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ナニー!?ソコマデヤッタノカー!?
あたし「騒がしいわね…」
母さん「まあまあ、男と男でしたい話でもあって盛り上がったんじゃないの、うふふ」
あたし「そうかしら…ま、なんでも良いけどさ」
母さん(お父さんたら、大声出しすぎよ…でも、あの反応…この子ももう大人なのねえ)シミジミ
あたし「へーアステルはこういう番組やってんのねー」グウタラ
母さん(まだまだ子供に見えるけどねぇ…)
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父さん「あ、あ、あはは、ほーらメシだぞー」ギクシャク
ゴロ「い、いやー、運ぶの手伝わせてす、すみません…」ギクシャク
あたし「待てや、明らかに様子がおかしいでしょ」
父さん「…」
ゴロ「あ、あはは…」
あたし「…」ジロリ
父さん「うっうっ…お前はもう大人なんだなって…」ブワッ
ゴロ「!?」
母さん「あらあら、情緒不安定ね今日は」
あたし「あ!まさかゴロ、あんた!」
ゴロ「え!?ぼく!?」
あたし「言ったでしょ!あの変態じみた質問に答えたでしょ!」ムキー
ゴロ「うそ!?バレた!?」ドキーン
あたし「しんっじられない!クソ親父!変態!変態!」ゲシゲシ
父さん「うっうっ」ブワー
母さん「みんな落ち着きなさい、ほら、ゴロくんのごはんが冷めちゃうわ」ヤレヤレ
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夜
父さん「まあなんだ、腹がふくれたらなんだか穏やかな気持ちになってきたよ」
ゴロ「それはよかったです」
あたし「許さんぞ変態」
父さん「まあなんだ、その、俺はなにも咎めないからな。安心してくれ、ゴロくん」
ゴロ「あっはい…どうも…」ペコリ
母さん「まあ孫がもしかしたら見れるかもしれないのは嬉しいものね、でも節操は守りなさいな」ウフフ
ゴロ「あ、それはもう…無責任な行為は絶対しません…」
あたし「ま、まご…!?」カァァ
母さん「そうよ、孫。まあゆっくり仲を深めてくれればいいからねぇ」
父さん「でもゴロくんは王女様も彼女にしてるんだろ?そこんとこどうよ」
ゴロ「そ、それは…」
ゴロ(そうだ。ぼくは恋人が二人いるんだ…無責任に孫を見せてあげます、なんて言える立場じゃない。つくづく甘いな、ぼくは…)
母さん「いいじゃない、それはもっとじっくり考えさせてあげなさいな。ゴロくんは必ず、答えを出してくれるはずよ」
ゴロ「不甲斐なくてすみません…」
あたし「孫…ゴロとあたしの子供か…」ウフフ
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家の部屋
あたし「うふふ、やっと二人っきりね…」ベタベタ
ゴロ「そうだね…やっぱり君といるとぼくも落ち着くな。それにご両親、昔会ったときと同じですごくいい人たちだったね」ナデナデ
あたし「うん、二人ともアステルで平凡な生活送ってるのが分かってよかったわ。ずっと連絡とってなかったからさ…」
ゴロ「今日はたくさん話せてよかったね。ご両親は明日からまたお仕事だそうだけど…」
あたし「ん…まあ仕事三昧なのは昔から変わんないわ。逆に、1週間いーっぱいイチャイチャできて嬉しい…なんて…」テレテレ
ゴロ「ふふ、最近のきみは変わったね。少し前までは口が割けてもそういうこと言いそうになかったのに…でもそういうの、好きだよ」
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