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温泉
ゴロ「ふぅ、最寄りの温泉はここみたいだね」
あたし「タクシーでお釣り要りませんって言うの、夢だったのよねー」
ゴロ「ちょっと分かるかも。あ、家族湯2時間でお願いします」
受付「あいよー、これ鍵ね。んじゃごゆっくり」
ゴロ「あ、あとバスタオル2枚と入浴セットもください」
受付「ほら、どうぞ」
ゴロ「ありがとうございます。さ、行こうか」
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あたし「な、なんだか好きな人の前で裸になるのって、すごい恥ずかしいわね…」カクシ
ゴロ「や、やめてよそういうこと言うの…ぼくも結構恥ずかしいんだから…」カクシ
あたし「ラチがあかないわね…じゃあんたは先に体洗ってて。あたしは浴槽に入ってるから…」
ゴロ「あ、結構いい考えだね。さすがだよ、いい回転力!」ヒューヒュー
あたし「もう、しょうもないことでおだてないでよ…」
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あたし「はぁ…きもっちいい…」チャポーン
ゴロ「んー、シャンプーはやっぱいい感じに低コストだよー」ギシギシ
あたし「あー、それはまあ…しゃーないか」
ゴロ「あ、でもボディソープは結構量あって良いかも」ピュッピュ
あたし「あー!あんま大量に使わないでよ!あたしの分もちゃんと残してね!」バシャバシャ
ゴロ「わわ、お湯かけないでよ、お返しだ!」シャワー
あたし「きゃっ!もーう、やったな!」オケバシャー
ゴロ「ぬわー!ボディソープが!この、とっちめてやる!」ドバババ
あたし「あはははは、効かないよーだ!」オケガード
ゴロ「むむ、やりおるのう!」
あたし「何よそれ、ゾシのマネ?にてなーい」キャッキャ
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ゴロ「おおー…じんわりくる心地よさ…」ウットリ
あたし「後ろから冷たい水とかかけないでよ?」モコモコ
ゴロ「うん、分かってるよ」
あたし「ほんとかしら」ジャー
ゴロ(今だ!シャンプー流してる間に、こっそり頭にシャンプーかけよう…)コソコソ
ジャー…モコモコ…ジャー…モコモコ
あたし「…?」ジャバジャバ
ゴロ「く…くくく…」ポト
あたし「いて…?ん?あ!この!」ブシャー!
ゴロ「あだだだだ!シャワーマックス直当てはダメだ!もげる!」ブルンブルン
あたし「あはははは、ばっかみたい、マヌケ顔!」ケタケタ
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ゴロ「ふー…温泉って案外楽しいね…」プカー
あたし「というか、この貸しきり温泉が良いわねぇ。次休み入ったら露天風呂つき旅館にでも行こうよ」パシャ
ゴロ「うん、今度はゾシさんも一緒にね。あー極楽…」プカプカ
あたし「そういえばさあ、惑星に温泉あるのは分かるけど、なんでコロニーにも温泉ってあるんだろう?」
ゴロ「分かんない…けど、作ろうと思ったら作れちゃったんじゃない?気持ちいいし、それでいいじゃない」
あたし「そうねえ…」
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あたし「あー!しまった!着替えないじゃん!また汗だくの服着ないと行けないじゃん!」ガーン
ゴロ「…そうだった!」チーン
あたし「くっ…仕方ない、意味ありげに置かれてた消臭剤プシュプシュして我慢するか…」
ゴロ「せっかくいい気分だったのにね…」
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