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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
俺らは街道から少し外れた森の中に転移してきた、道も無い場所だ、俺は中に入って行くと。
「こんな道なき道危ないですよ」
「いや、どちらにしろ未踏エリアに入れば同じ事でしょう?なら慣れておいた方が良いですよ」
「未踏エリア?レイ殿は何処まで入るおつもりですか?」
「中心まで行くつもりですよ」
「えっ?」
「まぁ喋っていても仕方がありません、進みましょう」
俺はリース置いて先に進む、ここで帰るのなら仕方がない、一気に依頼をこなせるからそれもありだなと思いつつ、着いてくるなら面倒も見るし敬う相手と思わせるようにする、それに土の精霊の力を使い道もある程度舗装して歩きやすくしている、完全に舗装してしまうと色々弊害が出るから舗装して通った後は元に戻す。
「ま、待ってください、準備とかできてるのですか?」
「もちろん、今更?先へ進みますよ」
既に100mは中に入ってきてる、そして足場や木々を元に戻してるのでここから帰る方が大変だ、リースは普通に入ってきたつもりだが、もう後ろは木々で出口が分からなくなってきてる、後100mも進めば1人では帰れないだろう。
リースの本来の目的は実は達成されている、一緒に転移も出来るし、ストレージも持っている、だがそれだけでは無い、多分転移やストレージはレイにしてみたら当たり前の事、もっと凄い秘密があると思い付いて来た、そしてしばらく歩き後ろを見るともう出口は分からない、もしここで離されたら自分の命すら危ない、隊やパテで来ている訳では無いのだ、少しの油断が死に繋がる、そしてしばらく進むとオークが出てきた、どんだけ進んだの?普通に歩いて10分ぐらいしか経ってない。
リースの感覚では10分程だが、既に15分進んでる、それを鍛えられた騎士と俺は身体強化とか色々使ってるからなら、平坦な道をそんなふたりが歩いて15分だ、実は普通に入ったら2、3時間程中に入った場所である、木を避けながら、足元も悪い、そんな状態の10分と平坦な道どんだけ違いがあるかリースは理解してなかった。
「オ、オークです!」
そう言った瞬間オークは真っ二つになり姿を消した。
「あっ魔石も一緒に切っちゃった、うーん首を狩った方が良いか?」
その後も歩けばオークが出てくるので首を狩りストレージに収めていく、そして1時間程経過するとオークメイジやオークジェネナルも一緒に出てくる、リースは顔が青ざめている、捕まればオークにとって人間の女性は子を産ませる道具とされる、オークだってソロで狩れない、オークジェネナルやメイジも出て来てパテを組まれればま何隊かのチームで狩る、それを出てきたそばから首を狩りストレージに収めていく、Sランク所ではない、リースは離れないで付いていくしかないと剣を持ち警戒しながら付いて行く事にした。
気が付けば日も傾く頃、この辺りで出るのはハイオーク、ジャイアントウルフ、Aランク冒険者の狩場だと思われる、所々に野営の後が見られる。
「今夜はこの辺で野営しようと思う、リースさんはテントとか持ってきてないですよね?」
「はい、すいません」
「いえいえ構いませんよ、持ってこなくて良いと言いましたし」
「レイ殿野営するにして2人ではきついと思うのだが?」
「ああ、心配いりません、このテントは認識阻害と防衛機能も付いてますから、あっ!このテントの半径10mから出ると保証しかねるので気を付けてくださいね、風呂もトイレも付いてますので気にしないでくださいね」
リースはますます混乱していくのだ。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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