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ゾシの部屋
ゾシ「すまんのゴロ、またカフェオレが飲みたくなってのう…わざわざ来てくれて助かるぞい」
ゴロ「別にいいさ。あ、そういえばネオスに来たら服屋さんに寄るんだったね。明日行こうか」
ゾシ「そういえばそうじゃったのじゃ!もうすっかりこの服は借りた服だって忘れておったのじゃ!」
ゴロ「にしても、いい感じにサイズ合ってよかったよね」
ゾシ「そうなのじゃよ、下着もほれ、ジャストサイズなのじゃ」ピラリ
ゴロ「」ブホォ
ゾシ「ぬわー!カフェオレを吹き出すでない!借りた物が汚れたではないか!」
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シャァァァ…
ゴロ(服を着替えるついでにゾシさんはお風呂に入ってしまった)
ゴロ(自分の部屋に帰ろうとは思うのだが迷惑かけてそのまま消える…ってわけには行かないし…)
ゴロ(なんで女の子がお風呂から上がってくるのを一人で待ってるんだろう、ぼくは)サトリ
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シャァァァ…
ゾシ(まさかちょっと下着を見せただけであんなに動揺するとはのう…やはり見た目相応にうぶなんじゃの)
ゾシ(というかたまにものすごくキザな事言ってドキリとさせるのがアレなのじゃ…アレはほんとに弄ばれてる気がするのじゃ)
ゾシ(…さて、上がるとするかの)ピチョン…
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ゾシ「待たせてすまんの、というか帰ってなかったのか」ホコホコ
ゴロ「うん、さっきはごめんね。お詫びにカフェオレ作ったよ」ジャーン
ゾシ「おお、風呂上がりにカフェオレが用意されるなんて、素晴らしいのじゃ!やっぱそなたは気が利くのう!」グビー
ゴロ「それにしても昇格できて嬉しいね。ゾシさんすごい速さで昇格してすごいよ」
ゾシ「そんなことないのじゃ。いつもそなたたちにサポートしてもらってばかりで、全然なのじゃ」
ゴロ「そんなことないよ。こないだも二人で連帯して敵倒したりしたんでしょ?えらいよ」ナデナデ
ゾシ「ぬー、撫でてくるのは卑怯なのじゃぁ」ニヨニヨ
ゴロ「あはは、かわいい顔だよ今の」ナデナデ
ゾシ「そ、そう言うキザな台詞はやめてくれ…」カァァ
ゴロ「キザだった?」
ゾシ「うむ。口説いてる自覚がないのかの?」
ゴロ「口説いてるように聞こえるんだ…今度から気を付けるね」
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ゾシ「まあほめられて悪い気はしないからいいんだがの」
ゴロ「それはよかった。君に向かってこれからも思わずかわいいって言っちゃうと思うからさ」
ゾシ「まーたそんな事言って」
ゴロ「さて、そろそろ部屋に帰るね。それじゃまた明日」
ゾシ「そうか、また明日なのじゃ」
ガチャン…
ゾシ(ふぅ…)ドキドキ
ゾシ(悔しいがあやつにかわいいとか言われる度に、キュンとしてるのじゃ…妾も単純な女じゃのう)
ゾシ(…ゴロは、やはりあの子がきなのじゃろうか?あの子は…確実にゴロが好きじゃろうが…)ウーム
ゾシ(罪な男じゃ、ゴロ…きっとあの子もこのもどかしい、切ない気分を味わっておるんじゃろうな…)モヤモヤ
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夜
あたし「ゴロは階級証とか下士官用の制服を取りに行ってるそうよ」
ゾシ「制服?そう言えば妾たちは軍人であるのに、パイロットスーツ以外の軍服はもらってないのう」
フツメン「艦長とか砲撃手さんはいつも制服だけど、コロニー軍は正装が必要な時以外はラフな格好で過ごしててもいいからね」
フツメン「下士官以下の兵は滅多に式典とか出ないだろうし、後回しにしてたんじゃないかな」
あたし「ふーん、そういうもんなのね」
ゾシ「やっぱ本職のちゃんとした軍人はよく知っておるのう」
フツメン「訓練校に行ったりしたら、イヤでもこういう小ネタは覚えるからね」
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