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敵将「出ていった味方のロボットが…全滅…?」ポカーン
したっぱ「1機残らず全滅です!敵のロボット3機は一旦母艦に戻り、修理に向かったようです!」
敵将「な…なんだと…あの不死身の野郎が…やられた?」
したっぱ「敵母艦、こちらに接近!逃げられない速度でやってきます!」
敵将「…マイクをオンにしろ。…全乗り組み員に告ぐ。これより本艦は対艦戦闘に入る。各自持ち場を離れるな」
敵将「また、ロボットの整備士は艦の損傷箇所の修理班に回れ。ロボットの修理パーツも艦の補修に使って、修理にあたれ。繰り返す…」
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ドック
整備士「ネットはれー!いっちばんつええネットだ!坊主の機体はブレーキかけれねえぞ!」
整備士2「8重にはってる!これで受け止められなかったら、ゴロのほうが衝撃で死ぬぜ!」
あたし「ちょ、ちょっと!大丈夫なんでしょうね!?」
ゾシ「聞き捨てならん単語があったのじゃ…」
フツメン「大丈夫さ…ほら、見てみなよ。彼はビームライフルを明後日の方向に向かって撃って姿勢制御がわりにしてるよ…」
整備士「だがライフルの反動だけじゃあの速度は到底殺せないぜ!…来たな!」
あたし「お願い…無事に帰ってきて…」ドキドキ
ゾシ「まだ全然一緒に過ごせてないのじゃあ…勝手に死んだら許さんのじゃあ」ウルウル
ヒューン…ブチブチブチィ!!
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ゴロ「いやー、調子に乗ってデブリ蹴っ飛ばしまくったらすごい加速してさー」アハハ
ゴロ「スラスター死んでるから、ブレーキもかけれないって気づいた時はもう笑ったね、うん」
あたし「ば…ばかぁ…マジで心配したんだから…」グスン
ゾシ「びえーん!よかったのじゃ、よかったのじゃ!」ポロポロ
フツメン「あーあ、女の子二人も泣かせて…ん…僕もなんか泣けてきた…」ジワァ
整備士「こいつらみんな心配してたんだぜ?特に嬢ちゃんは、修理中のロボットに乗って受け止めるとか言い出したし」
あたし「だって…止まれるか心配だったんだもん…」グスン
ゴロ「…みんなごめん、ありがとう」
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艦長「4人とも無事じゃな!?今敵の空母とドンパチしてて忙しいから、また後でな!」ブツン
ゴロ「一瞬で切れた…生死をかけてる最中だし、ぼくたちも修理が終わったらすぐ出れるようにドックで休もう」
整備士2「そうだろうと思ってあっちの方にマットを用意しといた!座るなり寝るなり自由にしてくれ!」
ゾシ「助かるのじゃ!それじゃ出撃まで横になるかの」ネムネム…
あたし「そういえば、あれいたじゃない?ほらあの、しょっちゅう逃げてたロボット」
ゴロ「あー、やっぱ気づいた?ぼくも気づいてさ。またこの人かって」
あたし「あいつやっぱ今回も逃げた?」
ゴロ「いや、倒したよ。でも不思議なんだよね、ぼくやられそうになったんだけどさ。何故か無事で…なんだったんだろう」
あたし「あー、それあたしのおかげだわ。遠くをみたらあんたがサーベルで刺されそうになってたから、刺さる寸前で狙撃した」
フツメン「僕が一足先に帰ってる間にすごいことしてたんだね…」
ゴロ「そうだったんだ…あの時はほんとにダメだと思ったんだ。本当にありがとう」ギュッ
あたし「ちょっ…ちょっと…!」カァァ
フツメン「意外と情熱的な感謝の仕方だね」
ゴロ「抱きついてごめん。でもほんとにさ、こうして生きてるのはキミのおかげだよ。ネオスに寄ったらちゃんとお礼するから」
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