Ⅲ.「恐怖の女王様」
私は千夏、先輩の美沙紀さんからはちーちゃんって呼ばれている。
私達は先輩後輩関係なく、お互い親しく接している。ニックネームで呼びあったり、ちゃん付けしたり。
お互い堅苦しいのは苦手だから、このくらいの関係性が心地いい。
私達はある作戦の為に秘密の作戦会議を行っていた。
「ねぇ…美沙紀ちゃん、あの人今日も来るよね…きっと」
美沙紀ちゃんの顔の傷や痣、部活で怪我したって言うけど絶対にあの女がやった物。
「毎回酷いよ、こんな回りくどいことせずにもう先生に言ったらどう? 何なら、私があの女の事…」
「ちーちゃん…ありがと。でも…良いよ別に、私のせいでこれ以上他の後輩達も巻き込んだりしたらいけないし…あの人との事は自分で解決する、だから心配しないで」
「本当に…一人で大丈夫?」
「うん…大丈夫…」
「ねぇ! 美沙紀…ご飯食べよ」誰かが、私達の背後から不機嫌な声で話し掛ける。
きゃっ…!? いつの間に背後に…今話してたの聞かれたかしら…
背後に鬼の様な形相で立っていたのは、皆から恐れられる恐怖の女王様。東条彩音、まさしくその人だった。
「……ちーちゃんごめんね、私行ってくる」
チッ…
ヒッ…去り際に大きな舌打ちの音が聞こえた。今の話、確実に聞かれていた…
はぁ…さっき私がどうにかしたいって…言ったけど無責任だった…
あの鋭い目つきにあの敵意剥き出し声……やっぱり…怖いよ…
「……美咲ちゃん…気を付けてね」




