのだ。
魔法使いなら効かなきゃおかしいのに。
「大丈夫ですか?日和様。」
「全く無茶して。」
「心配は無用でございます、日和。」
「焦った~。」
「・・・・」
「てかアイツ等殲滅していい?日和。」
六人の声が響き渡る。
「お前達何者だ!!」
「僕は日和 太陽。人類最強の学生さ。」
そう言うとウインクをする日和。
「あぁこの六人の紹介しましょう。」
そう日和が告げると一人前に出てきた。
「ウチ、火賀 花凛。火魔法使うけどその辺の奴とは違うから。」
花凛は、赤い髪でショートポニーテールが印象的だ。
「次は、私ですね。水野 美月といいます。以後よろしゅうお願いします。」
美月は、青い髪の持ち主でツインテールが特徴的だ。
「自分は、木下 薫と申す。」
薫は女々しい名前とは裏腹にクールな顔で目を閉じたままの緑髪が目立つ青年。
「次は、僕だね。金井塚 賢悟っていいます。」
賢悟は、優男の印象が強い金髪貴公子。
「俺は、土堂 斗馬。」
斗馬は、怖い顔をしているが一番格好良い茶髪青年。
「最後にわたくし、月見 兎と申します。婚約者は日和です。」
黒髪ロングの清楚でお淑やかな完璧美女としか言い様がない兎。
「俺たちONEWEEKって言うんだ。」
最後に日和がそう占めて紹介は終わった。
「おいまさか?!テレビで紹介されてた化物集団のことじゃないかよ!!」
リーダー格の男がそう言って尻餅をついた。
「さすがに僕達がいるこの学園に乗り込んだ馬鹿でも知ってるか俺たちのこと。」
そう言い日和は笑い始めた。
「そうだ!僕達の恐ろしさ皆に教えてあげなきゃ。」
笑うのを止めて真顔にすると
「お前達ミッションスタート!!」