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プロローグ
「只今より平成25年度国立大日本帝国付属魔法学園高等部入学式を始めます。」
教頭らしき人が開会宣言をした。
ここ国立大日本帝国付属魔法学園。
通称日帝付属と呼ばれている。
近年の社会では魔法が使える人口は、世界の総人口の三割程度だ。
その為、その三割が貴重なうえ人類を脅かす存在だということはわかるだろう。
だから若いうちに魔法をコントロールし、社会に打ち解けるようにということで創立された。
人類は、火・水・土の魔法しか使えない。
各々個人一人一つの波導を持っていて魔法もその波導に合わさっている。
一般常識だと一つしか使えないのだがごく稀に複数使える場合がある。
だが型破りな人類が七人いた。
その七人は、中学で日帝付属の中等部への入学試験で魔力検査をした際、常人の十倍以上あった。
七人の名前の頭文字が、七人揃うと一週間を表しているのでONEWEEKと呼ばれている。
今は学園中の誰しもが知っているだけだが、歴史に残るような七人に成長していく物語である。