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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「縮地スキル?いや転移・・・それにこれはライオルの持ってた装備」
「その気になれば何処へでも行ける、別に冒険者登録も必要ない、なるべく正規で入れたらなと思っただけだ、それから先程も言ったが俺は優しくない、この国を救ったのもお世話になった教会のシスター達が困ると思ったからだ、なんならシスター達を他の国に移して守れば良いだけだ、この国未練もない、要するに俺の気分でこの国は終わるだけだ」
「すまない」
ギルマスはその場で土下座する、周りの職員や冒険者達は遠巻きに見ているがギョとした顔で見ている。
「わかった、2度とこのような事が無いようにしてくれれば良い」
「ああ、言い聞かせる、それと君はAランク冒険者として扱う、それに異論はないか?」
「ん?そんな簡単に上げて良いのか?」
「いや、実際はSランクだ、だがSランクは私1人の権限では渡せない、最低5人のギルマスと所属している国王の承認が必要になる、Aランクも実際は貴族の承認とか必要なのだが、それに関してはなんとでもなる」
「まぁ構わんさ、ランクが上がればそれなりに優遇とかもあるのだろう?」
「もちろんだ、高額の依頼は君には関係ないかもしれないが、行ける場所が増える、例えばミーフ国と言う所にある深淵の森はBランク以上でないと入れない、遺跡もそうだ遺跡調査はそれなりのスキルかCランク以上でないと入れない、Aランクならこの世界で入れない場所はほぼ無い、ほぼと言うのはそもそも冒険者を受け入れてない国とかあるからな」
「わかった」
それから手続きをしギルドを後にする。
「ふーー」
ネーリックはため息をつき肩を諌める。
「ギルドマスターよかったのですか?」
「あいつが出した装備はセイラン国所属のSランク冒険者ライオルの装備だ、お前らは知らないかもしれないが、セイラン国の戦争の時に戦場のど真ん中に突然子供が現れた、その子供はセイラン国の兵士、冒険者を1人で全滅させた、そしてその後この国の周りに塀を築いた、見ていた兵士達は神の降臨だとさえ言っていた」
「それが彼だと?」
「あの装備はあるダンジョン最下層から発見された装備だ、ライオル以外持ってない、なのでライオルを倒した者しか持ってない」
「ああ、奴と敵対したらこの国は終わる可能性すらある」
「えっ!」
ギルドを出て道を歩いてると。
(よかったの?)
「何がだ?」
(あの冒険者とか受付嬢とかよ)
「別に皆殺しにしたりするつもりは無いぞ、人は間違える生き物だからな、ちゃんと反省してくれれば問題ない」
(まぁ貴方がそれで良いなら良いけど)
「まぁ敵対しなければ問題ない、付けてきてる奴らのように敵対するなら容赦はしない」
(あれは悪意があるわね、ああ、隣の国の冒険者みたいね)
「セイラン国の冒険者、国が無くなり、こちらに来たのかもしれないな、ライオルの身内とかかもしれないな」
それから大通りを曲がり小道に入っていく。
「この先はスラムだ人が1人、2人いなくなっても誰も関心がない、死んだら身ぐるみ剥がされて打ち捨てられるだけだ」
(彼ら彼女らは許すつもりは無いと?)
「敵対したら理由にもよるが許すつもりは無いな、先程の冒険者は敵対するつもりでは無く、あの受付嬢にカッコつけたいとかそんな感じだったからな」
(確かに殺意はなかったからね)
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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