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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
「そんな事認められる訳がない、ミレイがそう言ったのか?」
「いや、俺は魔法剣士と言ったんだよ、そしたらどちらかにした方が良いと、それを聞いてたこの冒険者が絡んできてな、この受付嬢は俺が1つも悪くないのに謝れと言ってきた、この国、ギルドは木こりが商人だと咎められるのか?宿屋の主人が鎧を売ってたら謝らないといけないのか?」
「そんな訳あるか」
「なら何故俺は魔法剣士が認められないと謝らないといけない事になってるのだ、俺がどんな職業でもこいつらには関係が無いだろう、そして喧嘩を売られた俺にギルドはベテラン冒険者に謝った方が良いと1つも悪くない俺を咎めようとしてる、何か問題があるのか?」
「いや、無い、だがベテラン冒険者の言う事はそれなりに為になる、新人なら聞いても良いのではないか?」
「優しく諭すなら分かるさ、だがこいつは喧嘩売ってきた、そしてこのギルド嬢はそれを咎めようともしないで謝った方が良いと言う、俺は売られた喧嘩は買う主義なんだよ」
先程よりもさらに濃密な殺気を放つ。
「ま、まて、待つんだ、それは俺が謝る、このギルドの長ネーリックが謝罪する、収めてくれないか」
「何故?新人だから?何故だ?俺がこの国の王でも新人なら頭を下げろと言うのか?俺が誰より強く魔法でこの国を消す事、この剣で全てを切り裂ける事ができるとしても頭を下げろと」
俺その場に1本の剣を出し、一閃天井、壁が崩れ去る。
「俺がその気になればこの剣で全てを切り裂く事が出来る」
そして手を頭上に上げ炎を巻き上げると天井から上が一瞬で焼け空が見える。
「なぁ教えてくれ、俺は魔法剣士と名乗るのが間違いなのか?数年前の戦争の時この国を囲う壁を作ったのが誰だか知ってるか?戦場に出てた者なら子供が壁を作り、相手を蹂躙してる姿を見てるはずだが」
「・・・えっ!」
「なんなら今からその壁を全て取り払うか?数年裕福に暮らしたのだろう、これからは他国に介入されるように全て取り払うか?」
「ま、待ってくれ、あれをしたのが君だと言うのか?」
「どうだろうなぁ、だがそれが出来る人間がこの国に居ると思うのは不思議では無いと思うが」
「ま、待ってくれ、もしギルドが不興をかってそんな事が起きようものなら国から咎められるでは済まない、事の次第を知った民から、この国のギルド職員は恨まれる」
「仕方がないだろうこうやって新人潰しとかしてるんだろう?」
「だ、断じてそんな事は無い、スコッチも素行はそこまで褒められた物では無いが、規約に違反するような事はしていない、ミレイも過去の事例とか見てどちらかに絞った方が良いと言ったはずだ、貶めるとかそんな事で言った訳ではない」
「あぁそうだ俺はセイラン国のSランク冒険者ライオルと言ったか?片手間で殺せるが、俺がこの国で暴れたらどうなるのか?見てみたいと思わないか?」
「・・・・」
ネーリックも周りの冒険者も固唾を呑んで見守ってる。
「な、何か目的があって冒険者登録したかったのじゃないのか?」
「ああ、他国へ入る身分証とか素材を売るのにあった方が良いからと入るつもりだったが、別に無くて構わん、正規じゃ無ければ入る事も出来るし」
そう言い俺はネーリックの後ろに転移し腕を掴む。
「素材もギルドに卸さなくて良いしな」
そう言い目の前にライオルが持っていた武器や鎧を置く、鎧の首は真っ赤に染まり肩口から切り裂かれてる、この鎧と武器はダンジョン奥地から出たドロップ品だ、ギルド長なら知ってて当然な逸品である。
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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