LINK2 荒唐無稽な事情説明×転校悪魔娘の想い=偏見無き優しき戦士の誕生
漸く第二話を完成させました!!
例の如く危険物(LINK1の前書き参照)の持ち込みは禁止です(^_^;)(もう良い)
またもグダグダな内容ですが、是非目を通して下さいませ!!m(_ _)m
―な・が・れ♪
―くっ…来るな…!!///
―フフ、良いじゃない…もう何もかも見せ合った仲なんだからぁ…身も心も犯して尽くして私無しじゃ生きられない身体にしてあげるわっ!!
―や、止めろ…うわああぁぁっっ!!///
―津凪学園・1年B組
「…はっ!!って何だ…夢か…。」
机で突っ伏して寝ていた流は、深波に「食べられそう」な悪夢から目を覚まし、夢であった事に額から流れる冷や汗を拭いながら安心した。
「(あれは一体何だったんだろう…?突然現れた女の子が悪魔だったり、その子と同じ悪魔が学校で暴れてたり、悪魔が武器に変身したりして…)」
流は、悪魔…リンキュバスのシスーザ・シィプットとその魔契者である学生が引き起こした先日の襲撃事件について考えていた。あの後学生は逮捕され、深波も姿をくらましてしまった為、肝心な事を聞けず終いなままだった。が…
「(…もう忘れよう…あれはきっと夢だったんだ…最近バイトや勉強で疲れてただけだ…うん、そうに違いない…!!)」
日頃の生活による疲弊により現実離れした光景が見えただけだと、心の中でそう自分に言い聞かせて自己解決した。そこへ教室のドアから担任の、柔らかく尖った銀色がかった白髪に、銀色の着流しの上に茶色のジャケットを羽織り、下は黒いズボンが特徴の飄々とした男子教師が現れた為、今まで談笑等で騒いでた生徒達は一斉に静まり、自分の席に着いた。
「起立!礼!」
『おはようございます!!』
「あ〜おはよ。さて、ショートホームルームの前に…若き青年諸君、喜べ!!今日からウチのクラスに転校生が入って来るぞ!!しかも女子だ。」
『うおおおぉぉぉぉっっっっ!!!!』
「はぁ…一々喧しい…な…!?」
担任・魔霧真輝人の「女子転校生参入」の言葉を聞き、男子生徒達はテンションをこれでもかと言うくらい高めて喜びと期待の絶叫を上げた。しかし流は、それほど興味が無い為絶叫どころか、それを煩わしく感じながら再び突っ伏して眠ろうとする…が、次の光景を見て中止し、目を大きく見開いた…。
「んじゃ、入って入って。」
真輝人の指示を受け、ドアから現れた転校生の正体は…
「初めまして、海噛深波と言います。」
『うっしゃああああぁぁぁぁっっっっ!!!!超可愛いぜぇぇぇぇっっっっ!!!!』
「なあぁぁぁぁっっっっ!!!?」
流と魔契約したリンキュバス…シャクリア・シィヴァイトこと海噛深波だった。期待以上の美少女に喜びの絶叫を上げる男共とは別に、余りの衝撃の事実に目玉を大きく飛び出しながら絶叫する流。そして、次の彼女の言葉により、彼の安息の地は虚無と化す…。
「あ、因みに私このクラスに居る水始流と既に結ばれているから、告白なんて時間の無駄だからね。」
『なっ!?なっ!?ぬわんだとぉぉぉぉっっっっ!!!?』
「うわああああぁぁぁぁっっっっ!!!!早速言っちゃったよぉぉぉぉっっっっ!!!!」
―休み時間
―ねぇねぇ。海噛さんってマジで水始君と一緒に住んでんの?
―あの草食系の水始君がね〜。
―ま、水始君は安全だしいっか。で、二人って何処までいったの?
―くそぉ…あのおっぱいは既にあんな草食野郎に食われてたなんてぇ…!!
―流の野郎ぉぉっっ…!!
―リア充爆発しろっ!!
「はぁ…やっぱりこうなっちまったか…!!」
流は、自分が予想していた通りの展開が起きてしまった事に首をダランと下げ、非リア充な男子達の怨みの言葉を受けながら教室から出て廊下をボドボド…ではなくとぼとぼと歩いた。
「な〜がれ♪」
「うわわああぁぁっっ!!!!////みっ…深波!!こんな人前で急に抱き着くな!!///」
背後から、彼がこうなった最大の要因である深波が抱き着いて来た。ひやかしの言葉や先程と似た罵倒を浴びせる周囲の視線に耐え、顔をトマトの如く真っ赤にしながら深波を引き剥がそうする流。
「な〜が〜れぇぇぇぇ……!!!!」
「うわぁっ!?…って何だ鏡神か、驚かすなよ。」
突如流の眼前に、首に銀色のプレートをぶら下げ、上着の下は中心に赤い龍の絵がプリントされた黒いTシャツのみ着た、左目が隠れ肩まで伸びたパーマがかった茶髪の男子生徒・鏡神竜駕が恨めしいそうな顔付きで幽霊の様に現れた。
「リア充の仲間入りして嬉しいか?俺等(非リア充)と縁切れて嬉しいか!?巨乳な彼女とヤれて楽しいか、あぁっ!!?」
「何かと思えばそんな事かよ…。」
どうやら、流に彼女が出来た事が非常に気に食わず、三段階に怒りを募らせながら彼にやっかむ竜駕だが、流は「何時もの事か」と溜め息をついて一蹴した。
「童貞を不捨16年!!女子達の美しさを盗撮…ゲフンゲフン!!写真撮影するのみに留め続ける毎日に漸く終止符を打てる機会が到来した…!!にも関わらず!!碌に女に興味を持たないてめぇに来るなんてどういう事なんだ!?不公平だ!!最高裁に訴e…デボォォッッ!!?」
「一々がウザイから始末しといたわ。」
「あまり無茶するなよ。」
突然ダラダラとした長台詞(犯罪暴露含)&品性の無い話を叫び出す竜駕にイラッとした深波は、彼の顔面にパンチをめり込ませて黙らせた。
「昨日まで居なかったのは転校の手続きとかをしていたからよ。」
「そういう事か…じゃなくて!!何で…!!」
「分かった分かった、ちゃんと説明するわよ。だから、キスさせて♪」
「なっ…!!///全然分かって…!!///」
何故学校に編入したのかを尋ねる流の質問に、答えると言いながら強引にキスをしようと彼の顔に小さく尖らせた口を近付けようとする深波。
「貴方達!!廊下で何騒いでいるの!?」
「白石先輩…。」
二人を怒鳴ったのは、左胸に腕章を付けた紺色のブレザーに黄色いリボンを付けた、整った黒髪のセミロングの美少女だった。彼女は3年D組の白石黒深子、この学園の生徒会長でもあり、本来の真面目な性格も手伝って規則や秩序に厳格で、それを乱す者は絶対に許さない。その一方であまりの美貌に惹かれ、彼女のファンクラブが結成される程である。
「別に。私と流は一夜を共にした仲よ?イチャついてるだけで、あんたに迷惑掛けた覚えはないけど。」
「おいっ!!何で言うんだよぉぉっっ…!!」
「い…一夜を共にしたですってぇぇっっ!!?///何て破廉恥なっ!!///」
突然の横暴(深波にとって)に、流の首に腕を絡めながら冷たい表情で黒深子に反論する深波。対する黒深子は、今の言葉を聞き顔を真っ赤にしながら二人に激怒の意を示した。
「不潔…不潔よ!!こんな事が許される筈が無い…二人共然るべき処分を受けてもらい…ひゃっ!!?///」
「フゴゴ…白石会長の良い香り…最高だぁ…///」
「なっ…なっ…なっ…///!!」
黒深子が流と深波に処分を下そうとした瞬間、何時の間にか復活した竜駕が彼女のスカートの中に顔を突っ込んでその香りを堪能すると言う、超変態的な事をやらかしていた。
「因みにパンツの色は青と白のストライ――!!」
「(死んだぁぁぁぁっっっっ!!!!)」
更に下着の色まで暴露しようとする竜駕だが、無言状態の黒深子に引き摺り出され、腹に強力な正拳突きを叩き込まれて、そのまま血を流しながら地に沈められた。彼女は空手10段の持ち主でもあり、流はその強さに心中恐怖を感じた。
「…今日の所は見逃すけど、今度見かけたら即処分しますからね!!」
流石に二人への処分どころでは無くなった状況なのか、黒深子は厳重注意をしてその場から立ち去って行った。
「ふぅ…鏡神の犠牲のお陰で何とか助かったな…。」
「ふん、ああいう聖人君子気取りな女程、裏では男とヤリまくってんのよ。」
「おい、失礼だろ!!」
どうやら深波は黒深子の第一印象が大いに気に食わなかった様であり、有りもしない暴言を口にし流に諌められる。
「それより、いい加減話してくれないか?君が何者なのかを。」
「分かったわ…じゃあ屋上へ行きましょ。屋上と聞いてエッチな事想像…」
「するかっ!!」
―屋上
「私達リンキュバスは、人間の精気を餌にする悪魔なの…。」
「人間の…精気…!?」
「私達は元々この人間界とは違う別世界・次元魔界の住人なの。でも近年リンキュバスの出生率が減って、人口も年々減りつつあると言う事態になってきた…。そこで、リンキュバスの『種』を増やし繁栄させるべく人間と契りを結ぶ為にやって来たのよ。」
「……。」
深波達リンキュバスが人間界に訪れた理由、近年新たなリンキュバスの子供が産まれず年老いた者も年々亡くなると言う、流達人間で言う少子化問題が原因である。その事態を止めるべく、人間界に現れたのだと…。
「でも人間なら誰でも良い訳では無く、リンキュバスを闇絆の証に変化出来る魔契者の人間でないと子供が出来ないの。だから私は「もういい。」え…?」
深波は更なる説明をするべく口を開こうとするが、流はそれを止める様呟く。
「結局自分達の繁栄の為に俺達人間を利用したに過ぎないんだろ!?」
「ち…違うわ!!私は…!!」
「悪魔の言葉なんて信じられるか!!二度と俺に近付くな…!!」
深波が自分に好意を寄せていたのは、リンキュバスの繁栄させる為に利用していたのだと思った流は、その怒りをぶつけてその場から立ち去って行った。取り残された深波は膝をつきながら自分の思いを告げられなかった事に小さく涙を流す…。
―通学路
「結局授業にも出てこなかったなあいつ…。」
一人で帰宅途中の流は、屋上での話以降授業はおろか校内でも教室にも深波が姿を現れなかった事を心配するが…
「いや…あいつは悪魔なんだ!!俺を騙していたんだ!!」
首を横に振りながら、リンキュバスである深波への憐れみの感情を振り払う流。しかし…
「もしかしたら、俺にこう思われるのが怖くて隠していたのかもな…。」
立ち止まり彼女がリンキュバスの事情説明をしなかったのは、今の様に自分に拒絶されるのを恐れていた為だと推測し出す。そこへ…
「貴様はSか?それともMか?」
「は…?」
二人組の男女が現れ、その内の虎刈りの頭をした全身が黒いライダースーツ越しに目立つ程体格の良い身体をした男が流に意味不明な質問を尋ねる。
「答えないわねぇ…それじゃあ…」
もう一人の、黒いピチピチのキャットスーツを着た妖艶な雰囲気を持った黒いソバージュの女性は…
『Mって事にしましょ…!!』
質問に答えない流をMだと勝手に判断しつつ、全身が黒い百足を丸めた様な頭部に、百足の様な刺々しい身体に女性的な括れを持ったリンキュバス「ピードセル・フォレスペイン」へと変化し、更に…
「闇絆の証!!隷属する女王百足!!」
虎刈りの男がそう叫ぶと、ピードセルの身体を紫の光に包まれ、黒い百足の如く長く、無数の棘が生えた鞭の闇絆の証「隷属する女王百足」に変化し男に装備される…。
「さあ、調教タイムの始まりだぁぁっっ!!」
「うわああぁぁっっ!!」
男はとんでもない台詞を吠えながら、隷属する女王百足を流に向けて横に大きく振り払う。しかし流は、咄嗟にバックステップを取る事により何とか攻撃を回避した。が、先程まで彼がいた地面は大きく抉れてしまった。
「(冗談じゃない…今のを喰らったら怪我程度では済まないぞ…!!何とか上手く撒く方法を考えないと…!!)」
『へぇ…今の攻撃を避けるなんてやるじゃない…。でも、避けてばかりじゃ勝てな…あぁん!!?』
「誰が口を利いて良いと言った?俺の許可無く勝手に喋るなこの雌豚がっ!!」
『あぁん御主人様ぁ…申し訳ありません…。』
今の流のバックステップを見事だとピードセルだが、男が隷属する女王百足の持ち手と根本を強く握り締めながら罵声を浴びせられると、艶かしい声で彼に謝る。この事から二人が如何にブッ飛んだ関係である事が一目で分かる。
「気を取り直して…再び行くぞぉぉっっ!!」
「もう一度避けてしまえば良いだけだ!!」
閑話休題を止めた男は、隷属する女王百足を流に向けて大きく振り払う。しかし先程と同じくバックステップで回避した。…のだが…
「同じ攻撃をすると思ったか?」
「何!?ぐあぁぁっっ!!?」
地面に当たる寸前に百足の様に蠢き、一直線に流に向かって激突し、彼を吹き飛ばした。
「くっ…くそっ!!か…身体が…痺れ…て…!?」
「良い表情だ…。この隷属する女王百足は自在に動くだけで無く、当てた対象を麻痺させる能力を持ってるんだよ。」
隷属する女王百足の攻撃をまともに受け、その能力により麻痺し顔を顰める流の顔を見て恍惚な表情で喜ぶ男。彼はこの能力で人々をいたぶり、苦しむ様を見る事に悦びを感じる加虐性欲者でもある…。
「この…変態…野郎…!!」
「そろそろフィニッシュとイカせて貰うぞぉぉっっ!!」
流の変態と吐き捨てる言葉を無視し、男は止めを刺すべく隷属する女王百足を大きく振り降ろした…。
『ああああぁぁぁぁっっっっ!!!!』
「何!?」
「どう…して…どうして…なん…だ…!?」
突然何者かが二人の間に割って入り、流の代わりに隷属する女王百足の攻撃を諸に受けて激痛のあまり悲鳴を上げた。その正体は…
『な…がれ…大…丈夫…!?』
「どうして俺を守ってくれたんだ…!!深波…!!」
流を庇ったのは、リンキュバス態に変身した深波…シャクリア・シィヴァイトだった。麻痺した彼女の呂律の回らない口調から、隷属する女王百足の能力はリンキュバスにも有効のようだ。
『流…聞いて…私が貴方を選んだのは単に闇絆の証を生成出来るからじゃない…!!』
「え…?」
『次元魔界から人間界(こっち)に来るのって、凄く莫大な魔力を消費するから下手すると着いた瞬間に命を失いかねないの…。その例で死にかけていた私を救ってくれた貴方の優しさが本当に嬉しかった…。そしてそんな貴方とだったら必ず幸せになれるって確信した…。』
「……。」
『確かに繁栄させたいと言うのは嘘じゃない…でも、私のこの気持ちも決して嘘じゃないわ!!本当に貴方が好きだって気持ちは…嘘じゃない!!』
「……!!」
麻痺しつつも、自分の本当の気持ちを大きく流に伝えるシャクリア。その言葉を聞いた流は、目を大きく見開いた…。
「ゴチャゴチャと煩い奴等だ!!二人まとめて死ぬがいいっ!!」
戦いの途中に喋るシャクリアの言葉に苛ついた男は、流ごと隷属する女王百足で彼女に止めを刺そうとする…。
「これ以上…深波を傷付けさせない!!闇絆の証!!女帝鮫の帰還!!」
攻撃が当たる寸前にシャクリアの身体が青い光となって女帝鮫の帰還に変化し、彼女との絆を取り戻した流に装備させる…。
「まさか貴様も魔契者だったとはな…!!雌豚!!本腰を入れるぞ!!」
『はい、御主人様。あんな小娘に遅れは取りませんわ。』
闇絆の証を装備した流を見て、男はピードセル共々警戒心を強めて戦いに臨み、隷属する女王百足を百足の様に今まで以上のスピードに蠢かせて流に攻撃した。
「斬り…裂けぇぇっっ!!」
対する流も僅かに麻痺が弱まったのか、女帝鮫の帰還を横に降り投げる。しかし、弱まったとは言えまだ完治した訳では無い為、降り投げた力はそれほど強くは無い。
「ふん!!その程度の攻撃で我が闇絆の証は破れはしない!!」
『きゃああぁぁっっ!!』
「深波!!」
隷属する女王百足の攻撃に弾かれた女帝鮫の帰還は流の手元に舞い戻る。
「大丈夫か!?」
『平気よ。それより…あいつの弱点が分かったわ…!!』
「本当か!?」
女帝鮫の帰還から聞こえる深波の言葉を聞いた流は、耳を当てて今の話を聞き出す。
「何を話し込んでいる!?悪足掻きは止めてさっさとくたばれぇぇっっ!!」
またも戦いの途中に話込む二人に苛立つ男は、隷属する女王百足に紫色の魔力を籠め、流に大きく振り降ろそうとし…
『今よ!!』
「うおおぉぉっっ!!」
その瞬間を狙い、女帝鮫の帰還を剣の様に構えながら男に向かって走り出す流。
「何!?ブーメランを剣代わりに!?」
『鞭使いの弱点…それは鞭を振る寸前か鞭が当たる瞬間、ほんの僅かだけど使い手は動きが固まる…!!さぁ、どうするの?このまま私に斬られて死ぬか、解除して降参するか。好きな方を選びなさい♪』
「ぐぬぬ…!!」
深波の「どちらを選んでも負け」な選択に歯を軋めながら悩む男。自身の死か、降参か、彼が選んだ答えは…
「か…解除だっ!!」
やはり命が惜しいのか、男は隷属する女王百足を解除してピードセルに戻し降参する事を決めた。かに見えたが…
「貴様が斬られろ!!化物がっ!!」
『嘘…!?ああああぁぁぁぁっっっっ!!!?』
ピードセルを押して、女帝鮫の帰還の攻撃を代わりに受けさせて爆死させると言う、卑劣な手段を取った…。
『あんた…!!』
「もうあの化物(おもちゃ)の相手に飽きたんだ…!!はは…あっはははは!!!!」
「この…糞野郎がぁぁっっ!!」
「ぅがっ!!?」
今まで自分の都合の良い道具として扱ってきたピードセルを、いざ自分が危なくなったら「化物」だと言い捨てて盾にした男は、狂ったかの様に高笑いをし始めた。あまりの非道さに流は怒りを籠めて力一杯彼を殴り飛ばして気絶させた…。
「深波、悪かったな。君の事を信じてあげなくて。」
「もう良いのよ。流が分かってくれたから♪」
「もしあのままずっと別れていたら、君の気持ちを聞いてなかったら、俺もあの男と同じ様な事をしていたかもしれないな…。」
今回の戦いを通して、リンキュバスも自分達と同じ様に心を持ち、その命も人間と同じく尊い物だと知った。
「深波…これからどんな事があっても、俺だけは君の味方だ…!!だから、これからも宜しく!!」
「流…ええ!!此方こそ宜しく!!」
こうして、流と深波は本当の「絆」を築き上げた。この二人が紡ぐ物語は今、本当の幕を開いたのだった…。
『ふん…。』
そんな二人の様子を、全身が黒い鎧に包まれ翼を広げた右が橙、左が紫の瞳をした鳳凰を模した頭部、目の部分がのっぺりとした灰色のバイザーが特徴の謎の人物が腕を組みながら空中から冷たく見下ろしていた…。
如何でしたか?
今回は一気に「某光導者」より三人の人物を復活させました!!
まずは流達の担任・魔霧真輝人。あの飄々とした態度、服装、そしてこの名前の法則性…見覚えはございますでしょうか?
続いて流の同級生・鏡神竜駕。もう誰だか一瞬で分かりますよね?(^_^;)
最後に津凪学園の生徒会長・白石黒深子!!知ってる方は説明不要、某光導者のヒロインです!!ただ違うのは年齢くらい…とだけ言っときます。
そして今回のゲストリンキュバス、ピードセル・フォレスペイン。命名方法は百足(CENTIPEDE)+マドモアゼル、森(FOREST)+痛み(pain)とかなり無理矢理です(^_^;)
魔契者の男とはSM関係の繋がりです。(おい待て)
戦隊シリーズや仮面ライダーみたく、ゲスト方式で敵リンキュバスを登場させると言うやり方でイカせて(字が違う!!)貰います。
そして最後に出てきた鳳凰鎧の人物…その正体は何れ分かります。
そろそろ(早過ぎだろ)流以外のメイン魔契者を出すつもりです!!どんな人物でどんなリンキュバスなのかは徐々に書いていきます!!
ではでは ノシ