30
この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
それから訓練場に来た、領主も否定はしていたが実際は俺の戦いを見たいと軽く止めに入る程度だったからな。
「ならばここでお互いの力を見せてもらおう、それでレリックも納得だろう」
「ええ」
レリックは満足そうに頷いてる。
「良いですけど、手加減はできませんよ、魔法は発動したら止められませんし、万が一それで自分に被害があったらたまりませんから」
「レリックそれで良いな?」
「はい、一向に構いません」
「(言質は取った)」
(こいつら馬鹿なの?)
「(まぁ甘く見られるのは仕方がないから良いよ、でも騎士団長達にも被害及ぶがもしれないな、リースも屋敷内にいるんだろうけど、下手したら死ぬな)」
(まぁ仕方がないんじゃない?)
「(うーん彼女の立場からは嫌でも止められないし、それだと可哀想だな、仕方がないから領主達は防御魔法で守ってやるか)」
光の精霊の力を使い防御魔法をかける。
「初め」
レリックは開始直後に詠唱を始める。
「※※※※貸してくれ、※※※※発動※※※※」
「(何を言っているか聞き取れないな)」
(あーあれは精霊に力を借りてるんだけど、精霊も全ては理解出来ない、所々を読み取って力を貸してるの、どうする?解除もできるけど?)
「(いやいい、1度受けてみる)」
(そう?わかったわ)
詠唱しないと発動出来ないのか?
(それはそうでしょう、貴方は私達に意思で疎通できるけど、普通は出来ないのだから)
「(エルフとかなら意志の疎通も出来るのか?)」
(まぁハイエルフの極小数で出来る人も居るかしら?)
そんな話をしてるうちにいくつもの火球が飛んでくる、俺はそれを何もせずに受けてみる、やはり熱さも感じないな。
(光の精霊の加護があるから何にも受けないわね)
それを見てレリックは目を見開き驚愕している、領主も騎士団長も目を見開いてる。
「俺の魔法が効かない?」
「いや、幻術か?」
素早く体を変え後ろを見るが俺の位置は変わってない、俺はそこから声をかける。
「では行きますね」
火球、それは火球と呼ぶのか?瞬く間に訓練場の壁等が溶けだすレリックの服も燃える、本人は必死に防御魔法を唱えてるが、追いつかない、領主や騎士団長、領主館には防御魔法を施してるが辺りが灰燼とかす。
「や、やめてくれ!」
領主が必死に止めに入るが、そのまま魔法を行使するとレリックは跡形もなく消える、そして熱が引くのに時間がかかるので、水と風の精霊の力を使い熱を逃がす。
「いや手加減出来ないと言いましたよね、ああ、領主様や騎士団長には防御魔法をかけて起きましたので、すいませんね、訓練場の壁まで気が回りませんでした」
そこで壁をすぐさま直す。元の壁より頑丈に。
「こんな感じで良いですかね?」
「レ、レリックは?」
「見てたじゃないですか?燃え尽きましたよ」
「メ、メルビ様、終わりました、まずは離れましょう」
騎士団長は冷静を装い、領主をこの場から離そうとしている。
「レイ殿も疲れただろう、お茶を用意させるので先程の客間でお待ち願えますか?」
「はい、わかりました」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
少しでも気になり続きを読みたいと思いましたら星やブックマークしてくれたら活動の励みになります。
よろしくお願い致します。




