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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
朝食を食べ終わる頃にタイミング良くリースが来た。
「レイ殿よろしくお願いします」
「では行きましょうか?」
「はい」
門に向かいつつ屋台を巡っていく、ストレージに屋台の食料を詰め込んでいく、リースはそれを見て目を見開いている。
「レイ殿はストレージを持っているのですか?」
「はい、なので食べ物の心配はしなくて良いですよ、各種ポーションもありますし、なんなら私は回復系の魔法も使えますから」
そう言うと更に驚愕の顔でこちらを見ている。
「す、凄いですね」
「ああ、そう言えば王都のギルマスからはSランクに推薦されているのですよ、ただ私はまだ冒険者登録して30日も経ってませんから、他のギルマスの紹介状やら王への謁見もギルマスからしたら人となりが分かりませんから出来ませんからね、Sランク相当のAランクと言われてます」
「な、なんと」
(いいの?そんなに話して?)
「(自重はしないと言っただろ、心酔させるのが目的だから、俺と敵対したら伯爵どころか国が滅びるかもと思わせる)」
(それで何か得はあるの?)
「(友好的なら色々便宜が図れると思わせれば、こちらにも便宜が図れるだろ、例えば素材とか好きにおろせる、その代わりに金は勿論他の貴族のトラブルとかあっても守ってくれるかもしれんだろ?)」
(そんなの倒しちゃえばいいんじゃないの?)
「(なんでも力で解決しようしなくても良いだろ、俺は転生前は普通の市民だったんだ、貴族の狡猾さなんて知らないんだから、何も相手を陥れるのは武力だけではないんだ、例えば俺が貴族によって犯罪者としてこの国に登録されたら、丸ごと消す事は出来るがそんな事ばかりしていたら全ての国が無くなってしまうだろう)」
(確かにね、私達には分からない感覚だわ)
「リースさんそれでは行きましょうか?」
「は、はい、よろしくお願いします」
門に付きギルドカードを提出する、リースは騎士の証らしき者を見せるとすんなり通してくれる。
森へは街道があり何人もの冒険者や商人らしき者も見れる、歩いて行くと1時間ぐらいかかるようで、森の入口まで乗合の馬車も出ている、街道沿いの森の入口には何件か建屋があり、そこには警備も居て、商会の建屋もあるようだ、街中に比べれば若干高いがポーション等売っているようで、素材の買取もしているようだ。
「リースさんちょっとこちらに宜しいですか?」
俺は門から出て少し歩いた所にあった木陰にリースを呼ぶと、そこから街道から外れた森の外縁部に転移した。
「さあ行きますよ」
「????」
リースは何が起こったの理解してなく辺りを見回してる。
「リースさん森に入りますよ」
「は、はい」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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