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月
あたし「もしもし?あたしよ!今スマホの電波がなんか届かないから、ちょっと戦艦の通信装置から…え?もーほんとだって!」ペチャクチャ
ゴロ「うん、うん。そういう訳で今は月にいて、コロニー軍の人達のお世話になってるんだ」ペチャクチャ
あたし「いきなりだけどあたしパイロットなるわ。お母さんたちは今どこ?あーそうなんだ。近くに行ったときは顔だすからさ、じゃあね」ガチャン
ゴロ「幼馴染みのあの子も一緒だよ…分かってるよ、一人で逃げ出したりなんかしないって。そうそう、ぼくパイロットにされそうなんだけど、どう思う?あ、良いんだ…」
艦長「うーむまさか月に来たのに、電波塔が戦闘行為で軒並み使用中止だとはな」
あたし「にしても戦艦の通信装置ってすごいね、普通に電話できるんだ」
ゴロ「それじゃまあ…就職いきなり決まったけどさ、死なないように頑張るね。じゃ任務かなんかで近くに行ったら教えるから…じゃあね」ガチャン
ゴロ「というわけで艦長さん、軍に入れてもらえませんか…」ペコン
あたし「いやーあたしのマネしてパイロットなるなんて、ゴロもちゃっかりしてるね」ニヤリ
ゴロ(きみが心配だからぼくもなるんだよ…)
艦長「もちろん良いぞ。こう見えてワシは大佐なのだ、一般人をほぼ独断で兵士に引き入れるくらいの権限はたぶんあったから安心せよ」
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ブリッジ
砲撃手「ちーす艦長、頼まれてた酒っす」
艦長「おうありがとさん」
艦長「あ、そうそう。新しい人入ったから」
砲撃手「おーどんな子ですか?」
あたし「どーもー新兵ちゃんでーす」キャピ
ゴロ「同じく新兵のゴロです…これからよろしくです」ケイレイ
砲撃手「お?君たち軍に入るんだ。まあちょうどパイロットがいなかったし、助かるよ」ケイレイ
艦長「ちなみにパイロットだからこの艦の中じゃ上から3番目の階級だからね?砲撃手くん」
あたし「オラオラァ」
砲撃手「ゲー、マジすか…こんな子供以下っすか俺…」
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あたしの部屋
クルー「えー、ここが貴殿の自室に割り当てられました。こちらが鍵です」
あたし「わー、結構いい部屋じゃん!なんだろあれ!」キョロキョロ
クルー「それは戦闘訓練装置ですね、いつでもロボット操縦の練習ができるようです」
あたし「へー戦闘訓練装置…てゲームかい!」
クルー「ではもうよろしいでしょうか、ゴロさんにも部屋の鍵を渡さなければならないので…」
あたし「あ、うん。ありがとねー」
クルー「ハハァー」ケイレイ
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ゴロ「ここがぼくの部屋ですか」
クルー「ええ、それでは…」
ゴロ「それにしても、急に言葉遣い変わってびっくりですよ。昨日とは別人みたいですね」
クルー「ま、軍の決まりですから…艦長がフランクなんで、たまにラフっちゃいますけど」エヘ
ゴロ「ぼくたち相手でも別に崩した感じでいいですよ。軍歴は皆さんのほうが多いですし何よりただの新兵ですから」
クルー「くぅーいい子だなキミは…あの子は早速、コーラ買ってこいってパシってきたよ…」
ゴロ「すみません…後で言い聞かせておきます…」
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