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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。

 クヌート国の城壁では何が起こったか分からなかった。


「なんだ?あれは?」


「子供だよな?」


「ああ、でもおかげで助かった、俺はここで死ぬと覚悟してたからな」


「それにこの城壁凄いぜ、もう攻められる心配無いだろう」


「これ何処まで続いてるんだ?」


「元の城壁と同じならばロワリス川までだろう?数十キロ先たぞ」


(今のこの世界で鉄の城壁壊せる武器は無いからね、数百年はこの国安泰なんじゃないかしら?)


「そもそもこの比較的小国のクヌート国ですら土地は余ってるんだ、ここに田畑を作って産業でも起こせば戦争なんてしなくても良いだろ、何故この世界はそんなにも土地を欲しがってるんだ?」


(土地と言うより作物だったり畑が欲しいのよ、作るより壊す方に傾倒してるからね)


「この世界の王や貴族はバカばかりなのか?」


(否定は出来ないわね)


「領都から領都までだって馬車で何日もかかる、その間には村や町はあるが領都を出たら1面草原だったり、何も無い、そこを開発すればいくらでも住みやすくなるだろうに」


(まぁでも街道には魔物や盗賊もいるからね、なかなか上手く開発は出来ないのよ)


「国が栄えれば盗賊だって減るんだがな、それすら分からないのか」


(そうなの?)


「国が荒れれば盗賊や良からぬ者も増える、それは俺の世界でも同じだよ、全てを力で解決するのは愚の骨頂だし、減る事はない」


(我らはこの世界の事しか知りえないからな)


「まぁこの様な国を増やすのが俺をここに呼んだ神様の願いなんだろうな」


(そうね、それは間違いないわ)


「それならばまずはこの国に強固な壁を作る、この国をモデルケースにして失敗したらやり直せば良いだろう」


 それからこの国の周りに壁を作りる、もちろん入場口は街道沿いに作る、シャッター式にすれば開かないとかのトラブルも無いだろう、シャッターの稼働は電気が無いので代わりに魔石を使い自動で開閉できるようにする、使い方は壁に説明書を貼っておく、後は貴族や衛兵が何とかするだろう、これが出来たらこの国は内政だけで発展していくだろう。


(この国が強固になったから逆に攻めに出る事は?)


「限りなく無いな」


(何故?)


「王が好戦的で無いのも1つだがそもそも国を広げたところで城壁はどうする?」


(なるほど)


「守りを考えなくて良くなったの城壁の中だけだ、仮に他の国に攻めて勝ったとしても城壁を動かす事も出来なければ、取った国を守る事も出来ない、その国に常駐する貴族とか民が居ると思うか?」


(そうね、この中の方が安全なのに外に出たいとは思わないか)


「そういう事だ、そして安全に国を発展させる事ができる、農業をしても奪われる事も無くなった、商人は他国に出る事はあるかもしれないが、国内だけでも売上は出す事もできるだろう、この国が小国と言っても端から端まで馬車で30日程かかるぐらいの距離があるんだ、領都や街、それこそ村も合わせれば数百はあるんだ、そこを回るだけでも商人としてやって行けるだろ」


(そうね)


この世界は地球と同じぐらいの大きさがある、なのに戦争とかもあり総人口は3億人ぐらいしか居ない、未開発の土地もある、不毛な土地に住んでるものなんて余っ程の物好きしか居ない、戦争がなければ食料自給率なん100%だ、この国だって魔物が跋扈(ばっこ)する森だってある、ボアやオークは食材にもなるし魔物は勝手に増える、それに家畜も居る、野菜や穀物さえ取れれば食べる物に困る事など無いのだ、戦争をして土地を枯らす、本当に不思議なものだ、こんだけ土地があるのに何故他国を攻める、理解出来ない、精霊にも分からないとは1度本気で調べた方が良いのだろう。



なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。


少しでも気になり続きを読みたいと思いましたら星やブックマークしてくれたら活動の励みになります。


よろしくお願い致します。

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