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百日咳に罹った話  作者: 夏目 碧央


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発症

DAY-1 8月15日(金)

 この日、私は実家に里帰りした。日帰りだが。次男は多少咳が出る以外は元気になったが、年老いた祖父母に、ましてや心臓の悪いおじいちゃんに会うわけにはいかないので留守番。長男は独りで旅行に行った直後なのでやはり留守番で、私だけが実家に行った。夫は仕事である。

 次男が腸閉塞で大変だった話や、その後咳がひどかった話などを、父母や妹に話した。そして、百日咳だと思うが、大人は発症しないらしいなどとも。

 しかし、どうも変な咳が時々出始めた。まあ、むせたり少し寒かったりすると咳がちょっと出たりするものだが、いつもの咳とは違う、なんかこう、下の方から湧き上がってくるような、コホッという感じの軽い咳だ。

 ほんのたまに出るだけだった。だが、夏である。クーラーもかかっていない部屋にいた。まあ、汗をかいた肌を扇風機の風で撫でられたりすると、ちょっと咳が出る事もあろう。だが、どう考えても普通の咳ではなかった。なのに、私はこの時次男からうつったとは思わなかった。いや、多少そうかもしれない、と頭をよぎったのに、まさかそんなはずはない、大人にはうつらないはずだ、などと思い込もうとしていた。本当は半信半疑だったのに。

 後から思えば、変な咳が出るから念のためにマスクを実家でもらうとか、咳をする時にはハンカチで口元を覆うとか、すればよかった。なのに、うつったと認めたくなかったが為に、それさえもしなかった。人間とはなんと浅はかな生き物よ(拡大解釈!)

 変な咳が出る事以外には、特に具合が悪いという事もなかった。寒くもないし、だるくもない。だから余計に感染を疑わなかったのだろう。


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