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この世の不条理を全て踏み潰し進んで行く姿を見てください。
セイラン国の同盟国、ローラン国の宮廷魔導師
「(何故だ?無くなった国の仇討ちか?そこまでするか?国境警備は普通に入れたのか?)」
(国境警備は商人とかは敵国だろうが入れるからね、商人に扮して入ったんじゃないの?)
「(そうか、そういうの事もあるか、だとして無くなった国の仇討ちはあるのか?)」
(私達はわかったけど、貴方も意識をもっと向ければ見れるでしょ?)
「(そうだな)」
さらにそいつに意識を向けるとセイラン国の王女がローラン国の王子と結婚してる事がわかり、貴族の繋がりもあり、セイラン国の貴族の子女が嫁いでいたり、ローラン国の貴族の子女ががセイラン国の貴族に嫁いでいたり、かなりの繋がりがあり、それらが結託し行動を起こしたようだ、そしてその魔道士の元に飛ぶ。
「聞いていいか?」
「えっ?な、何者?」
「まぁそういうの面倒だから良い、これはローラン国の総意か」
「む!?私がローラン国の者と分かっているのか」
「ああ、だから聞いてる、それで総意なのか?」
「そうだな、次期国王の王子からの依頼だ、なので総意と言って良いだろう」
「それにしても落ち着いているな」
「これから死にゆく者に何を言っても関係ないだろう」
「ん?ああ、これか」
後ろからワイバーンに乗ったゴブリンジェネナルが襲いかかって来る。
腕を後ろに向け手首を軽く曲げると風の刃でワイバーンもゴブリンも千切り状態に切り裂かれる。
「可哀想に自らの意思も無く殺されてしまったな」
「な、なんだと、何をした?」
「見ての通り、倒しただけだが」
「なんだと、後ろに気配を向けないようにしていたのに」
「そんな事より、総意か」
魔道士は魔道具を使い操っていたので、魔道具を取り上げる。
「こんな物で操れるのか、なかなか面白い物だな」
「ハッ!?いつの間に?」
「よし、少し改造してやろう」
俺はその魔道具を改造し、持ってる者に襲いかかって来るように変えた、意志を変えるのではなく、持っている者に憎しみが向くようにし、形も魔石が埋め込まれたペンダント型だったが、首輪型にし、ロックし外れないようにし魔道士の首にはめる。
「さぁこれからお前は昼夜問わず、魔物に襲われ続けるだろう、街に入ればその街にも被害が出る、この場所から街まで帰れたらだがな、ほら来たぞ」
何百の魔物が吠え一斉に襲いかかってくる。
「な、なんだ、来るな」
「ほら、戦うなり逃げるなり頑張らないと、すぐ死ぬぞ」
魔道士は魔法を発動しようと呪文を練るが魔物の迫る勢いの方が早い。
「くっ!」
なんとか火魔法を発動し最初の魔物に当たるが、後ろからどんどん押し寄せてく。
「ウォォォォ」
首を外そうとしているが取れず、森の方向に逃げる。
「そっちに逃げても中に居る魔物に襲われそうだがな」
かなり離れて森に近付くが森の方からも魔物が見え出てくる。
「ほら挟まれてしまったぞ」
森から出てきたウルフに腕を噛まれ片腕が無くなる。
「ぎゃゃゃゃゃゃゃゃあ」
「まぁ、殺す訳にはいかないから四肢が無くなったら助けるか」
(助けるの?)
「(助ける訳ないだろう、奴は殺すのは確定している、これから奴を連れて王城に乗り込むからな)」
なるべく日を空けずに投稿出来たら良いなと思ってます。
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