19
この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「まず、依頼内容は書いてある通り森の探索です、10日を1依頼として金貨2枚、こちらは成功、不成功にかぎらず支払われます、成功した場合は1日金貨1枚で報酬をお支払いいたします、持ち帰った素材に関しては伯爵様に出して頂きますが、相応の値段で買い取らせて頂きます、ただ魔物だと分かりやすいですが、遺跡の遺物とかですと、どの程度価値があるか鑑定する必要がありますのでそれなり日数が必要になります、何かご質問はありますか?」
「森に入ったとかはどう判断するのだ?」
「こちらをお持ちください」
1枚のカードを出される、GPSか?
「これは森のどの辺にいるか分かる魔道具です」
「高価な物じゃないのか?俺が森の中で死んだとして回収出来るのか?」
「それなりに高価ではありますが古代遺物ではありません、魔道具として作られてますよ、それに高価と言ってもこの依頼はAランク相当です、生きて帰って来れると考えてます、実際何度も貸し出してますが、失敗したのAランク依頼と定める前のBランク冒険者が帰らなかった時だけです」
「そうか、わかった」
「それと依頼は森に入ってるのが認められた時だけです、外縁部でうろうろしていても認められません、そこはご了承ください」
「ああ、それはわかった、それと俺は転移が出来る、それでもこの魔道具は追えるのか?」
「えっ!・・・転移ですか?転移魔法が使える者にあった事がありませんが、この世界にはストレージのスキル持つ者も居ます、ストレージに入れている間は認識できませんが、出せば認識できるようになりますので問題無いと思われます」
話を聞き屋敷を後にする。
「転移魔法を使える、他の貴族に囲われてないか調べる必要がある、リース殿、何処の宿に泊まってる調べてもらえませんか?出来れば同行出来るか、転移が1人なのか?同行した者にも使えるのか調べて欲しい、準備等あるはずです、宿を見つけたら穏便に同行出来るか接触してみてください」
「はい、わかりました」
リースは遠巻きに俺の後を付いてきて、動向を見ている。
(なんか付いてきてるわよ)
「まぁ害意がある訳ではないし構わないだろ、そりゃ転移魔法が使える魔法使い、囲っておきたいと思うのも不思議ではない、ストレージを持ってるは別にして、ストレージの魔道具があれば荷物も瞬時に届けられるしな」
(そっか)
「転移か出来れば物流に革命が起こせるからな、貴族じゃ無くても欲しいと思う者はいくらでも居るだろう」
その後道中で知り合った商会の会長のお店に向かう事にした。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
少しでも気になり続きを読みたいと思いましたら星やブックマークしてくれたら活動の励みになります。
よろしくお願い致します。




