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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
帰り際に隣国の様子を覗くと戦争の準備をしている、しかし戦争するにしても万の人間を動かすのは数ヶ月場合によっては年単位必要になる、すぐには心配無いだろうと思う。
(はーいダメダメ、それは貴方の元の世界の理ね、この世界には魔法がある、収納魔法があれば行軍速度は段違い、身体強化魔法で移動も早くなる、ここにはいないけど、転移魔法だって使える者はいるわ)
「大精霊の加護が無くても転移とか出来る者はいるのか?」
「限りなく少ないけど居るわよ、宮廷魔術師の長とかは大精霊には及ばないけど、それなりの魔法が使える者も居るは」
そうなのか、10歳までは教会で色々な事を勉強し冒険者登録して外に出ようと思ったが難しいかもしれない。
(あの教会のシスター達は貴方を育てたから少し悪く思うけど、あとは貴方次第ね)
「俺次第?」
(そっ守りたければ守れるわよ、ただよく考えてね、それは貴方を縛る鎖にもなるかもしれないから)
ふむどうしたものか?それならシスター達や少し仲良くなった子供達は何処かに避難させるか。
(それが貴方の答えね、私達は否定はしない、神様にも思うがまま過ごさせるように言われてるから)
「ああ、恩義はあるからな、それとこの国は良い国なんだろう?」
(そうね、他に比べればだけど)
「ならさらに予定変更だ、俺は今回の侵略に一切自重はしない、このような国が増えれば、神様も喜ぶだろう」
(ふーん、私達には考えつかない事ね、確かに戦争は少なくなるかもしれないけど、王様だけでこの国が回ってる訳では無いのよ?)
「尚更だ、そんな貴族を炙り出す事も出来るだろう」
(はー神様の言う通り、変革するかもしれないわね)
「まずは情報収集だ」
(風の物を使えばありとあらゆる事象を知る事ができるけど、今は止めた方が良いかしら?貴方の頭がまだ出来上がってないから脳内で処理仕切れないかも?成人すれば脳も出来上がり、光の物を使って情報も貯えたり整理したりできるようになると思うけど)
「そうなのか?」
(うーん確定では無いけど今は使うとしても絞って使った方が良いかしら)
「わかった、それなら王族と騎士団から情報を得て、次は兵士からだな、段階を置いて情報を得る」
(そうだな、それなら問題無いだろう)
「それと君たちは余り人間の貨幣価値やギルドの事を知ってないだろう」
(うん、必要ないからね)
「その辺も一緒に知りたいけど、それは後にした方が良いか?」
(そうね、戦争の後でも調べられるでしょ?)
「そうだな、わかったそれならまずは何か良い魔法があるか学ぶとするよ」
(まぁ全滅を望むなら簡単に出来るけどね)
「いや、そこまでは考えて無い、兵士には断る事が出来なかったり、家族もいるからな」
(まぁそれは任せるけど、人間に慈悲を与えても余り良い事にはならないのが神様の考えよ)
「人間は神様に嫌われたもんだな」
(それは仕方がない事よ、神託しても聞かないどころか、神託を話した聖女を害そうとするし、天災として大地震を起こし慈悲で生かした人間が神様の掲示だと扇動し、また戦争を起こす、この世界の人間は本当に戦争が好きなのよね)
「何か別の問題がありそうだな」
(そうなの?)
「いや、話を聞いてもそこまで戦争が起こる原因は別にありそうだなと」
(ふーん、そうなんだ)
精霊の話を聞いても流石に戦争しすぎだと思う、
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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