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食堂
フツメン「やあ、お隣いいかな」
ゾシ「フツメンか、どうぞなのじゃ」
ゾシ「…な、なんじゃその珍妙な黄色した物体は…」ゾワァ
フツメン「あ、これ?ずっと前から気になってたゲボゲボオムレツ」
ゾシ「あ、そう…」
フツメン「にしてもゴロくんたちがいないのってなんだかさびしいね」
ゾシ「のじゃ。いかにゴロが毎日暇しないようにしてくれてたか、痛感するのじゃ」
フツメン「うんうん、彼は話してるだけでも楽しませてくれるからね。たまに男相手にも口説き文句を言ったりするし」アハハ
ゾシ「ああ、ゴロのあれは天然だったのか…男にもああいう台詞を吐くのはさすがじゃのう」
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ブリッジ
操舵手「かんちょー、アステル支部の支部長から通信っすよー」
艦長「む、すまんの。マイク回してくれ」
支部長「やあ艦長さん、今時間いいかな?」
艦長「もちろんじゃよ、どうしたのじゃ?昨日伝え忘れたことでもあったのかの?」
支部長「うん、そうなんだ。コロちゃん号の搭載ロボットと予備部品のパーツのリストに目を通して気づいたんだけどさ」
艦長「おお、あんな書類にちゃんと目を通すとは真面目じゃのう」
支部長「搭載ロボットに超大型武装を装備できるロボットを1体と、そのロボットの残骸を確認してね」
艦長「あー、あれか。あれはの、うちのパイロットが持参してきた元廃棄品なんじゃが…あのロボットはメインで使ってるから取らないでくれ」
支部長「そのロボットなんだけどね…」
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艦長「なに?エネルギー炉を2基搭載できるように作ってあるじゃと?よくわからんがそうなのか?」
支部長「ああ、あのロボットは戦艦の主砲みたいなビーム砲すら使うのも想定してる」
支部長「そんな大砲をエネルギー炉1個で撃とうとしたら、数発撃つ度に動きを止めてチャージしなきゃなんないからね」
艦長「ああ、つまり機体の動力用と武器のエネルギー用で2基搭載できるようにしておるのか」
支部長「ま、そんなとこだね。というわけで宝の持ち腐れになってそうだから教えるための通信、ってやつでした」
艦長「わざわざすまんの、支部長くん。参考になるわい」
支部長「いいんだよ、支部長って仕事は結構暇でね。こうやって暇潰しに人と話せるのは楽しいんだ。それじゃあね」ブツン
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ドック
整備士「へぇー、そんな事ができるんすね。そりゃわざわざ艦長が自らドックまでお越しになるわな」
整備士2「とはいっても、坊主はそんな大出力の武器使わねえもんなぁ」
艦長「んじゃあ適当にいっぱい武器つければいいんじゃない?」
整備士「そう言われても、腕は2本しかねえんだぜ?腕使わなくても撃てるミサイルポッドはエネルギー炉の恩恵受けねえし…」
整備士2「まあとりあえず性能は上がるんだし、エネルギー炉の取りつけだけでもしときますわ」
艦長「おう、頼んだぞ。うちのエースはいっつもポンコツに乗ってるからの。少しは性能の底上げくらいしてやらんとかわいそうじゃ」
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夜
ゾシ「やっと夜か…」
ゾシ(まだ2日…あと5日もこの生活が続くのか…)
ゾシ(城で王女をしていたときは、毎日兄上たちにイビられたりしてクタクタじゃったが、平和すぎるのも辛いのう)
ゾシ(いや、違う…好きな人と会えないのが辛い…)ハァ…
ゾシ(ゴロ、電話してこんかのう…今ごろあの子と楽しんでるんじゃろうなあ…)ショボン
ゾシ(もうさっさと寝たいのじゃが…疲れてないから寝れない…)
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