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ゾシの部屋
ゴロ「夜ご飯おいしかったね。それで、用事ってなにかな」
ゾシ(つ…つい何もないのにゴロを部屋に呼んでしまったのじゃ…)
ゾシ(どうしよう…)アセアセ
ゴロ「ぼんやりしてるね、ちょっと疲れてるのかな。そうだ、カフェオレでも作るよ」
ゾシ「うみゅ!しゅ、しゅまんのう!」カミカミ
ゾシ(し、しまった…噛んだのじゃ…)カァァ
ゴロ「カフェオレくらいお安いご用さ。気分が優れないんなら、横になってね?お医者さん呼んでくるからさ」コトン
ゾシ「ぐ、具合が悪いわけじゃないのじゃ。ただ…」ドキドキ
ゴロ「うん…ゆっくりでいいからね。落ち着いて話して」ニコニコ
ゾシ(うう、そんなに優しくされると胸がドキドキしてきて逆に乱れるのじゃ…)ドキドキ
ゾシ「えっと、あの、変なこと言うかもしれんが…」
ゴロ「大丈夫だよ。話して楽になるんなら、話してほしいな」ニコリ
ゾシ「ううー、あ、あの…妾のことは好きか?」バクバク
ゴロ「え?」
ゾシ「あああーーー!!やっぱ今のなし!なしで!」カァァ
ゴロ「え、あ、好きだよ」
ゾシ「そ、それはどうせあれじゃろ?友達的なあれで、その、はぐらかすあれじゃろ?」ドキドキ
ゴロ「…」
ゾシ「そ、そうなんじゃな…そうじゃよな…」ガーン
ゴロ「違う。女性として君が好きだ。友達的な意味ではない、恋的な意味で好きだよ」キッパリ
ゾシ「」バクバク
ゾシ「」ヨロリ
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ゾシ(ん…薄暗い視界…ベッドの上かの?)ボンヤリ
ゾシ(妾は…一体どうしたんじゃったっけ…)
ゴロ「あ、起きたかな?急に倒れちゃったから驚いたよ。やっぱりお医者さん呼んだらよかったな」
ゾシ「ゴロ…?」ボンヤリ
ゴロ「なんだい、ゾシさん。顔が赤いよ」
ゾシ「その、ちょっと倒れるまでの記憶がボンヤリで…記憶が確かなら、妾は妙な事を口走ってたような」
ゴロ「ああ、好きとかどうとかってやつかな。覚えてる?ぼくが好きって言ったらきみ倒れたんだ」
ゾシ「ゆ…ゆめじゃなかったのか…」
ゴロ「そう、ぼくはきみが好きだ。きみも…ぼくが好きかい?」
ゾシ「も…もちろんじゃ!…ん?もしや両想いなのか?」ドキドキ
ゴロ「そうだね、よかったよぼくの片想いじゃなくて」ニコリ
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