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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「メルビ様レリックは仕方がありません、もし彼が私達に防御魔法をかけてもらえなければメルビ様も私もレリックと同じ運命を辿っていたと思います」
「しかし」
「メルビ様リースも言ってた通りセイラン国を潰したのは彼です、それにメルビ様に手加減出来ないと言ったのもわざとです」
「どういう事だ?」
「まず、手加減は出来たはずです、あれは私達に警告みたいなものです」
「警告?」
「メルビ様も本気で止めませんでしたよね?彼はその気になればこの領都だろうが跡形もなく消す事が出来ます、それは先の戦争でもわかっている事です、国境に城壁を築き、セイラン国を蹂躙しているのです、それもたった1人で、そんな事が出来る時点で手加減しているのですよ、敵対したら次はないと、リースは彼と敵対するなら騎士団を辞めると言っていました、何も出来ずに殺されるだけなのが分かると言っていました、レリックの魔法だって決して弱くはないです、それを平然と受けられるですよ、フェンリルの攻撃を片手で受け止める、物理も魔法も効かない、そんな相手にどうやって戦えと?」
「それは・・・・」
「今の戦いを見て彼が魔神や魔王と言われても納得いきます、私達に敵対していないだけで、もし敵対すればセイラン国のようになるのは分かります、自分で溶かした壁を一瞬で復元させるのですよ、それも元の壁より明らかに強固に、レリックは残念ですがメルビ様に被害が無かっただけでも僥倖です、褒賞も通常より多く払った方が良いです」
「殺されたのに何故だ?」
「そこです、メルビ様考えを改めてください、内に取り入れるのは難しくても覚えを良くするのです、敵対しない、領都も良い場所と思わせるのが最善と思います」
「夜襲をかけるとか方法があると思うが?」
「メルビ様彼はフェンリルが居るような森で平気で野営を行えるのですよ、夜襲なんて潰されます、そして次はありせん」
「そうか・・・しかし国とオール子爵には何と話せばよいか」
「オール子爵にはありのまま話してください、喧嘩を売って殺されたと、そして敵対したならば領地だろうと跡形もなく無くなると、わかってもらえましたか?」
「仕方がない、褒賞も多く払い、魔石も白金貨20枚で買い取ろう」
「はい、もしまた依頼を受けてもらえれば多大な恩恵にあやかれます、例えばお金より屋敷とかを与えるのも良いかもしれません、ここに住んでもらえれば、いざと言う時助けになるかもしれません、強要はできませんが、それとなく聞いてみるもありかも知れません」
「そうか、思う所はあるが仕方がない、私ももう少しレリックをちゃんと止めれば良かった、魔法師団長を新たに立てないと行けないしオール子爵には憤りがあっても絶対敵対するなと話すしかないな」
「はい、彼が龍の素材等持ち帰ったらオール子爵に下賜するのもありかもしれませんね」
「そうだな、龍の素材があれば家宝となる武器も作れるかもしれんしな」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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