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渋谷とロボと幻悽少女

掲載日:2026/05/20

 三輪バイクがエンストした。

「ねぇ、あいぼ」

 横から銀髪ツーサイドアップの少女が尋ねる。

「これ、いつのものなの?」

「わからない。旅の途中で拾ったやつだから」

「後ろの大きなカゴ、使いやすくて好きなんだけどなー。なんのためのやつなんだろ」

「さあね」

 拾った直後は三角形のマークがついていたのは朧気ながら覚えていた。意味もわからず削り落としたのも、いまとなっては薄い思い出だ。

 曇天。暗い世界。その中でも、この場所はとても陰惨な雰囲気を纏っていた。

 人がいくつ縦に並んでも届かなさそうなほどに高いビルが、何本も天をつく街。否、街だったであろうもの。

 人の気の全くない街は、不気味なほどの静けさに包まれている。

 かつては賑わっていたであろう商店街の門。上には「渋谷センター街」と文字が踊っていた。

「シブヤっていうみたい。この街」

 わかりきったことを口にする相棒に「そうみたいだね、ヒトモドキ」と適当な相槌を打つ。

 それから僕は軽く肩甲骨を回して——スカートを翻して告げた。

「エンジンが直るまで、ここをキャンプ地にしようか。幸い、食糧はまあまあありそうだし」

「そうかな。……そうみたいだね」

 目の端に、小さな生き物がちらついた。

 芋虫みたいな見た目だが、僕の腕くらいの大きさ。青緑に透き通ったそれは、無数についた目で僕らを睨んだ。

 なるほど。この街はゲンセイ生物があまり強くないらしい。


    *


 2030年。ついに文明崩壊の引き金が引かれた。

 十年近くの戦争、物資不足。衰退し始めていた文明は、突如現れた新生物——後に「幻棲(ゲンセイ)生物」と呼ばれるものの襲来により、決定的に崩壊した。

 減った人口。生存者は地方へと疎開し、都市は廃墟となった。

 もはや治安維持もままならなくなった世界。この世界において旅人は、即ち逃亡者、或いは自殺志願者を意味している。


    *


 さっきの芋虫っぽいゲンセイ生物を解体する。ナイフさばきも、だいぶ板についてきた。

 横縞が交差する広場。文明崩壊前の漫画に度々描写されてた「スクランブル交差点」とはここのことだったのだろう。この割れた石の道路上に幾多もの人間が行き交っていただなんて想像がつかない。

「あったよー、ごはんっぽいの」

 ヒトモドキはその白いワンピース——のように擬態させたものをひらひらと揺らしながら、両手いっぱいにものを抱えて。

 ザリザリとなにかを引きずっていた。

「どうやって引っ張ってきたの……?」

「尻尾はやした」

 こともなげに言ってのける。相棒とはいえど、ゲンセイ生物の考えることはよくわからない。

「てか……それ、なに?」

 その尻尾で引っ張られてるそれを指さすと、人外の相棒はキョトンとしてから答えた。

「ヒトみたいな、なにか」

 なんだよそれ。しかし、駆け寄ってみてみると確かに人間、それも少女。

 歳は十四歳の僕より若干下くらいだろうか。やたらと長い金髪。フリルやリボンが飾られた洒落た服。而して——その皮膚の感触に、違和感。

 ……シリコーン。あとその奥には死骸とは違う冷たさ。

 軽くその体をまさぐると、髪に隠れた首筋に明らかに異質な冷たさを感じた。

 金属。そして、いくつもの穴の感触。もしかしたら——。

 僕はバイクの荷台を開けて、道具箱とエンジン発電機、ポータブル電源を取り出す。

「なにするの?」

「直す。……たぶん、こうすれば——」

 配線。電源を発電機につなぎ、ポータブル電源を経由して少女の首筋に空いていた細長い楕円形の穴にコードを接続。

「——動く、はずっ」

 発電機のエンジンを動かした。ぶろん、と大きめの音と振動。

「お人好しすぎないかな、ボクのあいぼ」

 ヒトモドキが冷めた目で見るが、いつものことなので気にしない。しばらく食事をして待とうか。


 ぱち、と少女が目を開けた。

「……あれ? 寝ちゃってた……」

 目をこすって身体を起こす彼女。その内部からはちゅいいんとなにかが回転あるいは振動するかすかな音。

「おはよう。ロボットの子」

 僕が挨拶をすると、少女は「なによ、その言い方」と頬を膨らます。

「あたしには『ヴィデオ』って名前があるの」

「そう。よろしく、ヴィデオ」

「淡白すぎない、キミ」

 唇を尖らすロボットの少女——ヴィデオに、僕は軽く肩を回して……ホコリを払って、立ち上がる。

「はー……。久々の充電。生き返るーっ」

 そんな事を言ってちゅいんちゅいんと軽く体を動かす彼女。やがて僕をじーっと見つめて。

「……キミ、カワイイねっ」

 口にした。無表情で見つめ返す僕は。

「そう? 僕、男だけど」

 あっけらかんと口にした。

 じーっと見つめ合って。

「え、うそ。こんなにカワイイのに」

「ウソじゃないよ」

 言い合った。

「え、こんなにカワイイ子が女の子じゃないってマ?」

「マジ」

「そっかぁ……」

 うなだれながら僕の頭を撫でるヴィデオ。

「あいぼは、おとこ。なのに女のかっこしてるの」

 ヒトモドキのニュートラルな口調の説明。ヴィデオは僕をまじまじと眺め。

「なんでスカート履いてるの?」

 尋ねる。

 僕の服装は、単色のTシャツとデニムのミニスカートだ。若干オーバーサイズで、胸元には何かのプリント。

 僕はその服を軽く撫でて。

「姉さんの形見だから」

 答えた。

「へー、お姉さんがいるんだー」

「一年前に死んだ。感染症で」

「自分の服は?」

「ある。けど、姉さんを感じたくて」

「ロマンチックー! でもダサいよ?」

「いいんだ。旅で着飾る意味なんてないから」

「もったいなーい。こんなにカワイイのにー」

「……その可愛いって何?」

「カワイイってこと!」

 あ、これだめだ。話が通じない。

「無言でナイフ構えるのやめてよー!」

 笑いながら手を振るヴィデオ。「あ、そうだ!」と言って僕の手をつかむ。

「いいとこあるんだー。連れてってあげる!」

 嫌だ、なんて言ってもきっと無視されるんだろう。というか力が強くて抵抗できないし。

 それに、ロボとはいえ——久々の、ヒトモドキ以外の知的生命体だ。悪い気なんて、しなかった。


「ねーねー、キミたちはなんで旅してるのー?」

「死に場所探し」

「ついてきてるだけー。でも、あいぼは最初しにたくないって」

「昔の話。……姉さんが死ぬまでは、まだ希望があったから」

「へぇー。割とよくある理由だ」

 そんな他愛もない話をしつつ、ヴィデオに連れられてやってきたのは。

「……ファッションビルの、廃墟?」

「うんっ。よくわかったね」

「故郷で……漫画で見たことあったから」

 巨大なビル。一番上には三桁の数字の看板が乗っかっている。

「昔——十年前はアレ光ってたんだよ?」

「文明崩壊の、前」

「そ。キレイだったなぁ……」

 ぼうっと上を見上げるヴィデオは、少しして首を軽く振った。

「って、いけないいけない。最近アタマがボーッとするの、よくないぞヴィデオちゃん!」

 自分に言い聞かせるような言葉。そんな様子を僕は見つめて。

「どうしたの、キミ」

 尋ねられ、僕は。

「なんでもないよ」

 言い返した。

 見つけた時、彼女はバッテリーが尽きて自立充電も叶わなくなっていた。しかも、充電して復活させても頭がぼーっとするときた。

 おそらくは内部の機器のどこかが劣化している。もしかしたら部品交換などで治る可能性はあるが——交換するための部品なんて、この終わった世界じゃ手に入りようもない。

 ——即ち、彼女はもう寿命が近いのだろう。

 けれどそんな事実を口に出すのは無粋だ。代わりにただ一つ、聞きたくなった。

「……どうして君は生きているのか、気になっただけ」

「あはっ。それもよく聞かれる。——こんなご時世だもんね」

 彼女は微笑んだ。

「ついてきて。歩きながら話そうよっ」


 電気も通っていない暗い建物の中。さっきの発電でついでに充電しておいた懐中電灯で視界を確保しつつ進む。

「この建物、お気に入りなんだよね」

「そうなんだ。こんな古いビルが」

「最先端ファッションの聖地と言ってくれたまえ」

「いつの最先端なの、それ……」

 呆れながら動いていないエスカレーターを上る僕に、ヴィデオは話題を変えるように「なんであたしが生きてるか、だよね」と口にする。

「う、うん」

 頷くと、彼女は小さく笑った。

「それはね、色んなところを見て回りたいからなの」

「いろんな、ところ」

「そう。いろんな楽しいことをして、いろんな面白いものを見て、いろんな人々と関わって——この滅びゆく世界を、最期まで見続けるの」

「なんで、そんなことをするの?」

「それがあたしに課せられた使命だから。機能停止する(しんでしまう)その日まで、楽しく世界を見続ける。それが、あたしの役割。——やりたいこと、なんだ」

 なるほど。だから見る者(ヴィデオ)という名前なのか。一人、納得する。

 ——きっと彼女には、このあとの運命がわかっているのだろう。

 それがわかっていたとしても、ただ楽しく生きて死んでゆく。それがきっと、彼女の生き様というものなのだ。


「——誰か、見てる」

 さっきから静かだったヒトモドキが、小さく口にした。

「国民軍のおじさんかな。ゲンセイ生物は、ヒトにとっては脅威だから。

 まあいいや。ついたよ」


 そこは、テナントの店の一つだったのだろう。おそらくは、なにかから避難したその日のまま。いくつかの倒れたマネキンと積もったホコリを除けば、ほとんど綺麗なままだった。

「いくつか拝借しちゃったけどね」

「お金は?」

「払う相手がいないでしょ」

「それもそうか」

「というわけで、二名様ごあんなーい」

「わっ」

 ヴィデオに背中を押されて、僕は試着室と書かれた小部屋に押し込まれた。

 しゃっと閉められるカーテン。固まった僕に「これ着て見せてっ!」と服が投げ渡された。

 ……どれも女物じゃないか。普段からスカートだから、あんまり気にしないけど……装飾華美なのは、なんか恥ずかしい。


 結論から言おう。

「カワイイーっ!」

 そのおそらくはティーン向けの、いまでは用をなさない可愛らしさを重視した服は、僕にはよく似合っていた。それはもう、恐ろしいほどに。

「この茶髪、すっごいきれいだよっ! この長く伸ばしたの、地毛?」

「カツラとかは使ってないけど」

「えーうそー! 男の子でこの可愛さはもはやキセキだよキセキ!」

 すっごい興奮の仕方だった。どうやらヴィデオはファッションが好きなロボットらしい。

 肩の下くらいまで伸びていていつもは無造作に一つ括りにしてる髪もいじられた。やれツインテールだとかポニーテールだとかふんわりボブだとか。よくわからないが、何をやっても「カワイイ!」と言われた。……正直、悪い気はしない。


「……防御力低そうなんだけど」

 結局、ひらひらとした薄手の白いミニスカートにくしゃっとして布面積の少ないチェック柄のトップスを着せられ、僕はようやく店を出ることを許された。靴は少しかかとが高いサンダルだ。ちょっと痛い。髪も少し緩めに巻かれたポニーテールにされた。

 一切姿を変えずに出てきたヒトモドキにじっと見つめられ。

「な、なに?」

「これがかわいいってやつなのか」

 ぽつりと言われた。

「ようやくわかったのねヒトモドキちゃん」

「わかんない。でも、いつものあいぼよりキラキラしてる」

「でしょー!」

「たべたい」

「ちょっとそれはわかんないかなー」

 人外同士で通じ合っている。人間の僕にはさっぱりわからない。

 軽く嘆息した僕に、ヴィデオは視線を向ける。

「ヒトモドキちゃんとキミって、どういう関係なの?」

「ただの友達。というか相棒。——旅は道連れ世は情けって、姉さんがよく言ってて」

「情けをかけられるような世の中じゃないけどねー」

 ヒトモドキの情のないツッコミに「そういうものなの。人間って」と唇を尖らせ。

「でもいいなー。そういうのがいるって」

 ヴィデオが、ため息を吐いた。

「あたし、そういうのないから」

「…………」

 エスカレーターを歩いて降りて、徐々に地上が近くなる。

「あははっ。これもシュクメーってやつなのかな。ひとりぼっちで、東京中を回ってたんだ」

 やがて、一階の表示が見え。

「だから、作られてからずっと一人ぼっちだったんだ。色んな人と出会って——そのたび別れてを、繰り返してた」

 外の明るさが見えた。夜空は建物の中とは違う明るさがあって。

「さみしくなんてないけど……なんか、羨ましいなって。ただ、それだけ」

 星明かりが彼女を照らした。その顔は、どこか悲しそうに微笑んでいた。

 ——きっと彼女が人間だったのだとしたら、涙をこぼしていたのだろう。そんな微笑みで。

「……あの」

「ヴィデオ。——いっしょに、こない?」

 ヒトモドキに、先に言われた。

「旅は道連れ、世は情け。ちがう?」

「先に言おうとしてたのに」

 相棒に唇を尖らすと、「あとキラキラしたあいぼ、みたいし。もっと」なんて言ってそっぽを向く。それが狙いか……。

 けど、言おうとしてたことは同じだった。

「どうせ来る終わりなら、楽しく迎えたい。——君も一緒にどうかな」

 目を細めた僕に、彼女は目を丸くして。

「ありがと。——いまがその瞬間でもきっと後悔しないn——」鋭い爆発音。火薬の匂いが鼻を突いた。


 この世界において、火薬はガソリン以上に貴重な消耗品だ。もともとこの国では手に入りにくいものだったらしい上、新たな産出源もほとんどが絶たれてしまったという。

 かつて戦争の主力だった「銃」は、めったに使えるものではなくなった。希少でもう手に入らないそれをわざわざ使うような機会があるとすれば、それは。

「やった……ゲンセイ生物……殺した……ッ」

 強い殺意に、他ならなくて。

「……はぁ……はぁ……殺し、殺した……ころ……え」

 物陰で興奮している男に、ヒトモドキは指を突きつけていた。針のように変形させて、尖りきった指を。

「こいつ。ボクを殺そうとしたの」

「そうだね。——ヴィデオを殺した奴だ」

 僕は眼前の『残骸』に目をやった。

 ——黒く飛び散った液体は、おそらく長らく交換されていない冷却液。ヒトモドキを射抜こうとして放たれた弾丸は、ロボットの首と頭部の下半分をえぐるように射抜いていた。

 多層かつ複雑に接続された配線や配管は、もう二度と元の姿に戻ることはない。飛び散った基盤の一枚——割れたストレージのチップを手に取り、握りしめた。

「あ、ああ、ヴィデオ様……ヴィデオ様、が……殺された……」

「ああ……ゲンセイ生物のせいだ」

「お労しや……ああ、よくも、よくも——」

 わらわらと人が湧いて出てくる。壮年の男女。五人、十人——だいたい、二十人ほどは出てきただろうか。

 僕らとロボットの残骸を取り囲む老人たち。おそらくヴィデオの話にちらっと出てきた「国民軍(じけいだん)」なのだろう。

 その目は濁っている。——おそらく話は通じない。

 きっと疎開を拒否して、最後まで地元を守り抜こうと足掻いたのだろう。そして——ヴィデオに守られてもいた。

 ここからは妄想に近い推測だが——たぶんヴィデオが、渋谷の強力なゲンセイ生物を処理していたのだろう。そのせいで、同じ強さを持つ生き物はこの地に近寄らなくなった。だから——ここのゲンセイ生物は強くなかったのだ。

「……僕らは殺意を向けられた。これは正当防衛だ」

 これから行うことへの言い訳。自分に対してのそれに反応したのか。

「みんな食べちゃっていい?」

 ヒトモドキの発した問いに、「ああ。いいよ」と答える。

「ああ、そこの人間も、敵か」

「……や、ややや、やっちまえェ!」

 震えた声で叫んだ誰か。それを合図に、国民軍の老人たちは武器を振りかぶって迫る。けど。

「なんだ、こいつらシロートじゃん」

 血が舞った。ヒトモドキの腕が鎌の形に変形していた。——一気に五人減った。

「ひっ」

 怯えた声に、僕の脳はクリアに澄み渡ってきた。

 ——こんな素人相手に、彼女はあっけなく殺されてしまったのか。

 ヴィデオが選んでくれた服が、赤く染まっていく。それが、ひどく虚しく感じた。


 これは、正当防衛だ。やらなきゃ殺されていたから、返り討ちにせざるを得なかった。彼らも生き抜くために敵性の生物を殺そうとした。だれも悪くない。そう、誰も悪くなんかない。

 だけど——そこに少しの感情が乗ることくらい、きっとだれも咎めやしないだろう。

 咎めるものなど、もともと存在しないのだけれど。


    *


「あいぼ。焼肉、食べる?」

 じりじりと肉が焼ける音がする。ヒトモドキが、さっき殺した肉を焼いている。

 スクランブル交差点の真ん中。僕はバイクのエンジンをいじりながら答える。

「人の肉は食べられない」

「なんで? おいしいのに」

「頭がおかしくなるって、子供の頃母さんに言われた。あと気分が悪くなる」

「へんなのー」

「それが人間なんだよ」

 タンクには軽油がまだ残っている。起動ボタンを押すと、エンジンがぶろんと震えた。

「明日、出発しよう」

「わかった」

 首を縦に振って、串に刺した何かの肉片を頬張るヒトモドキ。それを横目に、僕は星空を見て。

「……ヴィデオのこと?」

 尋ねられて、僕は緩慢に首を縦に振る。

「どのみち死ぬ運命だった。それが早いか遅いか、それだけのこと」

 自分に言い聞かせるように口にしてみるが。

「それでも、悲しいものは悲しい」

 ヒトモドキの言葉に、僕は目を丸くする。その反応に、彼は眉すら動かさずに肉をもう一欠片頬ばってから。

「きみなら、そう言うんでしょ?」

 告げた。

「……お前も、だいぶ人らしくなってきたね」

 こぼした一言に、目の前の相棒はなにも言うことはなかった。


 やがて夜が深まって、僕は軽く肩甲骨を伸ばしてから立ち上がった。

「どこいくの、あいぼ」

「服を調達しに。濡れて汚れちゃったから」

「キラキラ」

「期待はしないでね」

 軽くあくびをして、僕はもう一度あのファッションビルの方へと歩き出す。

「なんで? ——『旅で着飾る意味なんてない』のに?」

 僕のセリフを引用して疑問を呈したヒトモドキ。僕は少しだけ考えてから、告げた。

「可愛くするのも、悪くはないと思ってね」


Fin.


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