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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
龍の素材か既に持ってるし卸すつもりだったが、すぐに卸すのはもったいないな、もう一度依頼を受ければその分依頼料ももらえるし、今度は面倒なお供も居ないだろう、ゴーレムにあのカードだけ持たせて歩かせれば、既に素材はあるし、何もしなくても依頼料が入る。
(お金なんてそんなに必要なのか?
)
「まぁあるなしで言えばあった方が良いだろう」
(そもそも何に使うのか?食事だって自分で取ってきて作れるし、今持ってるお金で食事買えば一生食べれるぐらいは買えるし、宿に泊まってるけど本来必要ないじゃないか?何処か人が来ない場所に住処を作れば良いんだから)
「そうなんだが、もらえる物はもらった方が良いし、1人でそんな所に住んでも楽しくないだろう?」
(人間とは面白いな)
「そんな話をしても仕方がない、実際今日は宿に泊まるしな、明日はギルドに行って依頼完了の報酬をもらって、もう一度依頼があれば受けてみる」
翌日ギルドに行くとギルマスに呼びれて別室に通された。
「領主様から報酬が通常より多く出されている、それと特別報酬として領都に屋敷が下賜されたが何をしたんだ?」
「特になにかした訳ではないが、キングオーガの素材を卸しただけだが?」
「き、キングオーガ!!ち、ちなみに素材は全部領主様に卸したのか?」
「いやフェンリルの素材とかあるぞ?」
「ふぇフェンリル!!」
そこでギルマスは頭を下げて
「頼む!ギルドにも素材を卸してくれないか?フェンリルの皮なら1mぐらいの大きさで白金貨10枚で買う、爪でも白金貨1枚爪20本なら20枚だ、他の素材も高額で買い取る、頼む!」
「良いですよ」
「本当か?ありがたい」
「それなら何処に卸しますか?」
「今から案内する」
ギルドの普通の買取場ではなく、奥の解体する職員達がいる場所に案内される。
「ここに卸して欲しい」
「わかった」
そこにフェンリル一匹まるまる出す。
解体場に居た1番偉い感じの職員がそれを見る。
「フェンリルか!これは凄い一匹まるまるとはギルマス買取するにしても、このギルドだけでは予算が足りないぞ」
「わかっている、近隣のギルド、国にも通知を出しかき集める」
「そうか、それと金額に関しては解体しないと分からないが少なくとも白金貨1000枚にはなる、坊主一生遊んで暮らせるぞ、悪い紹介が後れたな、ここの解体場の主任ドランだ」
粋の良い職人だな。
「Aランク冒険者のレイです」
「レイか聞いてた通り逸材だな、これからも素材を卸すなら1つのギルドに卸したりしない方が良いぞ、フェンリルなんて国が軍を出しても倒せるか分からない、それと査定は少し時間がかかる、フェンリルに無駄な素材はないからな、慎重に解体したい、10日程時間をもらって良いか?」
「はい、わかりました」
それからまた同じ依頼を受けてと思っていたが、確かにこれは受ける必要はないかもしれない、日本円で千億、一生遊んで暮らせるよな。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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