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先程、教頭の開会宣言が行われ、予定通り進んでいった。
新入生の名前が呼ばれていき校長の話に差し掛かろうとしていた。
緊張していた新入生は、名前を呼ばれやっと落ち着いてきた。
また在校生はだらけきっていた。
保護者は偉い方々だらけでSPがついているし、教師達は完璧のセキュリティがあるおかげで東京ドーム三個分の体育館にいる人全員が油断しまくっていた。
だから誰も危機感を感じず、不審者が侵入していることを知らなかったのだ。
パーン!!
銃声が鳴り響く。
そして響き渡る悲鳴。
20人ほどの武装集団が乗り込んできたのだ。
「いいかよく聞け!!今からココは俺たちが占拠した!!魔法を使った奴は、このマジック・イーターで殺すからな!!」
魔法使いと凡人が戦ったら圧倒的に不利なのは凡人なのは、自明の理。
その為、一般人は勝つことができない。
そこで生まれたのがマジック・イーターだ。
名前の通り、魔法をすらも喰ってしまうような銃のことだ。
魔法使いの防御魔法をも貫通する銃なのだ。
この他にもマジック・キャンセラー、マジック・ブレイカーなどと刀や盾の形状の物がある。
こうして魔法使いと一般人が対等に戦えるようなったのだ。
閑話休題
こうして占拠された日帝付属は生と死に対する緊張感で張り巡らされている。
生徒は中学で基礎知能・基礎魔力を鍛える。
その為、1年は高等部から実技技能を身につける。
また2年はできても不発しやすいし、3年はできても一気に複数を相手できない。
だから生徒は侵入者を倒せない。
なら教師はと言うとマジック・イーターの恐ろしさを知っている為、変に行動ができない。
それに校長や教頭が人質に取られているのだからこの状況を打開できるはずがない。
もう魔法犯罪防止対策課という警察に頼るしかないのだろうか。
そんな時だ、命知らずの奴がいた。
それも七人。
「すいませーん、ちょっといいですか?」