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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
それから10歳になり光、闇、火、風、土、水、全ての大精霊の加護をもらい、いよいよ冒険者登録出来る歳になった、そしてクヌート国は思惑通りに王の意向通りに内政に力を入れ国もかなり豊かになった、この孤児院ですら食べる物に困ることは無い、セイラン国は隣の国に攻められる無くなった、騎士団は壊滅、兵も壊滅、隣国はその隙を逃がさなかった、王都は簡単に落ちたようで、隣国は苦労もせず土地も民も手に入れられたようだ。
そして今日は教会を離れる日になる、少ないが銀貨5枚、日本円で5万円程と3日分位の食料、銅の剣と革鎧をもらい教会を出る、孤児の中には商家にもらわれたり、見目の良い子は貴族に召し上げられたりする、俺にも実はそんな話はあったが俺は断った、シスター達は商人の元に行くのを進めていたが、俺は冒険者になると話して断っていた。
「銀貨5枚もあればこの国では安い宿なら1ヶ月程は滞在できる、冒険者は日払いだからな、1ヶ月、いや、この世界月単位は無いな、30日程あれば最低限何とかなるだろうって感じか」
(まぁ貴方はなんの問題も無いと思うけど)
この世界の貨幣価値は物価の違いはあるが共通だ銅貨が100円、大銅貨が1000円、銀貨が1万円、大銀貨が10万円、金貨が100万円、大金貨が1000万、白金貨が1億円となっている庶民は大銀貨ぐらいまでしか見た事が無いが、Aランク冒険者なら白金貨も稀だが見た事ある者もいる。
「そうだな、まずは冒険者ギルドだ」
ギルドに入り受付に行く。
「冒険者登録をしたい」
「初登録ですか?」
受付に行き受付嬢に話しかけると、そんな返答をされた。
「ああ、初登録だ」
「ではこちらに記入してもらって、紙を水晶の下にあるBOXに入れ、水晶に手をかざしてください」
「(オーパーツだな)」
(オーパーツって何?)
「(この世界の成り立ちから離れた魔道具とかそんな意味だ)」
(あーでもこれ光と闇の大精霊の力を使って作った魔道具よ)
「(人間に力を貸してるのか?)」
(違うわよ、これば魔族だろうが、エルフだろうが持っているわよ、ダンジョンから出るのよ、光と闇の者がそれに力を貸してるだけ、別にこれに限らず、私の火の力を貸してるランタンや風の者が力を貸してる剣や、ダンジョンからは色々な物がドロップするのよ)
「(場合によってはチート装備も手に入ると?)」
(貸してるって言っても、本当に微々たる物よ最難関ダンジョンの最下層ならそこそこの物もドロップするけど、そこに到達できる者は人間はもちろん、現在のエルフや魔族にも居ないわよ)
「(そうなのか?)」
(世界の力関係が大きく変わるからね、最下層からドロップする剣だって力の1割も貸してないわよ)
(なんでそんな物をドロップさせるのだ?)
(ダンジョンの攻略が進まないからよ、ダンジョンは神様が作ったの、それにより精霊や魔素が作られるからダンジョンは無くてはならない、だけど精霊だけでは無く魔物生まれる、ほっとくと魔物が溢れ出す、氾濫ね)
「(魔物を産ませなければ良いような気がするが、それは前に言ってた武器や食料事情を補うためなんだな)」
(そう、それよ、その為ドロップするようにしてるのよ)
「(なるほどね)」
会話をしながら紙を書き、言われた通りに紙を入れる。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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