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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
中に入りしばらく歩くと30mはある蛇だ、鑑定してみると、名前が無い竜種とだけ出ている。
「名前がないな、見た目蛇なのに竜種ってなっているけどどういう事だ」
(あの個体はまだ人間に発見されてないから名前が無いのよ、それと見た目は蛇だけど土竜、貴方の世界のモグラじゃ無いわよ、羽も足も無い竜種、貴方の想像しているヒュドラって言うのもこの世界だとまだ認識されてないからこちらは龍種と出るけど、土龍、飛べない竜種や龍種は森の深くに居る事が多いから、未だに人間と会敵してないのも多いのよ、この森だとエルフも森の浅い辺りにしかいないからね)
「そうなのか?」
(エルフは森に居るイメージだけど森の奥なんている訳無いでしょ、魔物に蹂躙されるのがおちよ)
「それもそうか、まぁ名前なんてどうでも良い、戦ってみる」
(頑張ってって言った方が良いのかしら?)
「ん?」
そこから駆け出し迫ると相手も気が付きこちらに向き直り、首を上げて来た、俺はそれを一瞬で刈り取ると真っ二つになる、首の部分はまだ動いているが驚愕の顔をしているのが分かる、そこからすぐに事切れる。
「呆気なかったな」
(だから頑張ってって言った方が良いかと言ったのよ、貴方のその剣も神剣みたいな物、そもそも狩ったらって言ったのは魔法で辺りを消し飛ばしたりするつもりで言ったんだから、だから大規模な魔法じゃなければ大丈夫って言ったのよ)
「そうなのか?剣ならば熱い戦いをできるかって思ったんだけど無理か?」
(うーんそうね、まずは人間の街で売られてる普通の剣だと刃が通らないから、せめてミスリル、ミスリルなら人間も稀だけど持っている、だけど魔力が通ればオリハルコンとかと変わらないのよね、もうそんなに熱い戦いとかしたいなら素手で戦ったら?)
「いや素手で魔物の肉とかに入ったら流石に気持ち悪いだろう」
(そもそも根本が間違えてるから仕方がないのよ、この世で貴方に適う者などいないのだから、貴方にお似合いなのは蹂躙していく姿しかないんだから)
「いやライバルとかあるだろ?」
(貴方の世界だとそんな事あるようだけど、何度も言うけど仮に大精霊が一体でも付いたらこの世の頂点になる事もできる、貴方は全ての大精霊がついてるの、大精霊は神の代行者、神の代わりにこの世界を回しているの、日が差すのは光の大精霊のおかげ、海があるのは水の大精霊のおかげ、他の大精霊もそんな理で動いて居るの、風の大精霊にちょっと頼んでご覧なさい、この世の空気を動かなくする、貴方は平気でも人間に限らずどれだけの死者が出るか)
「そうか、なんか思ってたのと違うな、もっと熱いバトルが出来ると思っていたんだけど」
(それをしたいなら素手で戦うぐらいよ、いやあるにはあるけど、それは先程言ってた貴方の価値観からしたら残酷だけどね)
「それは?」
(貴方は一瞬で命を刈り取れる、それは相手にとっては痛みも感じるまで無いかもしれない、だけど貴方に例えば鉄より硬い鋼辺りで剣を作れば瞬時に死なない)
「あーわかった言わなくて良い、俺が悪かった」
(そうね恨みとかあれば別だけどここの魔物にそんな感情無いでしょ?例えばあの公爵だったかしら?あいつに恐怖を味わせたかったら隕石落とすでは無く、街の城壁から火を放ち少しづつ焼き殺し阿鼻叫喚でも聞かせたら心も折れたかもしれないわね)
「まぁそんな事はしないが、それにしても人間に対して何とも思ってないんだな」
(いえ、ある意味思っているわよ、人間が居なくなった方がこの世界にとっては良い方向に進むと思うから)
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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