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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
貴族街を後にし本日の宿はこの街最高級の宿にした、これも経済を回すのに必要な事。
部屋は3部屋あり寝室、ダイニング、リビングとなっていて屋外に風呂もある、まさに高級宿って感じだ、こんなの参考に家を作ろう、それをストレージに入れておけばいつでもコテージとして取り出せる。
一通り部屋を見て少し寛ぎ飯も宿で出る、部屋でも食べれるし、食堂でも食べれるので食堂で食べる事にする、理由はコース料理なのだが、食堂ならばそれ以外の物も頼めるので、それを頼みストレージに入れて置きたいからだ、すると他のテーブルから話し声が聞こえてくる。
「何故私が一般室に泊まらないとならないのだ?」
「申し訳ありません、既に最高級のお部屋は他の宿泊者がお泊まりになられておりまして」
「子爵の私がお前らと同じ一般室、ならそいつを一般室にして私が泊まれば良いだろうが」
「相手は子爵様より立場が上の方かも知れません、この宿は高級なだけあって、どなたが泊まられてるかも教えて頂けませんから」
「この私、リーグ子爵の名前を使ってもか?」
「はい、この宿はメルビ伯爵様の縁のある者、それこそ侯爵様等もお泊まりになる宿です、本日泊まってる方ももしかしたら侯爵様の可能性もあります」
「それは無いだろう、それならば馬車があったり噂になってるはずだ、今メルビ領に来ている貴族当主は私しか居ないはずだ」
「はい・・・・」
何やら騒がしいが気にせず、ウェイターに料理を注文する、気になる料理はストレージに入れておきたいので金貨10枚程の料理を小分けにして頼む、食事を楽しみながら、出てきた料理をストレージに入れていく、すると先程子爵と話していた執事がこちらにやってくる。
「失礼ながら様子を見ていましたが、そのアイテムボックスから大きな商家の方と見受けられるます、もしかしてこの宿の最上階にお泊まりになさってる方ですかな?」
「はい、そうですよ」
「本当に失礼なのですが、お部屋を変わって頂けないでしょうか?もちろん非礼も兼ねて充分な対価は払います」
「申し訳ありませんが変わる事はできませんね、お風呂もそうですし気に入ってるので」
「これだけ頼んでもダメでしょうか?」
「はい」
「そうですか・・・」
踵を返しテーブルに戻り子爵に耳打ちをしていると今度は子爵がこちら向かって来てくる。
「私はリーグと言う、クヌート国で子爵を受け賜ってる、貴族の私に部屋を譲るつもりはないか?」
「ないですね」
「ぐぬ、貴族が頼んでいるんだぞ、貴殿はたかが商人だろ、なんなら不敬罪で罰する事も出来る」
「商人と言ってはいないが?」
こちらも少し口調を強く言ってみる。
「ならなんなのだ?」
「強いて言うなら冒険者かな?まぁ冒険者も趣味みたいな感じでやってるけどな」
「どちらにしろたかが冒険者、貴族に楯突いて良い事はないぞ?不敬罪にしなくても貴族なら色々圧力をかける事も出来る」
「ならそれで宿に圧力をかければ良いのでは?」
「この宿はメルビ伯爵の息がかかってる、私より上位貴族だ、だが先程言った通りメルビ伯爵に貴殿への不敬を報告し対応する事は出来るかもしれん」
「ならそれで」
子爵は執事に話し領主の元へ走らせる。
「これで下手をしたら貴殿は捕まる可能性もあるな」
笑いながらテーブルに戻っていく、しかししばらくし戻った執事は無理だった事を子爵に話す。
「何故だ?」
「彼と敵対するなら一切責任は取らないと、それともしそれによりこの領都に被害が出るなら逆に国王に報告するとさへ言ってます」
「なんだと!」
子爵はその場では諦めたように見えた。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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