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百日咳に罹った話  作者: 夏目 碧央


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広島観光

DAY-25 9月8日(月)

 日記を書き終えて少し眠ったと思ったら、15分後に咳で起きた。だがその後また眠り、1時間くらい眠ったところで痰がのどに張り付き、息が出来なくて苦しくて、激しい音を出していたので夫も起きてしまった。なぜかクーラーを切り、吐くわけでもないのにビニール袋を渡してくれた。そして背中をさすってくれた。クーラーを切ったのは、電気を点けようとして間違えたそうだ。

 後から思えば鼻で息が吸えたのかな、とも思うが、この時は息が吸えない!と思ってしまった。やはりパニックになっているのだろうか。水を何度か飲んで、やっと何とかなった。それが5時。心臓がバクバクしてしまってもう眠れなかった。

 さすがに1時間しか眠ってなかったら元気に動いていられないと思うので、浅い眠りで少しは眠っているのだろう。9時にホテルをチェックアウトして、夫と2人で広島へ向かった。息子たちはそれぞれ大阪観光をして東京に帰る事になっている。後で一応確認したら、ちゃんと10時頃に2人でチェックアウトをしたそうだ。次男だけ起きられずにタイムリミットの11時になってしまうのでは、と思っていたがそんな事はなかった。それに、あれだけ前日に足が痛いと騒いでいたのに、もう今日には痛みもほぼなくなって、大阪城や道頓堀を観光したそうだ。若いからだろうか。羨ましい。

 新幹線で広島へ行き、電車とフェリーで宮島へ行った。電車ではうとうとした。やはり寝不足なので目が常に眠い感じだった。横になると痰が詰まるから、座った状態で眠れば大丈夫だろうと思った。けれども、眠ったと思ったら痰が詰まって咳が出る、という繰り返しだった。

 宮島ではカキを食べ、ビールも飲んだ。結局小瓶の3分の1ほどは夫にあげてしまったが。しかし、焼きガキもいいがカキフライがすごく美味しかった。こんなに美味しいカキフライは初めてだと思ったくらいだ。食べ物を美味しいと感じられただけでも、本当に良かった。体調不良を押してでも旅行に来た甲斐があった。

 しかし、ビールのせいもあって体が余計にだるくなった。暑いし。外国人が鹿に攻撃されているのを見て心配した。もちろん鳥居の傍まで行ったし、厳島神社にお参りにも行った。お土産屋さんに入ると何故か一時的に元気になった。買い物は楽しい。

 ホテルに一度帰ったらもう出たくないくらい疲れていた。なので、お好み焼きをテイクアウトしてチェックインした。

 とにかく眠い。だが、また痰で息が出来なくなるのかと思うと気が重い。安眠が恋しい。

 夫は夜の街へと繰り出したが、私はもちろん出かけない。だが、ホテル内のコインランドリーで洗濯をした。洗濯乾燥機にかけたが、乾きにくい物は湿っていて、部屋に持って帰ってきたらハンガーに吊るしたり、ベッドの上に広げたり。疲れているのに家事をやる私。今夜の宿はアパホテルだった。アパホテルと言えば寝具に力を入れているって?夫の受け売りだけど。枕はやはり1つのベッドに2つ置いてあった。


DAY-26 9月9日(火)

 ベッドは気持ちが良かったし、枕もちょうど良く坂に出来た。そのおかげで眠れたのだが、2時間くらい眠って2時頃、やはり呼吸困難で起きた。夫の事も起こしてしまった。その時、懸命に鼻で息を吸ってみたら、ほんの少し吸える気がした。

 それからまた眠り、5時半頃にまた痰が詰まって起きた。今回も夫を起こしてしまった。夫婦は片方が病気だともう片方も安眠できなくてお互いつらい。

 汗びっしょりだった。3時間眠れたし、もう眠らなくてもいいと思ったのに、ベッドが気持ち良くてまたすぐ眠ってしまった。目覚ましをかけていなかったが、咳か何かで7時半に目が覚めた。

 9時半過ぎにチェックアウトした。このホテルに2泊したかったと思った。ホテルというのは眠る所だとも言えるし、寝具は大事だと改めて思った。でも、なかなか予約する時にベッドの寝心地までは分からない。枕の高さはいつも気にするのだが。

 今日は平和記念公園へ行った。高校の修学旅行の時に乗った事もある路面電車に乗ってみたが、なかなか難しく、昔はスマホもなかったのにどうやって乗ったのかと不思議だった。

 原爆資料館を見学し、近くの店で汁なし担々麺を食べた。しょうがや香辛料が効いていて、基本の辛さにしたのにとても辛かった。うっかりすると咳き込む。すっかり辛いのが苦手になってしまった。 

 その後、夫婦別れて行動をした。私は広島城の見学をした。城の中が冷えていなくて、長袖を脱いでちょうど良かった。送風機や扇風機が稼働していたから、クーラーは効いていなかったのだろう。そのおかげか、独りでいても具合悪くならずにいられた。

 移動して、折り鶴センターで買い物をした。どうしてかお土産を買おうとすると元気が出る。足はもうヘトヘトなのだが。そこで地酒やつまみになる物を買った。飛行機に乗る前に飲んでしまおうと思った。

 夫と合流し、リムジンバスで空港へ向かった。2人とも疲れてしまい、予定よりも1時間くらい早く観光を切り上げてしまったので、空港でだいぶ時間があった。空港の土産屋でまたビールなどを買い、閉店したカフェのテーブルで夕飯と称した酒盛りをした。レンコンのレモンチップスや、せんじ揚げなどを食べながら、私は日本酒、夫はビールを。なかなかに酔っぱらった。

 家に持って帰る用にまたレモンチップスなどを買い、保安検査場へ。飛行機に乗ったが、酔っているから全然気分が悪くなかった。体が温まっているから調子がいいのか、それとも感覚が鈍くなっているから痰などを感じないのか、酒を飲むと調子が良い。フライト中は調子が良かった。

 だが、酒が冷めるとまたのどの調子が悪くなった。お腹の方は一応大丈夫そうだった。そういえば体温計を持ってきたのに、熱を測ろうと思わなかったところを見ると、熱は出なかったようだ。


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