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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
移動は転移で出来るが冒険者の事を知る為に今回は馬車で行こうと思った。
城下の出口にはいくつもの馬車があり、行先、金額で護衛の質や屋根付きの馬車もあれば、幌すら付いてない馬車もある、1番人気は幌付きでそこそこ強い護衛が付く馬車が人気だ、この国は治安も凄く良くなったので滅多に盗賊とか出ないのだが、0ではない、それに盗賊だけではなく、魔物は治安に関係なく出るのでそれなりの冒険者は必要なのだ。
俺は見て周りメルヒ行きの馬車を探す、馬車は停車場に受付があり、受付で聞けば金額で馬車を手配してくれる、受付に行き聞く
「メルヒ行きの馬車を探している」
「メルヒには王都から7日程かかります、通常ですと銀貨2、3枚、これは泊まりとかは実費になります、安いのですと大銅貨3、4枚からありますが、おすすめできませんね、幌なし、護衛も最低限ですし、ご自分で身を守れるなら良いかもしれませんが」
「泊まりはどうするのだ?」
「ご自分でテントを用意したり、町や村に止まる時は宿はご自分で探す感じですね、そこそこ良い旅をお求めなら大銀貨何枚か?って感じですかね」
「それなら最高級ならいくらだ?」
「金貨数枚ですと貴族が使う馬車と変わりませんし、道中は馬車内で泊まれますし、町の宿泊も宿を確保されてます、護衛もAランクの冒険者が付きますね」
「ならそれで」
「大丈夫ですか?」
「何がだ?」
「金貨を必要としますが」
俺はその場に金貨数枚を出す。
「金ならいくらでもある」
「かしこまりました、最高級の馬車を用意いたします」
そこからしばらく待つと馬車の用意が出来たと言われ行ってみると、見た目は派手では無いが重厚な馬車が用意されており、側にもう1台場所が用意されているが、こちらは幌が付いているが至って普通の馬車、どうやらこちらに冒険者が乗って行くようだ。
そして俺の馬車は乗り合いなので貴族か豪商なのか?分からないが3人と子供が1人居る、馬車は魔道具により拡張機能があり、内部は最高級のソファが置かれており、10人以上乗れるのではないか?という感じだ、馬も4頭引きだし、重量はそのままなんだろうなぁと伺える。
これで金貨7枚か、当たりだな、俺1人なら儲けなんて出ないだろうと思ったが、乗り合いだからこんな方法で行けるのか、5人から金貨7枚なら護衛がAランク冒険者でもそこそこ儲かるのだろう、確かAランクの護衛依頼が10日で金貨2、3枚だった、それだけで2、3百万稼げるのだから、良い商売だな、後は道中の飯や宿で使うとしても御者もそこそこ儲かるのか?それから自己紹介を済ませ王都を出る。
「こんな豪華な馬車で儲けとか出るのかな?」
そこに話かけてきたのは、豪商と思われる男だ。
「メルヒ領は素材が取れる事もあり、王都との行き来が盛んです、辺境や小さな領都なら、こんな馬車は走らせませんがメルヒ領なら普通ですね」
「町やらにはないのか?」
「王都から直接町は近隣の町ぐらいしかありませんよ、それこそ歩いてでも行けるぐらいの、通常は各領都に行き、そこから馬車を乗り換えるのです、王都から大きい領都や領都間はこうして豪華な馬車が走っています、私は今回メルヒ領にある支店に行くため使ったんですよ、これでもクヌート国最大の商家の代表です」
「へーその割に物腰は柔らかいな」
「私が豪商とまで言われるのは人を見る目があるからですよ、それにこの馬車に乗る人が普通の訳はありませんから、あの人はラス子爵、メルヒ領の近くに自領があるのですよ、それとあちらの人と子供は私も知りませんが、出で立ちから騎士ぽいですね、子供の従者でしょうか?」
鑑定して見てみるとこの国のお姫さんのようだ、隣は言われた通り騎士だな、なんでお姫さんがこんな普通の旅をしてるのかは謎だがそれは良い、その後商家の代表ススラムから色々話を聞いて進んで行った。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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