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俺はいつも悪い意味で裏切る。  作者: 冷やしヒヤシンス
一章 君の従姉とその他と
1/65

Does not matter

 

 もしも誰かに『世の中は平等か?』

 と問われたら。


 誰かは不平等と言うかもしれない、また誰かは平等と言うかもしれない。はたまた世の中は平等に不平等なんて洒落の利いたことを言う人もいるかもしれない。


 もしも俺が答えるなら『どうでもいい』と言うだろう。

 平等か不平等かなんて自分で決められることではないし、決めたところで意味はない。それは死んでもわからないことだし、解決されることはない事象。


 だからどうでもいい。


 もしも誰かに『運命は存在するか?』と問われたら。


 誰かはあると言うかもしれない、また誰かはそんなのは偶然と言うかもしれない。はたまた因果関係を説明し出す面倒な人がいるかもしれない。


 もしも俺が答えるなら『どうでもいい』と言うだろう。

 偶然でも必然でもそれがわかって何になるという話だ。人類の何割が哲学者なんだよ、と切り捨てるだろう。


 だからどうでもいい。


 もしも誰かに『この世界についてどう思う?』と問われたら。


 俺は『どうでもいい』と答えるだろう。

 どれもこれも茶番。

 勉強、スポーツ、政治に何を求めている。よく恥ずかしげもなくできると思う。


 しかし、どれも人の自由勝手だから俺が批評するのはお門違いだ。俺だってくだらないことしかしていない。だから独りよがりな自己満足で十分。

 けれど自己満足なんて何の意味も無い。自分のためにも人のためにもならない。


 だからこれもどうでもいいこと。


 そしてなにより、どうでもいいことしか考えない俺はどんなものよりもどうでもいい存在だ。

 加えて、自分勝手で人として恥ずかしい世の中にいらない存在でもある。百害あって一利なし、とはこのことか。

 そんなどうでもいいこと考えてるとは俺はだいぶ暇人だ。


 それだって、心底どうでもいいけど。




 設定では昔の時代のモノローグ。

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