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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
翌朝領主館に向かうと門にリースが居た。
「レイ殿謁見する時に騎士団長、魔法師団長が立ち会います、何か言われるかも知れませんが総意ではありません、穏便に済ませて頂けると有難いです」
「まぁそこは相手の出方かな?領主様は止めたりしないのですか?」
「私はメルビ様と会ってはおりませんが、騎士団長にはレイ殿と懇意にした方が良いとメルビ様に言及した方が良いと話しております」
「そうですか、わかりました」
それから応接室のようなところに案内された、侍女が紅茶かコーヒーを進めてきた、この世界コーヒーあるのか、紅茶は茶葉があれば作れるけどコーヒーは豆が無いと作れない、いやタンポポコーヒーとかもあるにはあるが、それよりも紅茶より緑茶だよな、やはり早摘みとかはないのか?おいおい自分で作るか。
それからしばらくすると騎士が迎えに来た。
「レイ殿謁見の準備が出来た、騎士団長のロンドと言います」
そして謁見の仕方、そしてレリックの事を話された、まぁ知っていたが魔法使いなのに脳筋、リースと同じく総意では無いと話された、しかしやはり穏便に済ませて欲しいと。
(かってね)
「(仕方がない、元から貴族嫡男だったんだ、そんな貴族もいるさ、許す許さないは別だがね)」
そんな話をしながら領主の部屋に案内されると、広い部屋の奥に1段高い所に豪華な椅子があり、横にレリックがおり、一緒に来たロンドが足早に空いてる方に立つ、それからロンドに習ったように壇上の前に立つ、膝を付いたりは王族とかでなければしなくて良いと話されていたので領主との距離は5m程だろう。
「そなたがレイ殿か?」
「はい、レイと申します」
「森の奥まで入ったと聞く、話は聞いているが、何か証拠の物はあるか?」
「ここだと狭すぎるので、これでどうですか?」
そう言いキングオーガの魔石を出す、ゴブリンの魔石がパチンコ玉ぐらいの大きさ、キングオーガの魔石はバレーボール程ある、その大きさで普通じゃないのがすぐにわかる。
「なんという大きさだ」
ゴブリンの魔石があれば街灯をつけたり、室内の照明にしたりされる、オークぐらいの大きさ、ピンポン玉ぐらいになると、冷房や冷蔵庫に使われたりする、そしてこのキングオーガ程の大きさがあれば街の結界に使ったり、屋敷の家電?魔電?ぐらいは賄えるようになるとの話だ、ちなみに龍やフェンリルはもう一回り大きく王都の結界にも使われてるようだ。
「素晴らしい、この街に結界はあるにはあるが、オークキングの魔石出作った物、それがあればもっと強固にできるしオークキング魔石は別の使い道ができる、その魔石は白金貨10枚で買い取らせてもらえないか?」
白金貨10枚はこの伯爵の王都から支給される給与?年棒程の金額、領地の収入もあるが破格の金額だ、それでも領都の守備を固めたいとは良い領主なんだろう。
「領主様それはいささか早計だと思います、この魔石をレイと言ったか?本当にこの者が取ってきたとは思えません、隠蔽のスキルか何かで盗んできたと言った方が納得が行きますね」
「何を言うか、こんな魔石が盗まれたなら噂になっててもおかしくない、そんな話は聞いた事もないぞ」
「それなら偽物と言う事もありますね」
「リースが同行しているのだ、そんなはずがないだろう」
「それならリースも買収して嘘をついてる、そもそもこんなに子供がキングオーガ倒せる訳がないだろう、ロンドも耄碌したもんだな」
「ならばトリック?ロジック?さんが倒せるか判断してくれて良いですよ」
「レリックだ!!」
肩を震わせ怒鳴り散らす。
(魔法使いの癖に冷静になれないなんて失格ね)
「(脳筋なんだから仕方がないだろ)」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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