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アステルのおうち
父さん「おお!会いたかったぞ娘よ!うんうん、パイロットになったのは冗談じゃなかったんだな」
母さん「階級証なんて着けて…どのくらいの偉さなの?やっぱりしたっぱ?」
あたし「へへー、なんと今配属されてる戦艦じゃトップ3!…ん?トップ4だっけ…まあ、とにかく上の方よ!」
ゴロ「おおおお久しぶりです…」オズオズ
父さん「お、君はゴロくんか!いやあ、避難の際は娘が世話になったようで…」
母さん「でもゴロくんが着いてるとわかってたから私たちも安心だったのよ」
あたし「あ、改めて紹介するね!こいつあたしの彼氏!」ジャーン!
ゴロ「あ、その、か、kれ…彼氏でありますですう…」バクバク
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父さん「はっはっは!いやあ、ほんとにゴロくんが彼氏だったんだなぁ、いやー、はっは!」
母さん「電話で彼氏ができたって聞いたとき、ゴロくんかしら?って二人で話してたのよー。おほほ」
ゴロ「いや、恐縮です…」
父さん「まあそう堅くしないでくれ、幼馴染みの君が彼氏なら、親としてもなんだか安心だよ」
あたし「あ、でもね、今二股中なのよねー、いやー、あはは」
父さん「ん?」
母さん「え?」
ゴロ「」チーン
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ゴロ(おわった。ぶん殴られようが追い出されようが受け止めるしかない。そう、何されても受け入れよう)ソウマトウ
あたし「ほら、こいつってすんごいお人好しでさ。ちょっとよその惑星で王女様を助けてさ」
父さん「王女様!?」
母さん「あらあら」
あたし「で、なんかその王女様そのままコロニー軍入ってパイロットなって…でなんかいつのまにかその子もゴロ好きになってて」
父さん「王女様が好きに!?」
母さん「まあまあ」
あたし「なんかもうほんと、こいつは責めないで?あたしも王女様もそんなゴロが好きだし、ゴロはガッカリさせないやつだし」
父さん「王女様で二股!?」
母さん「ほうほう」
ゴロ「優柔不断だしぼくのワガママでこの子が悲しむこともあると思います…ですが、絶対に傷つけはしません」
ゴロ「さあ、どうぞ殴るなり追い出すなり…二股男なんです、ぼくは。その覚悟はあります」
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母さん「いいじゃないの、今の時代にここまで人畜無害そうな男の子はいないわよ?」
父さん「ああ…そうだな。君はまあ…二股はびっくりしたというかなんとも言えないが、信頼に足る男だ」
あたし「でしょでしょ!二股なのもこいつが女たらしってわけじゃなくて、お人好しで人のために動いてた結果、なったわけだし」
ゴロ「そ…それはそうだけど。やっぱりぼくは優柔不断だよ」
父さん「な、なんかマジできみは人畜無害そうだな…良いだろう、俺は君が娘の彼氏でよいと思うぞ」
母さん「そうこなくちゃねえ。それにパイロットよ?将来も期待できるし、もう結婚とかも考えちゃったら?…あ、二股だったわねぇ」
あたし「もー、結婚とか気が早いわよ!で、でもゴロがいいならあたしは…」テレテレ
ゴロ(あれ?なんか無事にまとまったぞ?いいのか?これ…)
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