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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
それから5年経ち、生まれた日は分からないが、6歳になった今は光、闇、風、火の大精霊の加護を受けている、あと2年もすれば水の大精霊の加護を受けれるようだ。
あれから魔法の使い方、身体強化の使い方を学び、今はある砂漠に来ている。
(では好きなように使って見てください)
「魔法を出すのは考えるだけでできるだね」
(そうよ)
俺はまず闇の魔法で辺り1面を暗闇にする、どれぐらいの範囲をできるか試すためだが見渡せる範囲は暗闇に包まれてる。
「これ何処まで行ってるの?」
(何を言ってるの?その気になればこの世界全て包む事も出来るわよ)
(この世の全ての精霊は貴方の思うままに使う事が出来る、この世に空気を無くせと思えば無くす事も出来る、海を無くせと思えば無くす事も出来る、大地から火山を作りたければ作る事も出来るわよ、土の精霊の加護が無いから火の精霊の力だけになるから山と言うより、溶岩流みたいになるかしら)
改めて凄い力だと思う、ここへ来るのも闇精霊の力を使い転移した、光の精霊の力を作っても光速で動けるが、目が追いつかない、後々に目にも光精霊を使い目や動きもできるだろうと精霊からは言われてるが、現在は無理だ。
「闇は解除、次は火の精霊を使ってみる」
(それから言葉に出してるけど、考えるだけで発動はできるからね、細かい事は緻密に計算する必要があるけど、出す消す、量とかは思ったまま使えるわ)
「わかった」
火の事を考えると砂漠に数百メートルの火柱が上がる。
「これも何処までもいくのか?」
(そうね空気が無くても燃えるし、それから貴方の概念には無いかもだけどマイナスの火もあるのよ)
「マイナスの火?」
(そっ凍る火ね、貴方の概念だと空気が無いと燃えないとかあるみたいだけど、魔法の火だから水の中でもつくし、凍る炎もあるわよ、風だって貴方の言う宇宙でも吹くし、そんな貴方の考えを凌駕する現象もあるわよ、そもそも呪いとかなんなの?って感じでしょ?)
「確かに」
(早く慣れてね)
「わかった、そろそろシスターも心配するから戻ろうか」
(そうね、出来れば早く冒険者とやらになって独り立ちして欲しいけど、冒険者登録は10歳からだからね)
「ああ、わかっている、暫くは教会にお世話になるよ」
(それからこんな事言いたくないけど、人間と余り仲を深めないようにね、死んだ時悲しい思いをするのは貴方だからね)
「何かあるのか?」
(隣国が戦争の準備を始めているは、貴方一人が逃げるのは問題ないけど、全てを守れば貴方の力がバレる可能性がある、権力者に見初められたり、面倒事に会う可能性しか考えられない)
「そうか?そんなに難しく考える必要はないような気がするけど、まぁ10歳まではお世話になるつもりだ」
(私達も人間は不要とは思っているけど、全ての人が不要とは思ってないからね、中には動物や森を愛してる人もいるからね)
「そりゃそうだ、全ての人間が悪ならばこの世界はもっと早く終わっているだろう」
(そうねあの国の王は自ら戦争したりしない人間だからあの国を選んだんだけど、そんな中でも貴族とかは戦争をしたい者もいるからね)
「そうなのか?」
(そりゃもっと広い土地が欲しいとか思っている人間は少なからずいるわよ)
「そうだな」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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